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BNNアーカイブ 真意

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真意

投稿日:2001年11月3日


全シャード
揺らぐ松明の炎だけを微かに響かせ、マントに身を包んだ男が静かに暗い廊下を歩いていた。男がその廊下の終わりに近づくと、石と金属とがきしみ合うような音を立て、扉が重々しく開いた。一歩中に入ると、男は片方の手でわずかな仕草を取った。その瞬間、扉は彼の後ろで、耳をつんざくばかりの雷鳴と共に一瞬にして閉じていた。

『エクソダス(Exodus)』彼は低い声で話し始めた。『あなたには人間どもがこの計画の遂行全体を台無しにしてしまうかも知れぬ、という認識が薄いのではないか?』突然、金属の手が飛び出し、矢のような速さで部屋の中を横切ると、反対側の小さな像を打ち砕いた。遠くの壁の小さな光は、宝石を通して見た火の光のように輝いていた。

『落ちつきなさい。人間どもはまだ我々の秘密の方策に気付いてさえいない』その声は、鳴り続く虫の羽の音のように、淡々と続いた。『Ver Lor Regは私の完全な支配下にあり、働き手たちは増員された監督官の下で建設を始めたところ。制御装置はきっちりと守られている』

『今朝方、スパイの一人がブリテインからやっとの思いで私に報告を持ち込んできた。それによれば、王の古くからの腰巾着のニスタルがパワークリスタルの一つを手に入れ、こうして我々が話している間にも、それを調査しているとの事』彼がゆっくりと動き始めると、それに合わせてマントも微かに動いていた。

エクソダスは一時言葉を失った。しばらくの間、その光は揺らめいていた。『しかし、あの魔道師は我々がブリタニア中にばらまいた装置の秘密をつかむことはできなかったはず』

『ああ。だが、奴は今ごろ十分なことを知っているだろう!エクソダス、あなたはいかなる局面においても人間を過小評価し過ぎるのだ!』彼は振り返り、光の壁に面した。彼が話すにつれて、その距離は短くなっていった。『私はこの男が災いとなるであろう事を以前にも警告し、あなたはそれを無視した。そして人間どもが我々の居場所を見つけるかも知れぬと警告した時も、あなたは再び無視をした。今となっては、この忌々しい魔導師が研究所にパワークリスタルを持っているだけでなく、今は亡き者となった、奴の派遣した調査隊が我々を見つけ出し、そして、まさにあなたの名前が全ての人間の間で囁かれているのですぞ!』

『我々が…失敗するとでも…?』

『私はあなたより人間について良く知っているつもりだ』彼は再びゆっくりと歩み始めた。『私のこの世界への理解、そして知識こそ、あなたが私に近づいてきた理由ではなかったのか?』『その通り。そして、あなたがかつて人間であったことも理由に入りましょうか。この世界を支配しようとするその意志が、私のそれと通ずるものがある。また、今、玉座にある王の知恵より優れた物を持つ人間、それらこそ、私があなたに力を授けた理由に他ならない。私は時が経ち過ぎたといえる程、ブリタニアを離れていたのだから』

『あなたには、我々が征服しようとしている世界を過小評価することなく、この地に慣れて欲しいと願っている。私はサベージとオークの混乱を作り出すよう頼んだ覚えなど無いし、このままでは一体のゴーレムを完成させる間もなく、人間どもはあなたの存在が見つけ出されていただろう!』その影はエクソダスの声の元となるものへ、怒りを込めながら指差した。『我々はガーゴイルの奴隷とゴーレムを失う危機にある!そうなったらどうするのです?あなたに助力を始めて以来、どのようにこのブリタニアを軍隊なしで征服するのか、あなたの口から聞いた試しがない!』

『この件についてお考えのことがあるようですな』エクソダスは静かに返事をした。

その影は腕を下ろし、落ち着きを取り戻した『あなたが提供してくれた今回の記録を調査しておこう。きっと他にも選択肢があると信ずる。でなければ、ガーゴイルシティーを失うのみだ』その暗い影は光の元を離れ、扉の方へと向かっていった。『やらねばならぬことがある。戻ってきたらまた話をしよう』

『お気の召すままに』

マントを身にまとったその影が手を動かすと、重たい扉がゆっくりと開いた。彼はエクソダスのほうに振り向くと告げた。『以前にも言ったと思うが、勝利が完全なものでない限り、私は満足することはない』

『あなたのブリタニアへの復讐は果たされるはず』エクソダスは言った。『しばらくの後には、全人類があなたをソーサリアの支配者、ロード・ブラックソーン(Lord Blackthorn)として知ることになるだろう』

ブラックソーンが振り向きその部屋を出るとき、彼は不敵な笑みを浮べずにはいられなかった。








8:34 2017/05/21

# by horibaka | 2017-05-04 08:32 | その他 | Comments(0)
BNNアーカイブ ブリテイン市長、西部ガードを発令

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ブリテイン市長、西部ガードを発令

投稿日:2001年11月1日

Morlice Johnson, BNN Reporter
全日本シャード
フィニガン(Finnigan)市長は今日未明、「西部農業地区の緊急保護措置(西部ガード)」適用を決定した。即日実施される見通し。


西部ガードとは
・他都市からの該当製品の積極輸入(市民有志による)
・市民有志による食料供与(今回は西部農家への収穫物寄付)
からなる保護措置である。


「被害は深刻だべや」ラムゼイ(Ramsay)さん(35才、農業)は畑の土を手に取りながらそうつぶやいた。
「土地開発の影響がここまでとはさ・・・」ブリテイン西に広がる畑地帯は、その立地条件の良さから、催し物や集会に頻繁に利用されてきた。それらの活動がブリテインの商業を支えてきた事は確かだが、畑本来の姿である、農業に深刻な打撃を与えている。
「昔は畑全部、キャベツやかぼちゃで土が見えないほどだったさ。」ラムゼイさんは昔を思い出したのか、遠くを見つめ語った。
「それが今じゃ、岩とねずみ以外なんも無いから、どうしょうもないしょ。」ラムゼイさんはしゃがみ込んで、荒れ果てた畑を見つめた。ラムゼイさんを始め、西部の農家は畑の再生に努め、収穫を維持しようと必死に努力したが、荒れた畑を整え、新しい苗を植えた頃には次の催し物が開催された。その繰り返しに農家は疲弊しきったのだった。
西部農業地区の調査報告を受けたフィニガン市長は、
「この一帯からの食料供給はブリテインにとって不可欠だ。急ぎ西部ガードの実施を検討する。市民の善意ある協力に期待したい。」と真剣な面持ちでコメントした。

また、西部ガードが実を結び、冬を越えるに十分な収穫物が集められた時は、「畑に優しい収穫祭」を計画中である事も明らかにした。しかし、その市長が企てた数々の催しに恨みを持つラムゼイさん達農家は、
「西部ガードなんて名前から格好悪いしょ」と懐疑的で、鍛冶屋憎けりゃバシネットまで憎い勢いだ。「収穫祭どころか、月末にはタロイモのへたすら無く、ブリテインを飢饉が襲うだろう」と一部ではささやかれている。初の適用となる西部ガード、その真価は月末に問われる事になる。
市民からの食料供与は、市設営の西の畑貯蔵テントで受付けている。








0:19 2017/05/20

# by horibaka | 2017-05-03 00:17 | その他 | Comments(0)
BNNアーカイブ 血文字の伝言

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血文字の伝言

投稿日:2001年10月26日


全シャード
ドアが強く叩かれ、仕事中のクレット(Krett)は飛び上がり、何か重くて分厚い物に頭をぶつけた。低い、銅鑼でも鳴らしたような音が彼の小屋中に響き渡った。両手で後頭部をしっかりと押さえて、ゴーレムの頭を調べようと、片目で上を見上げ、クビの付け根部分の上で、ゴーレムの頭を揺すって見た。クレットはその機械の本体から後ずさり、頭蓋骨が起こしている、ちょっとした激震にたじろぎつつ、油だらけの布で両手を拭った。ドアを叩く音が続いており、彼は布きれを放り投げた。『今行くよ!』口ごもりながら彼は言った。

彼は研究品が山積みの、筋向かいあたりの階で仕事していた。半分組み立てられた状態のゴーレムの部品が、障害物コースとして認定されるだろう程の複雑さで散らばっていた。また、上にそびえる大木から降って来たかの如くちらばった書類も、一緒にばらまかれていた。壁一面に時計が並んでいた。もっともその半分は、殴り書きしたピン留めの計画書で覆われていたが。彼が歩ける場所全てを迷路と化してしまったので、彼の背後には書類の山が溢れ、床では小さな工具がカラコロと鳴っていた。クレットがドア近くまで来た時、またドアが叩かれ、そしてドアは開かれた。

『クレット!なんだ居るじゃないか!』皮の鎧を着て、背中に弓を担いだ男が言った。

『シャミノ(Shamino)? あ・・・なんだ、早かったね!入って、さあ入って!』

クレットは脇に立ち、その高名なレンジャーに入るよう促した。ただ、その小屋に入る事ができる余地は少なかったが。シャミノは、半ば分解された機械部品の山を見て、ちょっと邪魔をしてしまったかと気がついた。

『早く着き過ぎたかな?時間通りに来たはずなんだが。』そのレンジャーは床に置かれたギアの塊を興味深そうに足で突いていた。

クレットは反対側の部屋に置かれた、ほぼ完成されたゴーレムの方へと後ずさった。『私はどうも、ええと、そこの相棒の世話で時間を忘れてしまってたようだね。今何時だろう・・・』

彼の声は、何十もの時計が一斉に鳴った音で遮られた。シャミノは、細工師の時間にまつわるその小道具が出す金切り声に辟易していたが、ちょっとして、友人を見て笑いを浮かべて見せた。

「おお、6時だ。時間通りだったね。』クレットは、ゴーレムの頭をテーブルの上に持ち上げながら言った。

『クレット、私が会いに行くと連絡したのは、君の助けが必要だからなんだ。君の専門家としての意見が、非常に有効な物となると思っている。』シャミノは何気なく、上向きに置かれたゴーレムの脚に腰掛けた。

『私が?』クレットは問い返した。『なん、ええと、具体的には、私が何に、必要なんだい?』

『この機械仕掛けの連中の知識だよ』

『ゴーレム・・・』クレットが上の空で言った。

『なんだって?』シャミノが聞き返した。

『シャミノ、彼らはゴーレムと呼ばれている、“Por-Xel-Agra-Lem”だ。人間とは全く異なる。彼ら、ええと、彼らは人間見たいに見えるかも知れないが、自由な意志を全く持たないんだ。君の弓や、私の工具見たいな物なんだ。』

『Por-Xel・・・なに?』シャミノは混乱したようだった。『なんと言うんだって?』

『ええと、私が知っている事は、それはガーゴイルの言葉で”ゴーレム”という意味だと言う事なんだ。私は、彼らの言語を多く学ぶ機会があって、ええと、冒険者達が戻った時に持ち帰った、色んな小片からね。全く心を奪われるよ。』

『そうか・・・』シャミノはクレットの小さな作業場を見回し、『友よ、ガーゴイルの技術に関して、君より多くを知る者は恐らくいまい。君は現在ブリタニアにおいて、ゴーレムの大家だ。そしてだからこそ、私は君を連れて行きたい。君の知識が大変有効な物となるかもしれない。このガーゴイル達について学ぶ事に関しても、君は助けとなってくれるかも知れないな。』クレットが、彼に向かって床に座り込んでいる巨躯のゴーレムに、手際よく工具を使っている所を見るのに、シャミノは立ち上がり彼の方へと歩いて行った。『これらの物がどこからやって来たか、より多くの情報を得る為に、ニスタル(Nystul)はイルシェナーへ探索隊を送り込んだ。彼らはまだ戻っておらず、ニスタルは私に、彼の地へ赴き探検隊を探すよう頼んできたんだ。』

『君はどうして、私が一緒に行く必要があると言うんだい?私は、うん・・・精密に調査できるとも、ええと、君がそれを、持ち帰って来てくれれば。』

『そうだな、だが、君は我々が見逃すかも知れない何かに、そこで気が付くかも知れない。ブリテインから衛兵を二人連れてきているから、君の身は安全だ。』シャミノはそう請け負った。

クレットはちょっとの間、まるでいま初めて会話に気を止めたかの様に、仕事の手を止めて顔を上げた。『シャミノ、私はその、そんな立派な、冒険者なんかではないんだ。私は、ここで仕事をしている方が、ずっと気が楽だ。私は細工師だ。私は・・・そう、細工師、なんだよ。』

シャミノは、クレットと彼の研究品の周りをゆっくりと歩いて回った。『聞いた話だが、君も知っているだろう、ゴーレムが初めて現れた頃と、ちょっと変わってきている事を。』『それは本当さ!』クレットの声は、彼が作業中のゴーレムの胸の空洞から響いて来た。『ゴーレムを作ったのが誰だろうが、1回以上は設計を変更しているんだ。内部の部品が違うように見える、その、新しい方の奴と。ゴーレムがまた変化しても私は驚かないよ。』

『その新しい方の奴を見る、最初の人になろうと思わないか?一緒に来いクレット、お前の機械人形が実際に動いている所を見るチャンスなんだ。ガーゴイルの都市その物すら発見できるかも知れない。』彼は笑いを浮かべながら、近くにかがみ込んで来た。『そこにある学ぶ事ができる物全ての事を考えて見ろ』

クレットはため息をつき、仕事から手を離し、ゴーレムの頭を今度は慎重に脇へ押しのけた。彼は床にじっと目を落とし、長い間考えていた。

『私は、ええと、荷物を取って来るよ。』








クレットは馬から降り、このような獣の類に頻繁に乗らなくて良い事を喜んだ。彼には、彼のゴーレムの一体が息を吹き返し、彼を一時間揺さぶっていた様に感じられた。彼は工具と文献が全て揃っているか、自分の荷物を調べあげた。シャミノと二人の屈強な衛兵も馬を降り、周囲を探索し始めた。

『イルシェナーへようこそ。クレット、調子はどうだ?』シャミノは尋ね、彼の表情に微かな笑いの様な表情が浮かんだ。

クレットは立って友人に顔を向けた。『1時間の間、ええと、脳味噌が頭の中をはね回っていたよ。君が私に、その、何かを学べと言うのなら、それは、学ぶなんて言う望みはもう無いという事だと、思うよ。』

シャミノは友人に向かってにやりと笑った。『君は良くなるよ。ただ馬に慣れてないだけ・・・』シャミノは立ち止まり、じっくりと凝視する様に周囲を見回した。『近くにゴーレムがいる・・・こっちだ。』衛兵に目配せし、衛兵は肯いてレンジャーが指示した場所に向かって走りだした。

クレットは当惑していた。『君、君は、ゴーレムの物音が、聞こえたのか?』

『聞こえなかったか?』シャミノは片目をつぶって見せた。

二人は衛兵が走り去った方に歩き出した。歩き始めて数分後、二人は衛兵達が、まるで道端にある切り株の様なゴーレムの残骸の周りを、うろうろと歩き回っているのを見つけた。衛兵達は、その物体を破壊するのに汗一つかかなかった。洞窟は彼らの背後に口を開けている。シャミノは、クレットが興奮してゴーレムに近寄って行き、書き付けている分厚い本と一緒に、細工道具を引っ張りだしたのを見て、笑みを浮かべて見せた。

『トーマス(Thomas)、クレットとここに残って、彼の新しいおもちゃを調査しろ。』クレットはゴーレムの胸の鉄板を外しながら、シャミノを見上げてにやりと笑った。『ウィリアム(William)、一緒に来い。我々はちょっとこの洞窟を探索するぞ。地図によればこれはガーゴイルの都市に続いている。』

シャミノと衛兵は洞窟へと歩み入り、洞窟の闇に覆われていった。トーマスが傍らに立ってしげしげと見つめる中、クレットはゴーレム内部の部品を外し続けていた。時には厳格な衛兵も、ゴーレムのかけらを彼のハルバードでつつこうとした。 

『これはなんだ!』クレットは、機械仕掛けのその物体の隙間から、一つの部品を引っ張り出して叫んだ。『この部品は、ええと、そう、ええ、従来のゴーレムと違っている!部品が少ない・・・』その金属の部品の中から、微かに光がさしているのが見えた。クレットは猛然と細工道具を使って作業を続けた。『ここ・・・に何か見つけたと思うんだ。』『本当ですか?』トーマスは、クレットが夜の暗い道では決して聞きたくないような、野太い声で聞き返した。

『ああ、うん・・・そうだ。分かるかい、従来のゴーレム、私がその、いじる機会に恵まれた方の奴は、この部分に追加の部品があったんだ。私が言えそうな事は、これは何かのスイッチで、ゴーレムが休止する時にオフになるんだ。それは全て、ええと、何らかの水晶の一片が中に仕込まれている。けれどもこのゴーレムは・・・』クレットは別のパネルを開けた。『やっぱりだ。こいつの中にある水晶は無傷のままだ!従来のゴーレムは動きを止めると、水晶が破壊されるタイプの装置が付けられていたんだ!』

衛兵は顔をしかめた。

『このクリスタルをどうするかわかるかい?』クレットは興奮で跳ねたり縮んだりしていた。

『クレット!』シャミノの声が洞窟の入口からこだました。『こっちへ来い!早く!』

クレットは衛兵を見て、そして二人とも洞窟へと駆け込んだ。松明に火を点けると、今やクレットにも、その新たに掘られた洞窟の周囲に、血と死体とが見えた。具合が悪くならないように、彼は全力を尽くした。彼は戦士ではなく、今まで死人を見た事が無かった。

『すまない友よ。気分の良くない光景である事は分っているが、ここに手がかりがあるかも知れないんだ。』シャミノは洞窟の深部へとクレットを連れて行った。『これが数日前、ニスタルが送った探索隊が残した物だ。何が彼らを殺したのか私にも分らないが、なんであれそいつは、仕事をきっちりやり遂げた訳だ。』クレットは、洞窟の壁に視線を合わせようと努めて、死体には合わせない様にした。『クレット、お前の肌に合わない事なのは分かるが、衛兵がお前を守る。お前の知識が必要なんだ。』

松明を持って、クレットは周囲をゆっくりと歩き回った。人の手の感触がブーツの下に感じられた時は、ちょっと飛び上がり唾をぐっと飲み込んで、臆病さをしまい込もうとした。死体の全身を明らかにする為、松明を低く構えた。この男はここで死んだ。だが、それは自分の血で洞窟の壁に字を書いた後の事だった。『シャミノ、ええと・・・その、思うに、何か見つけたぞ!探索隊の一人が、彼が、その、私たちに、その、メッセージを残そうと、したんだ。たった一語だが、しかし、うん、私は、その、私には、何だかわからない。』

『ガーゴイル語で書かれた何かなのか?』レンジャーの声がこだました。

『調べてみる・・・うん・・・今調べているよ。』クレットはガーゴイル語について彼がしたためた分厚いノートを隅までめくった。彼は自分の知識が限定されている物だと知っていたが、壁の言葉が何を意味するか判別できない事が分かると、落胆を隠せなかった。彼にはそれがガーゴイル語なのかすら分からなかった。

『すまないシャミノ。私には、その・・・これが何だか、ええと、これがどんな意味なのか、言い表せない。名前かも知れないし、場所か、街かも・・・私には分からない。それは、その、私の資料には無くて、でもそれが何なのかは、学ぶべきだと思うんだ。この人は、君にこのメッセージを残そうとしながら、死んだんだ。』

『クレット、これは何という言葉なんだ?』松明の明かりに近付き、シャミノは尋ねた。クレットは友人を見て、そして壁に視線を戻して言った。『それには、”エクソダス”と書かれているんだ。』








0:10 2017/05/19

# by horibaka | 2017-05-02 00:09 | その他 | Comments(0)
BNNアーカイブ 改造

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改造

投稿日:2001年10月12日



主の暗い居室は、部屋の反対側に現れたムーンゲートの鈍く青い光にゆらゆらと照らし出されていた。ムーンゲートからは漆黒の外套に包まれた人影が次第に輪郭となって現れ、一人のコントローラーがよろめきながら出てくると、前かがみとなり、ずたずたになった神秘のローブに隠された膝に手を当てて立っていた。

『フォゼフ、報告を聞かせてもらおうか』主の声が部屋の暗闇の部分からこだました。

フォゼフは両手についた血を破れたローブの端で拭き取ったものの、立っているのがやっとの状態だった。『ご主人様、外部の者達が忍び込んでくる為のトンネルをついに発見いたしました』

ムーンゲートから、転がる鉱石のような音をしたゴーレムの足音が響いてきた。次の瞬間、ゴーレムは姿を現すと、躓くような奇妙な間隔で一歩一歩その足を進めた。その身体を覆う岩でできた外殻の隙間からは、ゼンマイ仕掛けの人形のそれのように、歯車やロッドなどの部品が見えていた。強力そうな腕はガーゴイルの死体を抱いていたが、その後ろでムーンゲートが消えたとき、ゴーレムは死体を無造作に床に放り出した。

黒い外套の男は前へ出ると静かに死体を見下ろした。『背教者…』

『未完成のトンネルエリアをパトロール中、背教者の一味がそこにいたようです。恐らくこの者はパトロールの目を盗み、わずかな合間に掘削作業を進めていたのでしょう。』フォゼフは膝の痛みに顔をゆがめた。足を置いた床の周りには血が溜まり始めてていたが、フォゼフは意識的にそこに視線を向けることなく報告を続けた。『死体を見つけたとき、外部からの一味は驚いて反撃に打って出たのです。我々のパーティーも殺され、ゴーレムは粉砕され、ここに残ったゴーレムもご覧のように修理が必要な有様です。』

その言葉に反応するかのようにゴーレムが小刻みな機械音を立てると、次第にその音は不快なほど大きくなっていった。音が突然に止まると、ゴーレムのグロテスクな身体は腰のあたりからばらばら崩れ始め、床には鍋とフライパンのガラクタのような山が築かれていた。頭部は冷たい床の上で回りつづけていた。フォゼフはそれを見て次のように発言した『少なくとも、パーツだけは使えるようです…』

人影はゴーレムの残骸を少しの間に見分した。ゴーレムの外殻は、まるで何千もの刃で切り刻まれたかのようだった。『ブレードスピリットだ』

フォゼフは頷いた。『外部の連中はその唱え方を知っています。現状、我々の作成方法では、ゴーレムの装甲はこの攻撃にそう長く耐えられません。』

『あってはならぬ事だ』黒い外套の人影はうなりをあげた。『ゴーレムがブレードスピリットごときに耐えられなければ、都市の防衛には役に立たん。私は外の連中を知っている。この弱点が広まれば、奴等はさらに多くの魔法使いを差し向けて来るだろう。都市を守らずにいれば、より多くの使役ガーゴイルを失う事になる。直ちにゴーレムの改造に着手せよ。』

フォゼフは頭を低くし、ゆっくりと答えた。『恐れながら閣下、閣下のご賢察に疑問を差し挟むつもりはありませんが・・・もしゴーレムを強化する為により多くの資材を費やせば、都市の防衛部隊を作成するには資材が不十分になります。そして、奴隷ガーゴイルの数は外の一味が攻撃してくる度に減少しています。ガーゴイルがいなくては十分な資材の収集が出来ず、ゴーレムの作成を継続できないでしょう。』

『命令の如くせよ、フォゼフ。』主の声は、部屋の四方で小さな光が白く瞬いた時、その影が最も濃い部分から響いた。『必要なだけの資材を使い、ゴーレムが召喚物を消去できるよう強化するのだ。都市を守る手段は他にもある。』

人影は声の方へ振り向いた。『どんな方法がある?』

『フォゼフ、お前は使役ガーゴイルの一団を生産センターの中の小部屋に連れて行くのだ。奴等の鎖を外せ。』

『ご主人様、奴等の鎖を外せと仰るのですか?』フォゼフは驚きに平静を取り戻せずに、とまどいながら言った。『ご主人様、鎖は彼らの魔法能力を封じています。彼らの鎖は決して解いてはならず、安全の為、鎖につながれていない使役ガーゴイルは即座に殺せ、とご主人様は私達に仰いました。』

『使役ガーゴイルは都市を守る為に魔法を使う必要があるのだ、フォゼフ。』主はうなりの様な声で言った。

外套を着たその人影は静かに部屋を歩きながら、ゆっくりと言った。『危険は伴う。しかし、人間に対しては非常に効果的であり得るのだ・・・』

『使役ガーゴイルがでございますか?』フォゼフは驚き、足元の出来た血だまりに足をとられそうなり、苦痛にあえぎながら言った。『奴等は外の連中を押し止められる程強くはありませんご主人様。魔法を使おうともです。』

闇に包まれた外套は、部屋の中をフォゼフに向かって飛び上がり、腕を飛ばして、手の甲でコントローラーを床に叩き付けた。眼前で揺らめく光の中、フォゼフは主人の一人が自分の上に静かに佇んでいる姿を見た。『お前は十分考えを述べたな、フォゼフ。これ以上の意見は不要であろう。』フォゼフは強烈に打ち付けられた為に流血し、暖かい血が頬を伝うのが感じられた。

『行け』外套を着た人影は言った。『都市が守られる様、使役ガーゴイルを用意せよ。』人影は主の声がした方へと戻っていったが、一旦立ち止まった。『ああ、フォゼフ、お前の傷の手当てもするのだな。血が出ているぞ。』

『はい、閣下。』フォゼフは歯ぎしりして答えた。彼はよろめきながら部屋を出て行き、血の足形だけが残されていた。

フォゼフが去るとすぐ、黒い外套の人影は再び話し出した。『使役ガーゴイルを強化する事が、本当に良い考えだと思うか?奴等にそんな力を与える事は危険を生む。今のガーゴイルは非常に脆弱だから、その処置に耐えられはしないだろう。』

『実験において、いくらか損失を出す余裕はある。処置中に死ぬガーゴイルからは有益な情報が得られる事だろう。ただ、その手順が既にほぼ完璧である事は、お前も同意する所であろう。』カチカチ、ブーンと言う機械音が一瞬強くなった。

闇に包まれた人影は佇み、動かなかった。『ああ、本当にな。』

主は続けた。『強化すれば、ガーゴイルは十分都市内で人間に対抗できるだけ強くなるだろう。我々の部屋が見つからなければ、奴等を操る私の力は絶対だ。ゴーレムの改造は、ブリタニアへの攻撃をより効果的にするだろう。勝利は依然として手堅い。』

『そうだとは思うが』人影は答え、彼が振り返った時、外套は彼を取り巻いて浮き上がった。『私はそれが絶対の物となるまでは満足できないのだよ。』








6:05 2017/05/18

# by horibaka | 2017-05-01 06:02 | その他 | Comments(0)
櫻子さんの足下には死体が埋まっている(後編)




2017年4月30日(日)





          ◆ 飛鳥シャード ◆




「魔女たちの宴 ~Walpurgis Night 2017」レポートの続きです(^^;;





物語の後半を見に、飛鳥シャードへ。





前半は割愛させていただきますので、
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場面はいきなりファイア島から。





メリザンドとグリゼルダが網を投げたところで、
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後方へダッシュ!
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我ながらカッコ悪いですが(^^;;





でも後方での蘇生係も、立派なイベント参加です。
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どうやら戦闘が終了したようですね。



グリゼルダが「オシリドン」の死体の腹を開くと。。。
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巨大なロットワームの死体?
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オエッ、オエッと吐きつつ虫の死体を漁るグリゼルダ。
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ついに釣り針を見つけたようです。





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サーパンツホールドに戻って。。。
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キャプテン・チャムバケツから「海賊のラム酒」を受け取ります。





あとはモンデインを復活させる作業だけですね!





ここは。。。マジンシア北部の密林かな?
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召還の呪文を唱えるグリゼルダ。
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いきなり画面が白熱してダメージが入ります。
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いったい何を呼び出したんだよ?(^^;;





この辺りは地形が悪くて、
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逃げるのにも進むのにも苦労します。





いったい何と戦っているのでしょう?(^^;;
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冒険者やドラの波に隠れて、片鱗を見ることもできません。
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ようやく戦闘も終息してきたようですね。





「今の何?」←こっちが聞きてえよw
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どうやら「モンデイン」と「モンドン」を間違えていたと言うオチのようです。





ところで。。。
モンドン」って何?(^^;;

新しいボスか何かの名前でしょうかね?




魔女二人がブリタニア征服への執念を確かめあって、
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今回のお話はお終い。











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15:02 2017/05/03

# by horibaka | 2017-04-30 22:48 | 飛鳥日記 | Comments(0)