excitemusic

八雲のスローライフUO
by horibaka
ICELANDia
カテゴリ
タグ
最新のコメント
リンク
*---お祭り・イベント---*

桜:さくらいべんとさぽーたーず
無限:六の市
倭国:倭国不定季祭
瑞穂:瑞穂バザー
瑞穂:うお色キャンパス

*---日 記---*


UO へなちょこ魔法使いの 日々是修行也
王国宝珠再生委員会
ごちゃごちゃメモ@UO
風和璃(Fuwa:Ri)
:: UO華麗なる孤独民 ::
ブリタニア旅日記
うるてまーち
あひるさんのおしり UO
まれにいろいろ
Unnamed
こゆきのゲーム日記
Strange Storage (こすもすの へんて庫)
仕立て屋ポーリオの手記
葡萄のUO日記
†覚醒†gift of my mind killed and death
RosemaryGarden
やしゃのあわわ日記
UOお弁当日記
Cotswolds
ゆきのぶろぐ♪
魚記@Hokuto
Violet’s Diary
Sephirot
君の背に揺られながら
++みそっかすぼうけんの書@UO++
SHAMPoO or NOTHING !! 2nd
ぼーっとしてみる
つれづれ夢芝居
呑む!打つ!キレる人の日記
すかいのUO珍道中
UOを楽しもう!
Varis家の日々これ安泰
NAOMINのUO日記
新★love sniper-mikari///diary・・・♪
YomiのまったりUO日記
Cafe de Minoc 日当たり良好!
今日も元気!Britannia Life


*---UO絵・UO漫画---*

ブリタニアの勇者達
漫画UOjournal
えるの倉庫
うるてぃまらりあっと
あいおいつぉん
むらさきうにのUO漫画
落書き倉庫的ブログ
ココロノアトリエ
陸猫UO
L’Oiseau Bleu
魚絵倉庫
*ねこだいすき*
くまくまのへや
UOん
221B
きこり姉妹
奇跡の人
トコロン王の大冒険
ささむけのほげもり

*---お店・酒場---*

ALEXANDRITE
Mi-Yew Store
のんたんTei
カフェ誤字
ダスタード酒場
Twins
旅立ちの扉亭
Club Smoky Medicine BAR
ムーンバッカスカフェ
BarBennu
まおうてい

*---その他---*

UO職人の部屋
乞食結社
風月庵(あみさこギルド)
笠教
またたび本舗
若桜杯
うるてぃまぶっくまーく
さくさくリンク

以前の記事
2017年 12月
2017年 11月
2017年 10月
2017年 09月
2017年 08月
2017年 07月
2017年 06月
2017年 05月
2017年 04月
2017年 03月
2017年 02月
2017年 01月
2016年 12月
2016年 11月
2016年 08月
2016年 07月
2016年 06月
2016年 03月
2015年 12月
2015年 11月
2015年 10月
2015年 09月
2015年 08月
2015年 07月
2015年 06月
2015年 05月
2015年 04月
2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 08月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 03月
2014年 01月
2013年 12月
2013年 11月
2013年 10月
2013年 07月
2013年 06月
2013年 05月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 02月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 11月
2012年 10月
2012年 09月
2012年 08月
2012年 07月
2012年 06月
2012年 05月
2012年 04月
2012年 03月
2012年 02月
2012年 01月
2011年 12月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 09月
2011年 08月
2011年 07月
2011年 06月
2011年 05月
2011年 04月
2011年 03月
2011年 02月
2011年 01月
2010年 12月
2010年 11月
2010年 10月
2010年 09月
2010年 08月
2010年 07月
2010年 06月
2010年 05月
2010年 04月
2010年 03月
2010年 02月
2010年 01月
2009年 12月
2009年 11月
2009年 10月
2009年 09月
2009年 08月
2009年 07月
2009年 06月
2009年 05月
2009年 04月
2009年 03月
2009年 01月
2008年 11月
2008年 10月
2008年 09月
2008年 08月
2008年 07月
2008年 05月
2008年 04月
2008年 02月
2008年 01月
2007年 12月
2007年 11月
2007年 10月
2007年 09月
2007年 08月
2007年 07月
2007年 06月
2007年 05月
2007年 04月
2007年 03月
2007年 02月
2007年 01月
2006年 12月
2006年 11月
2006年 10月
2006年 09月
2006年 08月
2006年 07月
2006年 06月
2006年 05月
2006年 04月
2006年 03月
2006年 02月
2006年 01月
2005年 12月
2005年 11月
2005年 10月
2005年 09月
2005年 08月
2005年 07月
検索
ブログパーツ
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
AX

<   2017年 09月 ( 34 )   > この月の画像一覧
BNNアーカイブ 氷と炎の物語

ワールドニュース [戻る]
氷と炎の物語

投稿日:2009年3月31日

戦いとその勝利は時に血で贖われ、時に夜明けから夕暮れの間の沈黙で贖われる。百年の平和をもたらす時もあれば、そうでない時もある、今のように。
しばし平穏ならざりし平和の境界域は時に試されるが、時ですらこの平面世界を跨ぐ戦いの傷を癒すことはできない。
今年の春は早かったが、目指す土地を仰ぐばかりで、周囲や乗っているものを気にかけない二人、騎士用の乗用馬ですら耐えられない速さで進む二人には関係が無かった。 ラベンダーの光の中つきすすむ影を見たものは、その二人がテレポートでも使っているに違いない、と思っただろう。 閃光、1リーグ(*1)先へ。また閃光、3リーグ先に。
銀白のクロークからうかがえる細身の体にしては、肩だけ異様に盛り上がっている二人。この距離からでも分かるが、おそらく荷役馬よりも背が高い二人。そして再び夕闇迫るなか光が瞬き、光の加減か、異様な姿が映る。肩で颯爽と動き、けして止まらず、一方を気遣うそぶりすら見せない。太陽より古いその関係、天上でも無いであろうその間柄の二人が、ある目的を持って移動していた。彼らは立ち止まる。彼らはあまりにも突然その動きを止め、それはまるで息をするものとも思えないほどだった。つまり……そう……停止したのだ。一人が大地があるかどうかを確認するかのようにうずくまると、彼の掌が伸び、目が大地の下を見つめてから、二人の前に広がる地平線を見つめる。
古の言葉がその口から漏れる「Tenpiswo ui wer ouith……」
「私も感じる」とその連れが答える。「傷はここだろう……」

カスカ(Casca)の勝負はもう数週間にも及んでいた。敵の動きは秩序だったものだ。その一手を相手に知らせるのは鳩で、一日ごとに一手すすむのだった。 最新の一手で、カスカはポーンの代わりにナイトを失う羽目になった。不注意か。カスカは考える。悪手だ。 なぜこんな手を打ったのか。何を考えていたのだろう。侵攻と彼の策謀がその決定に影響を与えていたのかも知れない。
あえぎ走りながらスレウォート(Threwort)が駆け込んできた。すぐに注意が彼に向けられる。 彼はカスカに何か言おうとし、手を上げた。
「我が君……」スレウォートはカスカの思索を中断しようとした。
『お前はいったい何をあせっているのだ』カスカは内心の会話に夢中だった。彼の目はまっすぐのびた指の先を辿り、手は何も無い空気をうつろに何かを辿ろうとしている。
スレウォートはかかとを打ちつけた。不意に苛立ったカスカはスレウォートに振り向くと、「何があった?」と尋ねた。
「トランメルの魔法障壁です。我が君。魔法障壁が復活しました。何か緊急事態が発生したらしく、クリムゾンドラゴンが後退しています」
「だが、わしは何も聞いていないぞ。何も言われていない……」
胃が締め付けられる音がする。チェス盤を覗き、まるで鉄と油を甞めたかのように舌は口蓋に張り付く。
「どういうことだ、復活しただと? もちろん復活したのだ!  確かに、全て計画通りだ! これだ、わしが以前喋ったのはこのことだ! 星は直列し、運命は繁栄の歌を、魔法の歌を、そしてマフィンの歌を歌うのだ!」
「次の一手は、ならばたやすいな。 ユーのエンパスアビーに向かうのだ!」


*1: 1リーグ = 約4.8km








21:38 2017/10/03

by horibaka | 2017-09-30 21:37 | その他 | Comments(0)
BNNアーカイブ クレイニン護送計画

ワールドニュース [戻る]
クレイニン護送計画

投稿日:2009年3月26日

ブリタニアの諸君。
知っているものもいるかもしれないが、昏睡状態だったクレイニン(Clainin)が目覚めた。近頃、ようやく歩行が可能になるまでに回復したので、安全確保のため、ニューヘイブンから彼を移動させることにした。
ゲートトラベルの魔法は、一時的ではあるが皆に行き先を知らせるようなものなので、まずは、ニューヘイブン郊外のムーンゲートを使って最初の大きな移動をさせる。これならば、行き先を一箇所に特定されることはないであろう。この最初の移動を成功させれば、クレイニンの保護はかなり楽になる。
街の中心を通過し、人ごみにまぎれて移動するというのもひとつの方法ではあるが、体調も考慮して今回は人通りの少ないルートを取り、ムーンゲートには西側から入らせる。ガードが呼べない地域を通る必要があるので、ブリタニアの未来を守るべく、諸君にムーンゲートまでの護衛を援助願いたい。
なお、タウンクライヤーにこの依頼を流すと、驚くべきスピードで全てのファセットに情報が伝播してしまい、狙われる可能性が高まってしまいかねんので、この依頼はこちら側からタウンクライヤーへ流すことはしない。また、諸君もタウンクライヤーにこの計画を伝えることのないようお願いする。








12:06 2017/10/01

by horibaka | 2017-09-29 12:06 | その他 | Comments(0)
BNNアーカイブ クレイニンは目覚める

ワールドニュース [戻る]
クレイニンは目覚める

投稿日:2009年3月18日

マロン(Maron)は座って指でマグの水をかき回していた。水。ぬれる。世界はその法則を変えたわけでもなく、隣のベッドで生にしがみつくそれが姿を変えたわけでもない。
先月は同じ本を四遍も読み直した。どうしても避けられない身体的欲求か、30時間の寝ずの番から開放されるまで、この硬くいやったらしい樫のスツールから離れることは許されなかったのだ。
“見張り人”は30時間の番の後、8時間の睡眠が認められていた。マロンにとって、これほど退屈な30時間、そして安らかに眠れる8時間はかつて無かった。
「何が起ころうとも」、とカスカ(Casca)が命じたのだった。不機嫌を顔に纏い、彼は命じた。
「何者にも警戒せよ。心構えをしておけ。シーツの交換は欠かすな」
マロンは不満たらたらにカスカの命を思い出す。昏睡状態の偉大なる魔法使いの看病以外に、いったい何を心配するというのだ。
さて、ジェッサ・ルイス(Jessa Leis)はとても優れたヒーラーである。彼女は三週前より看護団の一員となり、患者の心と体を癒す力を発揮してきた。彼女がピクニックバスケットのようなもの持って扉の前に現れた。彼女の厳しくもやさしいエルフの様相は、さもなければ平凡なその場に、すぐに調和をもたらした。マロンは彼女に会えて嬉しかった。
「早いね」彼は彼女の細身の体を部屋に招き入れて言った。いつもはその肩にかかる栗色の彼女の髪は優雅に編まれていた。髪の中には美しい黄金のひもが編みこまれ、カールされて額の後ろでまとめられていた。
「綺麗な髪だ」 彼は、これよりもいいほめ言葉が思いつかなかったので顔をしかめた。
彼女の唇から笑みがこぼれ、その端まで広がると彼女は「あらマロン、今日はもう二言しゃべったわ。うれしいことでもありました?」だが彼女は、部屋に入りつつも、注意深く眠れる魔法使いを観察している。「何かありまして?」
「いや、シーツの染み一つ無い」
「あら良かった。感謝しないと。あの、お昼によければ、と持ってきたんですけど……」
そしてその時、クレイニン(Clainin)が身じろぎしたので、二人はまるで暴れるモンバットを前にしたかのごとく大いに恐れおののいた。「徳の名にかけて」とジェッサはつぶやいた。
ジェッサは振り返り、バスケットを落とし、マロンの肩をしっかりつかんだ。彼女の笑みが膨らみ、マロンは「行きなさい……」という彼女の意思を……その目から感じた。その後彼女に揺さぶられながら、実際の命令が飛んできた。「早くヒザーウィクス様(Father Heatherwix)に患者が起きたって伝えなきゃ!」
全力で駆け出して廊下に飛び出したところでふと我に返ったマロンは、カスカの命を思い起こす。
「何者にも警戒せよ」
若いヒーラーが年長のヒーラーの任務を解くことはない。彼は一呼吸置くと、喉が締め付けられる感じがした。彼の目が再び部屋の薄暗い光に慣れていくにつれて、彼は待ち受けている場面の重大性を認識した。
ジェッサは片ひざをついていた。黄金のひもが魔法使いの喉にかかる。魔法使いの青白い肌に青紫色の静脈が浮かびあがり、死が迫っていく様が彼の目に映る。
ジェッサが背中を反らせ、繊細な指に絡めたひもに力をかける。
怒りと恐れに満ちたマロンの叫びが、普段は墳墓のように静かなホール一帯に響き渡る。
「ガード!……ガードっ!」
混乱の中、考えるまもなくマロンはスツールの足を握りしめ、ジェッサのこめかみを力いっぱいに殴った。彼女は心の底から満足したような「もう遅い!」の一声をあげようとしたが実際には言葉にならず、うめき声と共にクレイニンの上に倒れた。
エルフを床にひきずると、マロンはすぐに患者の救護に取り掛かる。
ありがたいことに、がらがらと嫌な音を立てて、クレイニンは息を吹き返した。彼はクレイニンの喉から異物を取り除きながら、他に外傷が無いか更に調べる。
目は片時も離さない。だがブーツの音が近づいてくるのが分かる。剣を引き抜く音も聞こえた。
彼の言葉は静かで痛烈、剣呑だった。「連れて行け」ジェッサを示すと、「収容しろ。カスカにも伝えよ。喜ぶだろう。彼が正しかったと知ればな」
伝令の鷹がその報せをもたらす。伝令はカスカの小部屋の窓辺にある止まり木にたたずみ、眼下の庭園を見回している。
カスカの口は厳しく引き締まり、報せを手に握り締める。彼の部下達は彼の顔が見る見る渋面に変わるのを見る。「クレイニンが目覚めた。急ぎ、彼をまもれ。ブリタニアの未来に危機が訪れた」
カスカの難儀は増すばかりだ。そして今や、レースが始まったのだった。








8:40 2017/09/30

by horibaka | 2017-09-28 08:39 | その他 | Comments(0)
BNNアーカイブ 国王令

ワールドニュース [戻る]
国王令

投稿日:2009年1月14日

ブリタニアの市民への布告
満場一致という輝かしい団結により、統治評議会は人民のための新たな代表を貴族のうちより選出したことをここに布告する。王立大使カスカ(Casca)は、危険と平和に満ち溢れるブリタニアの人民を導くために、王の不在中、全ての権限を代行するものである。
カスカ卿はブリタニアの統治者として、よりよき道筋を追求しながら、慈愛と栄誉を持って人民を導き、かつて、そしていずれ戻られるであろう高潔な創立の主、王の徳と名誉に習うことだろう。 この決定は王国に問題が発生し、不透明な時期になされるものである。そしてカスカ卿すらもその問題に関与している。卿はこのブリタニアに混沌をもたらさんとする悪による悪の計画を乗り越えられた。不名誉な事態が彼のみに降りかかろうとも、彼は勇気と力を保ち続けた。まこと市民の模範たるべき所業である!
カスカ卿に讃えあれ!我らの王に讃えあれ!








22:42 2017/09/28

by horibaka | 2017-09-27 22:40 | その他 | Comments(0)
BNNアーカイブ 貧乏から金持ちに

ワールドニュース [戻る]
貧乏から金持ちに

投稿日:2009年1月14日

リカルド(Ricardo)はますます痩せていた。
孤独に打ち震えながら、炭鉱の坑道を軽く手直ししただけの厳しい環境に閉じ込められるとこうなるものか、とアベリー(Avery)は反射的に思った。彼らはどこだ? そしてもっと大事なことだが、何故彼はこの監獄について何も聞いたことがないのだ?

「よう、隊長」 咳き込んで一時中断してからリカルド(Ricardo)は続けた。「見ろよ。最後に会ったときから、結構痩せただろ俺。どうだい?」
「おお、お前、何をされたらそんな風になるんだ?」

悪名高い盗賊の体は愉快そうに震えた。アベリーは一瞬その狂気を疑ったが、やがて自らも面白くなり笑い始めた。リカルドが落ち着くにつれ、笑いが咳と喘鳴に変わりその場に満ちた。彼は殴られて横たわる男を眺めて言った。

「あんまり良くなさそうだな」

アベリーはしかめ面をした。「奴らはな、私から情報が欲しいのだ」 つばを吐き、体を引き上げる。「そんなものは無いというのに」
リカルドはもう一度笑ってから、目を輝かせた。「じゃあ、俺たちは同じ問題を抱えてるってわけだ!」

「なんだと?」
「俺はここに、そう……何ヶ月も……いや、何年か……ちがうな、まあとにかく長いこと居るわけよ」 彼の思考は一時その場を離れ、目は天井を彷徨い、焦点を失う。
「それで?」
「ああ、すまんすまん。そう、長いこと、そして本当に誰も居なかった」 また笑う。「『知性』あるものはね」
「それなら何故お前はまだここにいる? 奴らは何を欲しがっているんだ、お前……いや我々から?」

リカルドの鎖は限界まで前に伸びていた、彼が壁に寄りかかるためだ。リカルドはアベリーを横目で眺めながら言った「例えば?」
アベリーは口がきけない訳ではなかったが、その唇は震えて思ったように喋れない。そこで盗賊は今ひとつの咳払いをした。「つまり、二人同時の処刑執行とか。」

「私は無実だ!」
「まあまあ、であればだ、例えば、間違った男とうっかり手を組んでしまったとか?」
「それもない! 私が主君に仕えている間に、彼の」 そこでアベリーは止まってしまった。リカルドは最近の出来事について何も知らないのだ。「彼と、その他の評議会員たちが全員死んだだけだ!」
「死んだ?」
「そうだ、ブリタニア城でみんな殺されてしまったんだ!」
「みんな?」

アベリーは再び止まった。考えながら続ける「そうだ、いや、カスカ卿(Lord Casca)はただ誘拐されただけだ。追跡して、救出した……」
突然リカルドが割り込んだ。「卿? 待て待て、今カスカ『卿』と言ったか?」
「そうだ、王立大使だ。牢獄に閉じ込められていた。最後は魔女と戦うことになって……」アベリーは自分の手を見下ろした。今だにあの出来事が起こったことが信じられない。
盗賊は手を前に払い、彼を止める動きをした。「卿。なんてこった、王立、王立大使だって?」 アベリーが半分うなずきかけたが、すぐにリカルドは話を続けた。「ふん、やがて王になる気なんだろうぜ!」

アベリーは彼を見上げた。全てはバラバラに砕けて散らばるかのようだった。
そして、前触れも無く、第三の声、か細く、消え入りそうな声が聞こえた。

「すみません」 ねずみのシェリー(Sherry the mouse)が言う、「手を貸してくれませんか?」








21:29 2017/09/27

by horibaka | 2017-09-26 21:29 | その他 | Comments(0)
BNNアーカイブ 一杯飲んでもいいかな?

ワールドニュース [戻る]
一杯飲んでもいいかな?

投稿日:2008年11月6日

アンドリュー(Andrew)はその肥え太った体をまたぎ越えた。
酒場はいつもはほぼ空だった。数人の女給と白髪の年老いたコックがいるばかりで、見るものも無い、つまり目撃者もいない。

「助けて! 殺人よ!」女が叫び、扉に駆け出した。だが彼女はたどり着けなかった。エナジーボルトが彼女の背中に突き刺さる。琥珀色の床面に散らばるスカートと衣服の山が、頬を赤く塗りたてたまだ若い女の名残となった。

アンドリューは溜息をつくと、バーの角にある椅子を目指した。歩調は変えずゆっくりと。コックは彼を眺め、それから麺棒を見つめなおす。役にはたたんな……分かりきってる。
何故彼がアンドリューを攻撃したのか、攻撃した彼にもわからなかっただろう。何故怒りが、理知や慈愛を打ち破るほど高まったのかは。シャドーロードの力は惰弱な者の気をふれさせるに充分で、主人はすでにこの地でも大勢の民を堕落させている。
彼は椅子に座った。他の女給二人が、同僚と同じ最後を避けようと気をつけつつも扉に近づこうとしているのが見える。急に動いたりつまづいたりすればすぐに死んでしまうかのように。 彼女達には恐怖が刻み付けられていた。

アンドリューは何気なくカードを取り出すとカウンターに広げて言った。

「一杯飲んでもいいかな?」








22:09 2017/09/26

by horibaka | 2017-09-25 22:08 | その他 | Comments(0)
BNNアーカイブ 暗黒の女王

ワールドニュース [戻る]
暗黒の女王

投稿日:2008年11月1日

「彼女はお喜びになるでしょう。」微かに光る宝石を疲れきった戦士の汚れた手から受け取りながら、メリッサ(Melissa)はそう静かに話した。暗い部屋の中で彼女の従者は押し合ったが、彼らのトーチの光は新しいリーダーが立っている暗がりに届くように思えなかった。
「これは、」彼女はそれを持った手を頭上に掲げながら始めた。「私たちの勝利への鍵なのです!」

シギルは真紅に輝き、フードに覆われたメリッサの顔へ邪悪な光を照らした。「これらが私たちの支配下にあることで、私たちははるか昔にこの土地を逃れた臆病者どもを制圧することになるでしょう!」

「彼らの安息の地、彼らの大切なトランメル、それは私たちの目の前で崩壊する定めなのです!」

彼女はシギルを胸まで下ろし歌い始めた。彼女の従者たちはそのリズムに乗り、大きくなっていくコーラスに参加していった。言葉は流れ、そして忘れられたが、それでもなお魔力は彼らの周りに集まり、霧の蔓のように中心へしみこんでいっていた。

「私たちが、眠っているブリタニアを目覚めさせるのです!」そしてメリッサの背後の暗闇ははじけ散った。
巨大で威厳のあるドラゴンが、小さな体躯のリーダーの後ろに立って彼らの前に現れていた。爪、頭、そして手が床を打ちつけると、ドラゴンの恐怖が確固たるものになっていった。いまだかつてこのようなものを見たことも感じたこともない。クリムゾンドラゴン(Crimson Dragon)、まさにカオス(Chaos)の化身。
メリッサは後ろを示しながら言った。「我らが軍勢を見よ! 我らが女王は約束したわ。『ブリタニアの人々は恐れを知ることになる!』と。」彼女はドラゴンが呼吸するように彼らを見つめた。

「私たちがその“約束”なのよ!」

神秘的な恐れの静寂が、殺戮の欲求に染まった叫びと金切り声で打ち破られた。

「彼らに私たちの悪夢をみせてやるのです!」

彼女は向きを変え、背後の存在にシギルを差し出した。鉤爪が一つのび、そしてやさしくそのアーティファクトに触れた。部屋は暗くなり、エネルギーを伴って爆発した。
シャドーロードの下級従者の前に裂け目が現れていた。かすんだ輪郭の向こうに、青空の下に広がる牧草地を見ることができた。彼らが一度も行ったことのなかった世界、彼らが嫌っていた世界。
ドラゴンはうなり声を上げ、全員に命令した。

「用意は整ったわ。行きなさい!」








5:23 2017/09/25

by horibaka | 2017-09-24 05:22 | その他 | Comments(0)
BNNアーカイブ ダンジョンとフラゴン(洞窟と酒瓶)

ワールドニュース [戻る]
ダンジョンとフラゴン(洞窟と酒瓶)

投稿日:2008年10月21日

アベリー(Avery)は、くしゃくしゃのボロ切れ(おそらく毛布だろう)の中で目覚めた。頭は湿ったレンガに支えられ、足は枷に挟まりねじれたままだ。ここに投げ込まれたのだと彼は気づいた。おそらく最後の尋問で気を失ってから。
目はまだ閉じていた。注意深く耳をそばだて、呼吸を平静に保つ。誰かが監視していないかを確認するためだった。この場所がどこだかは分からないが、先に彼が何時間も閉じ込められていた場所よりも暗かったからだ。
記憶が渦巻いていく。- カスカ(Casca)の追跡、ガラスのナイフ、あの女性、あの人は何と言う名だったか? Mから始まるはずだ。まあどうでもいい。あの魔女が俺をガードが待ち構える中に放り込んだのだ。それから審問、糾弾、なぜ奴らは……
「おい、そこのオマエ」 しゃがれた声が、記憶渦巻く彼の頭に割り込んだ。アベリーは危うく動き出すところだった。金属が擦れ、何かがかちりと鳴り、誰かが入ってくる。その男は喉を通すために深く咳をした。
「起きてるんだろ」 彼は続けた。「見ろよ。奴らの仲間じゃないぜ、ほら」 彼は鎖を鳴らし、また咳き込んだ。
アベリーは沈黙を保った。
「おい、起きろよ隊長! この旧友を忘れちまったってのか?」
アベリーはわずかにその目を開いた。囚人房の薄暗い光でさえ眩しいほどに感じられたが、彼の向かいで男が壁に向かって咳き込んでいるのがわかった。「どうして私が誰だか知っている……」 立ち上がろうとしながらそこまで言った所で、ようやく彼の視力が戻ってきた。
「お前か!」
「そうでさ、閣下。ブリタニア一の盗人が参上いたしましたぜ」 リカルド(Ricardo)が微笑んだ。

「勝利に!」 カスカがその酒盃を傾ける。「ブリタニアの栄誉に!」
「万歳!」 一斉に声が部屋中で上がる。アベリー逮捕の祝賀はすばらしいものとなった。ブリタニア城のダイニングホールは微笑みと喧騒に満ちていた。戦士、ガード、貴族達が全てカスカに招待され、このすばらしい勝利を祝うため、統治評議会の果たした復讐を祝うために集まったのだ。
一人の戦士がその杯を傾け叫ぶ 「カスカに! 真の英雄に!」
カスカは何とかそれを静め、彼にささげられる勝利と栄誉の歓声を抑えようとした。「だが忘れるな! 友人達よ! 真の英雄とは君達のことなのだ!」
叫び声、笑い声、おおなりの拍手がそれに続く。
「そして我らは忘れぬ! 誰が我らを裏切ったか! 誰が我らの偉大な指導者達を裏切ったか!」
声は拍手をかき消すほどに高まり、怒気と反抗を含むものとなった。
「その名は何と言う?」 カスカも叫んだ。答えは分かりきっている。
「アベリーだ!」 全ての声が一つの名を唱和する。
「我々は彼をどうするべきか?」 彼の声は怒りで高まり、驟雨を散らす雷光のように轟いた。
「吊れ!」「殺せ!」 復讐に震える声が更に続く。
「違う、違うぞ! 友よ!」 カスカは声を落とし、群衆も静まりだす。彼の次の言葉を待つために。
「冷血で彼を殺すことはせぬ」
いっせいに息を吐く音。
「彼が罪の無い評議会員達を殺めたように、我らが彼を虐殺したりはしない!」
うなずく者が、つぶやく者が、厳粛に拳を突き上げる者がいる。
「だが、我々は法の下に正義を成すだろう!」
爆発したかのような拍手の嵐の中、カスカは微笑んだ。








7:19 2017/09/24

by horibaka | 2017-09-23 07:18 | その他 | Comments(0)
BNNアーカイブ 評議会殺人事件捜査の壁

ワールドニュース [戻る]
評議会殺人事件捜査の壁

投稿日:2008年8月2日

- ロイヤルガードのスポークスマンからの発表

当初の見込みに反して、ロイヤルガードは評議会殺人事件の捜査の過程で意外な壁に遭遇しました。しかし、楽観的な見方は変わらず、来週早々には現場検証が完了すると予想しています。








9:20 2017/09/23

by horibaka | 2017-09-22 09:21 | その他 | Comments(0)
BNNアーカイブ ロイヤルガード、評議会殺人事件の経過について報告

ワールドニュース [戻る]
ロイヤルガード、評議会殺人事件の経過について報告

投稿日:2008年7月30日

- ロイヤルガードのスポークスマンからの発表

多数の有志の助けにより、統治評議会で起きた凶悪な殺人事件の捜査に多くの進展があったと報告できることを嬉しく思います。必要な情報の収集がほぼ完了したため、次の金曜日、8月1日には現場検証を終える予定です。








23:08 2017/09/22

by horibaka | 2017-09-21 23:07 | その他 | Comments(0)