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BNNアーカイブ 宝珠の守人 -浄化への一歩-

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宝珠の守人 -浄化への一歩-

投稿日:2005年8月19日


全シャード
ユーの浄化へ向かって、様々なところで様々な人がその歩みを進めています。
これからその足跡をたどってみることにしましょう・・・。





Sakura・Yamato
Alex, the Member of the Expedition Team

どさり。
鈍い音を立てて、俺の身体は、本の山へと落ちていった。静かな部屋に、よく響く。
「これだけ世界中飛び回って・・・何もなしか・・・。」
思わず口に出る本音。続いて大きなため息が、無意識に出てしまう。
ケン(Ken)には、ため息なんかつくな!って、この前、大勢の前で言ったばかりなのにな・・・。
そう言えば、今日は定期報告の日だったか。・・・また落ち込むようなことになってなきゃ、いいけどな。
それにしても、情けない。あれだけ多くの人々が、古の里へ行くために頑張ってくれているというのに、俺達の方がこんなで、どうするんだ。
しかし・・・これはそろそろ本気で、手詰まってきたぞ・・・。
「やあ、アレックス(Alex)、お疲れ様。」
不意に後ろから呼ばれ、力無く身体を起こし振り返ると・・・噂をすれば何とやら。城まで報告に行っていたはずのケンが立っていた。
ここ最近の無理が祟って、顔はすこし痩せているが、その表情は・・・・・・明るい?
「いい事でもあったのか?」
「わかるかい!? 今日はすごかったんだよ。『灯台もと暗し』って、こういうことを言うのかな。」
子供のような笑顔で俺の横に座りワインの栓を抜くと、ケンは口早に、今、何があったのかを語り出した。

ケンがエレイン様(Elaine Bayfery)に、今日までのことを報告し終えた後、『進展がないことを、皆にもきちんと説明すべきだ』と言われ、ケンは共に城へ行っていたリューベン殿(Reuben)と、冒険者があつまる玉座の間に赴いた。
色々と覚悟して、真っ正直に、調査隊の現状を告げ・・・藁をも掴む思いで、冒険者に何らかの情報がないか、尋ねて見たところ・・・彼らは、口々に言ったそうだ。
『水晶玉に触れていると、小さな部屋に飛ばされる。そこには行ったのか?』
飛ばされる、だと? そんな話、俺は全然聞いていない!
二人とも、それは同じだったらしく、すぐに水晶のもとへ向かい、それに手を触れた。
その途端、目の前の景色が変わり、薄暗い、不思議な空間へと導かれた。
ケン達は驚いたが、どうやらこの現象は暫く前から起こっていたらしく、集まった冒険者の殆どは、落ち着いたものだったそうだ。
そして彼らは、堰を切ったように、その部屋に関する様々な情報を告げた。
やれ、そこの石碑に謎かけがあるだとか、そこの床下に本があるだとか・・・。
「一度に色々言われてね、少し混乱しちゃったよ。」
笑いながらケンが言う。それはそうだろう。誰だって、一度に色んな事が起きれば、混乱して当然だ。
それでもケンは、その情報を冷静に分析していたようだ。自覚してはいないようだが、話を聞いていれば判る。
今回はリューベン殿も、その情報分析に、一役も二役もかっていたらしい。ただのお貴族様かと思っていたが、そういうわけでもなさそうだ。イヨナ様(Iyona Kondo)が推すだけのことはある、ということか。
石碑にあった謎かけのほうは、どうやら既に、冒険者達の手によって解決していたようだった。
本がどうとかとも言っていたが、その本は、石碑の側の床下にあったんだとか。
少し床が薄くなっていたようだったから、ハンマーで思い切って壊して、取り出したそうだ。
「どこかに仕掛けがあって、その部分の床が、動くようになっていたらしいんだけどね。いつの間にか、動かなくなったんだって。」
「それって、大勢で弄りすぎて、壊れたんじゃないのか?」
「ははは、本当のところは判らないけど、古い仕掛けだったろうし、それも有り得ない話じゃないだろうね。」
一度見てみたかったんだけどな、と笑いながら、ケンは話を続ける。
取り出した本を持って城に帰り、開くと・・・そこには、一篇の詩が書かれていた。
ケンが一枚の走り書きを差し出した。その詩のメモだそうだが・・・



宝珠の守人 古の人

遙かに先の 人の子よ
古の地を求めるならば

光失いし宝玉に
再び光を導き灯せ

遙かに先の 人の子よ
大いなる樹を目指すのならば

己がその手で 岩を割き
己がその手で 輪を造れ

遙かに先の 人の子よ
古の人を求めるならば

力取り戻し 宝玉を
己が造りし 輪に捧げん

大いなる樹 輪と繋がりて
汝は出会わん 古と

宝珠の守人 古の人

汝はくぐらん 大樹への輪を
汝は行かん 古の里


「おい、これって!」
「そう。アドラナス様(Adranath)が教えて下さったあの詩に、よく似てる。それにその詩・・・、どう見ても、古の里への手がかりだろう?」
ごくり、と喉が鳴る。
ケンの言葉を余所に、俺はいつしか、この詩が示す何かを見出すため、必死になってしまっていた。
「・・・・・・ックス、アレックス。いいかな?」
「あ・・・あ、ああ、何だ?」
何度か呼ばれていたようだったが、肩を叩かれるまで、俺はそれに気付けなかった。
「楽しそうなところ悪いけど、もう、その詩をもとに、次に何をするかは決まっているんだ」
なんだ、もうそんなところまで、話は進んでいたのか・・・。俺の出番は、無いようだな。
「結論だけ言うよ。その詩が示しているのは、きっと、岩で門を造って、この水晶を捧げろ、ということ。そして・・・それをYewに造ることにした。」
言いながら、ケンはバックパックから慎重に、眩い輝きを放つ水晶玉を取り出した。
「すごいだろう? 前に、キミと一緒に見た時よりも、ずっと、強い輝きだ。」
蝋燭の炎よりも、月明かりよりも、もっと明るい輝きは、確かに俺とケンでこれを見にいった時とは、比べものにならない明るさを放っている。
この輝きは・・・マナの力だけでは、ない?
いくつもの考えが、頭の中を過ぎる。ケンじゃないが、一度に色んな情報が入りすぎた。それも、とびきり重要なものばかりが。
ぐるぐると思考が渦巻いていたが・・・はた、と我に返って、俺は軽く頭を振った。
・・・少し落ち着こう。次に成すべき事は決まっているって話だしな。
軽くため息をついて、俺は目の前に置かれた水晶玉に、無意識に手を伸ばし・・・
「あ、アレックス! それに触っ」


いきなり、目の前の景色が変わっていた。
薄暗い中、6個の光がゆらゆらと動く、小さな空間が目の前にあった。
「な・・・ここは・・・・・・。」
「触ったら飛ばされるって、言ったじゃないか。」
苦笑いしながらケンが言う。そうか、ここが、ケンの話にあった空間か・・・。
あの水晶に、こんな仕掛けがあったなんてな・・・。マナを集めるためだけにあるものかと思っていたら、こういうことだったのか。
多くのマナが必要だったのは、このどことも知れない場所へ人を転移させるためだった、ってことだろうか?
俺は・・・いや、調査隊全員、こんな展開など、考えていなかった。
なんだか、少し裏切られたような気分だ。だが、悪い気はしない。
「すごいだろう? この光があったところは、最初、石でできた木があったんだって。」
言いながらケンは歩き、ふわふわと浮かぶ光を示す。
「古の人は・・・僕たちが彼らの力を必要とする日が来ることを、知っていたのかな。」
そう呟きながら、ケンは奥のほうで止まり、、近くにあった石碑に、軽く触れた。
#NAME?
我を・・・か。
俺には何故か、この一文は、ただの謎解きだけではないように思えた・・・。





Mugen・Hokuto

「・・・なあ、聞いたかよ!」
「いや、全く。」

カウンターの片隅をいつものように陣取る2人は、会話がないまま酒を黙々と飲んでいた。
たまらずジョージ(George)が沈黙を破ったのは、6杯目のワインが運ばれてこようかという時だった。

「なにが全くだよ、おめえが張り切って集めた臓器の話、どうなったか知ってるかよ」
「いや、全く。」

「臓器で人形を作るって話な、どうやら実験が行われたようだぜ。どっかで試作品が作られたってカミさんが言ってたな。」
「へえ」

「まだ実験つっても試作品だからよ、異世界へ繋がる連絡口なんざ開けなかったみたいだし、人形に入れた魂が古いとかで、大暴走して大変だったみたいだぜ。」
「へえ」

「いやでもしかしよ、今度は本番だって言うじゃねえか。いよいよお前の集めた臓器が役立つ時がくるんだぜ。嬉しいねえ。」
「いや、全く。」

ジャン(Jan)はそんな話どころではなかった。
臓器集めという大義名分のもと、自慢の包丁捌きをZombie相手に奮っていたまでは良かったのだが、勢い余って切り刻んだものは転職先の店主が大事にしていた荷馬。
せめてもの詫びにと、こんがり美味しく焼きあがった荷馬の肉を店主に差し出したが、笑って許す人物など、この世にいるはずもなかった。

「でもよう、魂が古いってのはなんなのかね。死んだ人間のものを呼び出すんだから、古いのは解りきってることじゃねえか。」
「ああ」

「新鮮な魂つったらよ、そのあたりの生きてる人間ぶち殺して、すぐさま人形さんに入れてやるぐらいしかできねえよなあ。ははっ」
「・・・生きた人間の魂?」

「そうよ、死ぬか死なないかの狭間だよな。まだピクピクしてるときのをよ、なんとかし・・・おいジャン、座れよ。いま包丁出すことねえよな。ちょ、おま、なにやってんだよ、座れ、な、落ち着けって。衛兵!衛兵呼んでくれ!ギャアアアアー」

ジョージは一目散に店を逃げ出し、残されたジャンはカウンターに座り直した。
「マスター、ワインを」
「ジャンさんの冗談は、たまに笑えないときがありますよ。」
渋い顔をしたマスターに、ジャンはニヤりと笑いながら答えた。

「冗談?あながちそうでもないかもよ。」






Asuka・Wakoku

小洒落た酒場のカウンターに肩を並べて座る2人。
カウンター越しに無口でワインを出すバーテンが目に入らない様子で話に夢中になっていた。

「なあ、リューベン(Reuben)、自分は調査隊の隊長として適任なのだろうか?」

「館長の七光りってか?気にするなよ。ボクは君が必死で彫刻家の娘を説得したのを見て思ったよ。隊長ってのは、熱いヤツが適任だと。」

「ユーを救いたいという熱い思いなら誰にも負けないさ。」

「ここまでは、ボクの予想通りの運びだったよ。」

「予想通りって、リューベン・・・君はいったい?」

「そんな顔で見るな。ボクはただの調査隊の隊員だ。 ちょっと頼りない隊長を助けるために隊員になった。」

「君は何か隠してるだろう?」

「隠しているかどうかなんてそのうち分かるさ。台座も完成は近いだろう。」

「ここまでは、冒険者みんなの協力が大きかった。ユーを救いたい気持ちはみんな一緒だ。」
言い終わるとケン(Ken)は一気にグラスを空にした。

「まぁまぁ、落ち着いて飲もうじゃないか? 君は何を恐れているんだ?」
ポトポトとワインをケンのグラスに注ぎながらリューベンは尋ねた。

「エネルギーが正しい方向に働けば扉は正しい方向に開くことだろう。いや、正しい方向に開くためにどうするのか? 自分の不安はそこなんだ。」

『霧に織り込まれ、歳月の帯は巻かれてゆく。しかし我は同朋に言う「彼らはここにいる」と』

「君は憶えているだろう?君の探したこの詩にきっと答えはある。」

「リューベン・・・自分は試されているのか?」

「隊長、ボクは隊長の熱い思いが必ず古の種族に伝わると信じてますよ。」

静かに時は流れた。
気がつけば何本目かのボトルが空になるころ酔いつぶれたケンを抱えるリューベンの姿があった。

「隊長、帰りましょう。」

「君は生意気だが良いヤツだ・・・むにゃむにゃ。」

2人の男が語り明かした夜は月明かりがぼんやりと帰り道を照らしていた。
遠い古の時代にもこの明かりはここを照らしていたに違いない。





Mizuho・Izumo
Jonathan, the Waiter of the Blue Boar

「あの兄ちゃ・・・いや、隊長さんとやらはもうちょっと体を鍛えないといけないよなぁ。」
ブルー・ボアにやってきた客は、ワインをぐびっと飲み干して言った。
ごつごつの手で握られた割には、空になったワイングラスは優しくテーブルの上に置かれた。
「隊長さん・・・ですか?」
次のワインを注ぎながら聞くと、その客は事の経緯を教えてくれた。

「ああ、隊長っつのがケン(Ken)って若造なんだけどよお、なんだっけか?ユーを浄化するために何か頑張ってるらしいんだよ。その時俺はガーゴイルシティーに行ってたんだけどよ、評議会だか何だかの招集でたくさん冒険者が俺を迎えに来たのさ。」
はて・・・この初老の老人に評議会が?そんな疑問を抱きつつその話の続きを聞いた。
「貴方を呼ばれた理由って何だったんですか?」
「ああ、俺は細工師でさ。俺の腕を見込んで頼みたい事があったんだってよ。まあ、迎えに来た冒険者達ってのが礼儀正しかったし、隊長さんも熱心だから引き受けた仕事だったけどな。」
そう話す彼の腰の道具袋には、一つのハンマーが無造作に突っ込まれていた。
ワイングラス越しに見えるハンマーの先は、何だかキラキラ輝いていた。
「そして隊長さんが言うんだよ。集めた宝石を粉砕して欲しいと。まあ、俺の力を使えば雑作ないことだけどな。何やら小難しい言葉を隊長さんが言った後に、俺が宝石を粉砕したってわけさ。しかし・・・粉々にした宝石に魔法の言葉が加わるとあんなに綺麗なもんなんだな。」
ワイングラスを光に透かしながらその時を思い出したように話す客。
「私も仕事がなかったら現場で見てみたかったものですよ。」
そんな風に言うと、その客は少し表情を暗くして言った。
「・・・そこまではよかったんだけどよ、何かその試みは最後まですんなり進まなかったんだよ。」
「おや、何かありましたか・・・」
「あの装置・・・ユーを浄化する為に誰とかに会いに行くとか・・・そう、ポータルだったかな。それを開く最後の段階で、隊長さんは精魂尽きてしまったみたいでよう。なんてーか、その、未完成だったんだとさ。」
「そうだったんですか・・・」
しばらく沈黙が続いた。客は再びワイングラスを空にし、私は無言でワインをなみなみと注いだ。
「あの・・・それでそのポータル、でしたっけ?それはどうなるんです?」
「さあな。隊長さんがまた調査するって言ってたけどよ。どっちにしたってあの隊長さんの体力が回復するのを待つほうが先だろうな。あいつはもっと鍛えないと・・・」
酔ってきたのだろうか。客は同じ話を数度繰り返していた。


「あまり飲みすぎると、明日のお仕事が大変ですよ?」
「ふん、俺は何十年も細工師で食ってるベテランよ。明日にはまた元気に仕事に戻るさ。」
しまった・・・気を悪くさせてしまっただろうか?少し困った私はその客の顔をのぞきこんだ。
「・・・でもまあ、あんたの言う事も正しいかもな。ほれ、お代は置いていくぜ。」
小銭を受け取っている間に、その客はワイングラスの中にハンマーにくっついていた何かを入れていた。
「これもおまけだ。お前さんも休みの日にでもユーに行ってみるといいさ。」
客はそう言ってドアを開けて去っていった。
それを見送った後で、片付けようとしたワイングラスを見て私は驚いた。
ワイングラスの中には、ダイヤ、サファイア、エメラルド、ルビーの破片がたくさん入っていた。








9:10 2017/08/11

# by horibaka | 2017-07-03 09:09 | その他 | Comments(0)
BNNアーカイブ 宝珠の守人 -希望の芽-

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宝珠の守人 -希望の芽-

投稿日:2005年8月4日


全シャード
ユーを浄化する為、様々な人や想いが行き交っています。
これからのお話は、そんな人たちのお話です。





Sakura・Yamato
Ken, the Leader of the Expedition Team

「・・・以上が、先程起こったことの、一部始終です」
「そう・・・そんなことがあったの。ご苦労様、大変だったでしょう?」
「ええ、しかし、冒険者さんの英知はすごいですね。あっという間に、その奇妙な奴を黙らせてしまいましたよ」
「ふふ、彼らは本当に、すごいわ。私もいつも、驚かされるもの」
笑顔で言うエレイン(Elaine)様の言葉に、僕は素直に頷いた。彼らの助力がなければ、僕とアレックス(Alex)は、またこうしてブリテインに戻っては来られなかっただろうから。


エレイン様が、僕を冒険者の皆さんに紹介する、と仰ったその日、僕は「ある物」が届くことを心待ちにしていた。
それは、古の種族たちの里へと導いてくれるだろう、「道しるべ」。
厳重な封印が施されたそれを、僕は、調査隊の一員であり、友人である、魔法のグランドマスター、アレックスに託した。
アレックスも、今日あたりに封印が解けそうだと言っていたから、本当に楽しみにしていたんだ。
だけど、アレックスは、約束の時間になっても来なかった。
不安。嫌な単語が頭をかすめるけれど、極力それを表に出さないようにしながら、僕は冒険者さん達の前に立った。
初対面である僕を迎えてくれた彼らの笑顔に、僕の不安と緊張は、少し和らいだ。


僕たち調査隊の、これまでの経緯を説明している間、僕は、この瞬間にもアレックスが来ないかと、待ち望んでいた。
ゆっくりと進む僕のスピーチは、きっと退屈だったろうな・・・。
それでも、僕は皆さんと、古の種族たちの里へと繋がるだろう「それ」を、一緒に目にすることが出来るように、祈っていた。喜びは、大勢で分かち合いたいから。

祈りは通じた。けれど、こんな通じ方は、望んでいなかった。
いよいよ話すことが尽きようとした時、アレックスが扉をあけて、駆け込んできた。
・・・血まみれの、ボロボロの姿で。

彼の姿を見た冒険者さんが、すぐに手当を施したけれど、アレックスはなりふり構わず、僕に告げた。
あの箱から、妙なヤツが出てきた、って。
箱と言うと、僕が彼に託した「道しるべ」だろう。それは判る。だけど、妙なヤツというのは、何だろう?
論より証拠。とにかく来てくれとの叫びに、僕は勿論、冒険者さんも、彼の後を追った。

アレックスの家に行くと、そいつは居た。ボロボロになった家具の心配も、そいつを見た瞬間、かき消えた。
彼が言葉に詰まったのも、よく判る。こんな奴、どう説明すれば良いんだ。
傍目には・・・そう、服が勝手に動いているような・・・。だけど、そこには確実に、「何か」が居る。
顔も手足もないそいつは、どこから聞こえてくるのか判らない声で、いきなり問いかけてきた。
「汝、今ハ隠レし里へノ道を求メる者か」
皆が、息を呑む。次の瞬間、僕たちよりも早く、冒険者さん達は応えてくれた。Yes、と。
「ナラば、汝、ソの資格を有するカ、汝ガ真価ヲ我ニ示す勇気はアルか」
質問が変わる。その問いにも、彼らは勢いよく、応、と応える。
「汝ガ真価ヲ我に見せヨ」
そいつがそう告げた瞬間、アレックスの家は、ふたたび戦場と化した。

やがて、そいつは冒険者さんの手により、その動きを止めた。そして・・・。


僕たちはブリテインへと戻ってきた。皆、ぼろぼろに傷ついて・・・。
彼らは陽気に笑って、気にするな、と言ってくれた。その器の大きさに感謝しながら、僕は彼らの前で、さっきの奴が置いていった、ある物を披露した。
「我ニ力を与エヨ、さレバ里ヘの道は開カレン」
聞き取りにくい言葉と共に残されたそれは・・・ひとつの水晶玉。そう、あいつは、その姿をこの水晶玉に変えた。
僕が、あいつの言葉の真意を図りかねていると、アレックスが軽く、それに触れた。
すると・・・水晶玉が突然、溢れんばかりに輝きだした!
驚く僕たちに、アレックスは言った。どうやらマナを吸われたようだ、と。
その言葉で、僕も冒険者さんも、ようやく判った。
力とは、マナ。あいつは、この水晶にマナを集めろって言っていたんだ。
とは言え、どれほどのマナが必要なのか、想像もつかない・・・。
だけど、僕の不安を余所に、冒険者さんから声が上がった。皆のマナを!と。
とても気の良い彼らの言動に、何故エレイン様が、彼らを頼みの綱としているのか、判ったような気がした。
大丈夫。彼らの力をも借りることが出来るのなら、必ず古の里にたどり着ける!
僕は、彼らの好意を無駄にするまいと、大急ぎでエレイン様のもとへと向かった・・・。


「・・・どうでしょうか。これを、みなさんの目に、手に、触れやすいところへと、置いては頂けませんか? 出来れば中庭を貸していただけると、嬉しいのですが・・・」
「貴方が、そうすることが一番だと判断するのなら、喜んで場所を提供しましょう」
「・・・・・・! あ、有り難う御座いますっ!」
深々と頭を下げる僕を見て、エレイン様は優しく、ふふ、と笑って、言葉を続けた。
「あなたを隊長に選んだのは、やはり正解だったようですね。こんなにもすぐ、彼らから気の良い言葉をもらってくるなんて、誰にでも出来ることではないわ」
「そんな・・・僕なんかよりも、もっと・・・」
「さあ、もう、お行きなさい。必要なものがあれば、城内の者に言えば良いから」
僕の言葉を遮って、エレイン様は僕を部屋から追い出してしまった。
・・・僕なんかよりも、もっと、隊長の任に適した方は、居ると思うんだけどな。





Mugen・Hokuto

「・・・なあ、聞いたかよ!」
「いや、全く。」

カウンターの片隅をいつものように陣取る2人は、会話がないまま酒を黙々と飲んでいた。
たまらずジョージ(George)が沈黙を破ったのは、4杯目のワインが運ばれてこようかという時だった。

「Yewが一昔前みてえに静かな土地に戻るかもしれねえって話さ。
 昨日、俺っちのカミさんが小耳に挟んだんだ。」
「へえ」

「何でも人間様の手で、特別な呪文が唱えられる泥人形さんを作ってよ、
 そいつに頑張ってもらって、異世界との連絡口を開こうっていう話だ。」
「へえ」

「で、その異世界の先にいる、異文化のナントカさんによ、
 こっちの世界を助けてくださいなって頭を下げてお願いするんだそうだ。
 なんとも他力本願で情けない話だとおもわねえかい。」
「いや、全く。」

ジャン(Jan)はそんな話どころではなかった。
店主とのイザコザにより、長い間勤めていた調理場の仕事を干されたのが今日のこと。
自慢の包丁さばきを披露する場所が無くなったこと、これはジャンにとって生きる場所を失ったのと同じであった。

「なんでも評議会からのお達しによるとだな、
 そのお人形さんを作るためにゃ、俺たちの力が必要なんだそうだ。
 どうだジャン、Yewのために一肌脱いでみねえか?」
「いや、全く。」

「・・・まあ聞けよ。そのお人形さんを作るためには、材料を俺たちの手で集めなければいけねえ。
 王宮の中庭に臓器保管庫が出来ていてな、そこに捌いた臓器をおいとけってこった。」
「・・・捌いた臓器?」

「そうよ、人形つったって歯車で出来た人形じゃねえ。
 本物の内臓が使われる、本物の生き物を作り出そうってんだから、評議会も恐ろしいこと考えるわな。
 それでな、ジャンよ。お前の腕前を見込ん・・・」
「すまん、忙しくなった。」
「お、おい。まだ夜中だぜ!」

ジャンは自分の勘定をカウンターに置くと、いつもの飲み屋を後にした。
酒場から徒歩数分。Britainの町外れにある墓場に赴くと、彼は愛用の仕事道具を振り被った。


使い込まれた肉切り包丁が、まばゆいばかりの月明かりを跳ね返し、その先に蠢くZombieの群れを照らす。





Asuka・Wakoku

ここはライキューム特別資料室。
調査隊隊長ケン(Ken)は必死に本棚の隅から隅まで調べている。
古の種族に会うべくポータルを作成するには、大地のエネルギーと特殊な刻印が施された台座が必要だとわかったのだが、特殊な刻印とは?そしてその刻印を彫ることが出来る彫刻家は存在するのだろうか?
「この資料室の本にに手がかりがあればいいのだが・・・」
ケンは諦めようとはせずに、コツコツと1冊ずつ丁寧に本に目を通していった。


ユー(Yew)の浄化に関して、先日見つかった資料によると、

********************************************************************

大地に力を与えるべく
貴方が植物を育てるときに、その植物が病気になったり元気が無いときにはおそらく、・Greater stregth ・Greater cure ・Greater heal などのポーションを与えるであろう。
大地そのものに力を与えるのであれば、これらのポーションを掘った穴に投入する。
また、その働きを早めるのに・Total refreshment ・Greater agility や、それ相応の力をもったスクロールなどの投入
も必要である。
また、大地が本来の働きを戻すのに新鮮な水やLogなどの投入も有効な手段である。

********************************************************************
そう書かれていた。

ユーの浄化に協力したいと集まった冒険者達の手で、ユーの町にぽっかりと口を開けた穴にそれらアイテムはどんどん放り込まれた。
その甲斐があって、穴の横に埋められた古代植物の種から芽が出たのである。
しかし、その植物が育ちきるくらいに大地が力を戻すには、まだまだ油断はできない状況である。

はたして、大地は植物を育てるだけの力を取り戻せるのか?
また、特殊な刻印が出来る彫刻家は存在するのだろうか?

手元の蝋燭が消えかかりそうになったとき、ケンは1冊の本を見つけた。


~伝統の技術を受け継ぐ者~

ミノック産の石を使い伝統のノミで丁寧に彫っていく技を受け継いでいる彫刻家がいる。
彫刻家:ウィリアム(William)氏は代々この名前を引き継いでいる。
ウィリアムという名は、腕の良い彫刻家に許された名前なのである。
この名誉ある名前は、遠い昔より伝統の刻印を正確に彫れる者だけが受け継ぐとされている。
伝統の刻印とは、古の時代に我々が別の種族と交流があったその友好の証として、「守人」からの贈り物に刻まれていた印である。
腕の良い彫刻家は年々減っており、伝統技術を継ぐ者がいなくなっているのが深刻な問題となっている。


その本を読み終えた時、蝋燭の明かりが消えてしまった。
しかし、ケンは明るい気持ちで特別資料室を後にして外に出た。

ユーに芽を吹いた古代の植物。
それはきっと希望の芽に違いない。





Mizuho・Izumo
Dan, the Adventurer

「あ・・・あの・・・ええっと・・・」
冒険者達の視線は、必死に自己紹介をしようとする「彼」に向けられていた。
話によると、彼の名はケン(Ken)。エレイン様(Elaine)が連れてきた自然学の研究生だという。
質素な服を身に纏った彼が、玉座の間でこうして冒険者達の前に連れてこられたのには理由があった。
「おい、あいつ大丈夫なのか?」俺は思わず隣にいた冒険者の肩をつついて小声で話しかけた。
「少なくともあれじゃあ、ただの小心者だよな。ははっ。あれが今回の調査隊の隊長ってどうよ。」
隣の奴の意見もやはりそうだった。しかしエレイン様が連れてきたのならばそれなりの人物なんだろう。

「ケン、後は任せましたよ。」
エレイン様はそう言うとケンを置いて玉座の間から去っていった。
しばらくはおどおどしていたケンも、自分の専攻している・・・そして今回一番重要な任務の話になると顔つきが変わり、いつの間にか冒険者達の心を捉えていた。
あれこれ話が続いていたが、俺には自然学なんて難しい事はよくわからない。
まぁわかった所だけ話せば、ユーの沼地を浄化させるには「古の種族と接触すること」そして「古の種族と接触するための装置」が必要だってことだった。
でもよう・・・このケンって若造、知識はあるけど肝心な所が抜けている。一生懸命なのは認めるがな。
玉座の間に集まった冒険者達との話の中で、その装置ってのが「ポータル」って名前でそれを作らないと古の種族には会えないってことはよーくわかった。問題はその材料だ。
「the shine and the life」これが必要らしいけどよう・・・古文書ってのはどうも苦手だ。
簡単に言えば「光と生命の可能性」ってことらしいぜ。俺はわかんねーけどな。
だが知恵のある冒険者達が次々と候補になりそうな材料を挙げている。
ケンはそれを聞いて一生懸命自分の調べた成果と見比べていたようだ。

さて、材料がわかりゃあ、早速作りに行くかってことでよう、材料を集めるのが早いだろうってことで俺達はケンがその装置の準備をしてるっていうユーの街の一角に行く事となった。
道中、沼と化したユーの街の中で魔物に出会うこともあったが、そんなのはちょろいもんだったけどよ。

現地に到着すると・・・こりゃあなんだ?ただの木が組み合わさってるのと穴、そして4つの切り株。
おいおい、こんなので本当に古の種族とやらに会えるのかよ?そう思ったのはきっと俺だけじゃないはずだ。
しかしケンはここでさらに冒険者達に向かって古文書のこんな文章を教えてくれた。

東・・・生命に降り注ぐ光。ダイヤ。
南・・・生命の源である水。サファイア。
西・・・光を吸い込み生命と変わる力。エメラルド。
北・・・燃え続ける生命。ルビー。

一つずつ丁寧に宝石を置いていくケン。そして最後に中央に開いた穴に向かってこう言った。
「生命の源、種を・・・」
しかしながら根っからの研究者っぽい奴は、穴に上手く種を入れるどころか自分が穴に落ちそうになってやがった。
おまけにソレン族の持ってるキノコまで落としちまったっていうから呆れたもんだ。
しかしケンが言う事にはそれは悪くはない、むしろいい材料なのかもしれないと。

「これらのものをできるだけ集めてください!お願いできますか?」
最後にケンは大勢の冒険者達に向かって言った。まぁ・・・これでユーの街の腐敗が浄化されるなら協力してやってもいいけどな。
まぁ、ケン・・・いや、調査隊長さんよ、がんばれよな。

そう思いつつ、俺も持っていたルビーとソレン族のキノコを数個寄付して帰路についたのだった。








22:37 2017/08/10

# by horibaka | 2017-07-02 22:36 | その他 | Comments(0)
BNNアーカイブ 宝珠の守人 -紡ぎ始める大地-

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宝珠の守人 -紡ぎ始める大地-

投稿日:2005年7月22日

Clainin, the Royal Thaumaturgist
全シャード
「ふむ、なるほど。それは興味深い。」

美味しそうなピザを前にしながら、宮廷魔術師クレイニン(Clainin)はミーア族長老アドラナス(Adranath)の話に没頭している。
アドラナスがもたらしたユーを浄化するための一つの可能性。それはほんの小さな糸口でしかないが、ミーア族が伝えてきたというその口伝にクレイニンは心惹かれずにはいられないようだ。

「古代に存在したと言われる大地の守護者たち。ユーを元に戻すために何かわかればいいのですが。」

「そうですね。いや、きっと大丈夫。そのために今エレイン(Elaine)が調査隊の結成を急いでいます。多くの市民もまた力を貸してくれる事でしょう。彼らは実に頼りになります。いやしかし是非ともその守人にはお会いしてみたいものですな。」

そう言い立ち上がると、クレイニンはブツブツとつぶやきながら部屋の中をうろうろと歩き出した。
どうやら考え事に没入してしまったようだ。



「マスター・クレイニン?」

「おっと失礼しましたマスター・アドラナス。おやせっかくのピザが冷めてしまったようですな。
これは申し訳ない事を。すぐに新しいものをお持ちします。冷めたものは私の夜食にでもするとしましょう。」

そう言うとクレイニンは厨房の方へと向かって行きました。








22:35 2017/08/10

# by horibaka | 2017-07-01 22:34 | その他 | Comments(0)
BNNアーカイブ 宝珠の守人 -願い-

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宝珠の守人 -願い-

投稿日:2005年7月19日

Adranath, the Meer Eternal
全シャード
ユーが腐敗の呪文に侵されてからもう長い事経つ。
呪文の進行は食い止める事が出来たとはいえ、緑にあふれていたユーの面影はそこには無い。

私はそれからというものなんとかユーを元に戻す事が出来ないか日に日に研究を重ねてきた。

しかし・・・その試みはことごとく失敗に終わり、私やミーア達の力だけではもうどうすることもできないという事実だけが積み重なっていた。
だが・・・ある日、私は書物の中に埋もれていたある詩篇を見つけた。





宝珠の守人 古の人

断たれし糸を 繰りしは守人
裂かれし布を 継ぎしは守人

癒しの技に長ける人々
育ての才に優る人々

断たれし糸を紡ぐ為
裂かれし布を織る為に

己が知恵を頼みとし
己が力を注ぎ込み

糸を繰りしその後は
布を継ぎしその後は

己が心を癒やす為
己が体を治す為

大いなる樹と大地とを
二つに分かち離れて住まん

宝珠の守人 古の人

いずこにあらんや 古の
いずこにおわすや 守人ぞ





そうだ・・・!
もしかしたら、この守人達ならば・・・!

私は自分のマントを掴むとすぐブリタニアへと向かった。
そう、我らの願いを胸に。








0:30 2017/08/10

# by horibaka | 2017-06-30 00:29 | その他 | Comments(0)
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あっけない最期

投稿日:2005年7月14日

Elaine Bayfery, the Royal Adviser

全くわけが解らない!
徳之諸島ではわけもわからないままに騙されることを「Bakekitsuneにつままれる」と言うそうだが・・・。
どうやら私もBakekitsuneにつままれたようだ・・・。
始まりは、そう。
デュプレ(Sir Dupre)が意識を回復して、色んなことを話し始めたことからだった。
初めはわけのわからないことばかり繰り返し話していて、本当に気が狂ってしまったのかと思った。
でも、何度も耳を傾けていくうちに、ある場所を指しているのではないかと気付いた。

ただ、その場所は私の知る限りブリタニアには無さそうであることしか解らなかった。
明らかにブリタニアの様式と異なる、木と漆喰でできた家。
巨大な山の麓にある、相当な広さのある建物。
デュプレを見つけたときの状況を考えてみると、やはり徳之諸島である可能性が高かった。

私はすぐに冒険者の皆の知恵を借りることにした。
彼らには本当に感謝しているの、勇敢で、知恵もあって、そして何より心優しい彼ら。

冒険者達は私の呼びかけにすぐに応えてくれた。
デュプレの回復を伝えると、彼らには安堵の表情が浮かんだ。
なんだか私もほんのり嬉しくなった。

デュプレの言っていた事は彼らの手にかかったらあっさり場所が判明した。
ロード・ブリティッシュ(Lord British)から受けた彼の使命はあのミナックス(Lady Minax)を追う事。
とすると、彼の言っていた場所はミナックスの隠れ家かもしれない。




私はその場にいた冒険者の皆に一緒に来てくれるよう頼んだ。
・・・彼らと一緒なら、たとえミナックスがいたとしても絶対に負けない!・・・そんな気がした。

でも、たどり着いた先で私達を待っていたのはあの赤い魔女ではなかった。
待っていたのはベロ・オンダリバ(Belo Ondariva)・・・。
どうやら私達は待ち伏せされていたみたいだった。
ベロは大きな獣を私達にけしかけたけれど、手下のNinjaやRonin達が総崩れになるのを見ると、またも逃げていった。

私達はベロを取り逃がしたことと、思惑が外れたことに少なからず落胆してブリテインへと戻った。
そんな私達を待ち受けていたのはレンシャイア男爵(Baron Lenshire)だった。
彼は挨拶もそこそこに首を投げた。・・・ベロ・オンダリバの首を!!

「ジェロームの借りはこれで返したな」

そう言うと、私が呆然としている間に男爵はさっさと行ってしまった。
今度会ったときにしっかり話を聞かなければ。





「卑怯者にはふさわしい末路が待っている」と良く誰かが言うけれど、ベロの最後はあっけなかった。
一体、何が、どうして?
ああ、そしてデュプレ・・・デュプレは嘘をついたのだろうか?それとも・・・。

どっちにしろこのままでは、もうしばらくつままれっ放しなのは間違いないだろう・・・。








0:26 2017/08/10

# by horibaka | 2017-06-29 00:25 | その他 | Comments(0)