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櫻子さんの足下には死体が埋まっている(後編)




2017年4月30日(日)





          ◆ 飛鳥シャード ◆




「魔女たちの宴 ~Walpurgis Night 2017」レポートの続きです(^^;;





物語の後半を見に、飛鳥シャードへ。





前半は割愛させていただきますので、
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場面はいきなりファイア島から。





メリザンドとグリゼルダが網を投げたところで、
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後方へダッシュ!
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我ながらカッコ悪いですが(^^;;





でも後方での蘇生係も、立派なイベント参加です。
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どうやら戦闘が終了したようですね。



グリゼルダが「オシリドン」の死体の腹を開くと。。。
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巨大なロットワームの死体?
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オエッ、オエッと吐きつつ虫の死体を漁るグリゼルダ。
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ついに釣り針を見つけたようです。





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サーパンツホールドに戻って。。。
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キャプテン・チャムバケツから「海賊のラム酒」を受け取ります。





あとはモンデインを復活させる作業だけですね!





ここは。。。マジンシア北部の密林かな?
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召還の呪文を唱えるグリゼルダ。
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いきなり画面が白熱してダメージが入ります。
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いったい何を呼び出したんだよ?(^^;;





この辺りは地形が悪くて、
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逃げるのにも進むのにも苦労します。





いったい何と戦っているのでしょう?(^^;;
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冒険者やドラの波に隠れて、片鱗を見ることもできません。
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ようやく戦闘も終息してきたようですね。





「今の何?」←こっちが聞きてえよw
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どうやら「モンデイン」と「モンドン」を間違えていたと言うオチのようです。





ところで。。。
モンドン」って何?(^^;;

新しいボスか何かの名前でしょうかね?




魔女二人がブリタニア征服への執念を確かめあって、
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今回のお話はお終い。











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15:02 2017/05/03

by horibaka | 2017-04-30 22:48 | 飛鳥日記 | Comments(0)
10年前の今日。。。




2017年4月30日(日)





10年前の今日、どんな出来事があったか、あなたは思い出せますか?





急に言われてもフツーは思い出せませんよね(^^;;
わたしもムリですw





でも長年ブログをやっていると、
アルバムを見るように昔日の場面が蘇ることがあります。





10年前の今日は。。。
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旧へイヴンが崩壊した日でした。


過去のレポートは↓コチラ。
楽園の崩壊






懐かしいですね。。。
10年前のあの夜、この場所にいた人も多いハズ。





あれから、もう10年も経つのですねえ。
時が過ぎるのは、本当に早いものです(しみじみ。。。)







ってゆーか、
10年以上(今年20年だっけ?)続いてるオンラインゲームって、スゴクね?

UOはネトゲの世界遺産に登録していいと思います。














8:12 2017/04/309

by horibaka | 2017-04-30 08:07 | シャードサーフィン | Comments(0)
櫻子さんの足下には死体が埋まっている(前篇)




2017年4月29日(土)





          ◆ 桜シャード ◆




ちょっとづつですが、家を建て直すお金が貯まってきました。





たまには気分転換にイベントに行ってみましょう。
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この夜は、EMイベント
「魔女たちの宴 ~Walpurgis Night 2017」があると聞きました。

会場は禅都です。





ほどなくして現れたのは。。。魔女グリゼルダ?
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今夜はワルプルギスの夜だから、と言うグリゼルダ。
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ちなみにワルプルギスの夜と言うのは、
4月の最後の夜に、魔女の集会があるというヨーロッパの行事ですね。
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そこに現れたのは。。。メリザンド!?
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なんでもアリですね(^^;;





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大魔女どうしの失言の応酬に
しばし唖然とする冒険者たち。




















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ミナクスを救出する方法を
思いついたと言い出すグリゼルダ。





(ミナクスって。。。)
(シャドウガードに捕まった)
(っていう設定なのですね、いまの仕様では)





(知りませんでした^^;;)







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いま、さらっと言いましたが
モンデインを復活させるって?!


もし本当なら、
UOの歴史を揺るがす大事件(^^;;













で、「海賊のラム」なるアイテムを求めて
一同、サーパンツホールドへ。
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あの男がキャプテン・チャムバケツ?
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グリゼルダ、
お色気を武器にキャプテンに近づき。。。




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「オシリドン」に飲みこまれた
釣り針を取り戻したら、

海賊のラム酒を貰うという
約束をさせます。


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で、ファイア島。
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何だかいやあ~な予感がします(^^;;
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やっぱり、海魔スカリスww





あっと言う間に戦闘を開始する冒険者たち。
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次々と人が死んでいきます。
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ちょっと近いですね。
もう少し離れた方がいいかも。





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間に合いませんでしたw
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ああ。。。せっかく貯めたお金が
保険金に消えていく(T_T
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泣くのは、あとで。
まず死体を探さなきゃ!
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死体が多くて、見つかりません。
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自分の死体。。。「Yakumoの死体」。。。





「Y」ではじまる死体だ。。。「Y」ではじまる。。。





あった!
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違いました。。。





気が付くと、海辺にひとりぼっちの夜でした。
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7:57 2017/05/03

by horibaka | 2017-04-29 23:24 | 桜日記 | Comments(0)
BNNアーカイブ 最後の希望

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最後の希望

投稿日:2001年10月7日


全シャード
誰に聞かれても構わない。苛立ちを隠せないそのガーゴイルは壊れたピックアクスをトンネルの壁に投げつけた。三日三晩掘り続け、彼の体力はその斧と同様に疲れきっていたのだ。トンネルの壁に背中をもたれ、自分自身を落ちつけようとしていた。

床をぼんやりと見ているうちに、彼の思いは、残してきた物へと移っていくのであった。彼らはその過酷な運命には似合わない、気のいい人種だった。だが、思いつく限り人生とはこんな物だった。征服前の時代については長老のガーゴイルたちしか知らないのだ。今となっては、そんな時代はまるで寓話のようなものであり、自由な人生など彼には想像を超えた物なのだ。

自由なんてありはしないのだ!彼はひどく深刻に考えた。あるとすれば、力のあるものだけのための物だと。しかし、すぐにそのようなことを考えた自分を呪った。そして開いた手のひらにこぶしを打ちつけると一人唸った。違う!もう一度故郷を取り戻す方法があるはずだ。彼は本来であれば幸せであるはずの人生をこんな物にしたままにしておきたくはなかったのだ…。

彼と同様に穴を掘るものたちがいることも彼は知っていた。脱出への希望を抱きながら、救助の希望を抱きながら…。その昔、追手を逃れて別の地へ渡った仲間たちがいることも知っていた。コントローラーたちの会話を盗み聞きしたところによれば、奴らはどこかの地で敵と戦っているらしい。汚らわしい生き物と目されているその敵を自分の兄弟たちであるとは考えていなかったが、それでもモンスターとして富と名声のために遠い地で虐殺されているのだ…。

選択肢など無い、何かしなければならない。それこそが最後の望みだった。

リーダー達は、無限の広さを持っているとも思われる山々をつらぬく道が見つかることを期待しながら、特定の場所を掘るためにガーゴイルたちの小さな集団を組織していた。強い羽根があるにもかかわらず、いかなるガーゴイルも山頂を超えることはできなかった。かつてごく少数の者が挑戦したが、帰ってくることは無かったのだ。過去のいくつかの挑戦から、ガーゴイル達は全員それが無理であることを悟っていた。山に吹く風は彼らの命を奪っていってしまったが、少なくともその者たちは今自由であろう。ガーゴイルは小さな笑みを浮べ、その勇敢な、向こう見ずな友人に静かな祈りを捧げるのであった。

彼はたった数日前まで、彼と共に穴を掘ってきた友人達のことを思い出していた。彼らはコントローラーに捉えられたのだ。しかし、幸いなことにコントローラーの下僕達は洞窟の入口を見つけるには至らなかった。ガーゴイル達はどんな運命が待っているか分かっていたし、その運命について考えると身震いした。彼らは恐らく町に連れ戻され、そして誰であるか、何のためにそこにいるかさえ分からない存在にされてしまうのである。下僕達はてきぱきとその仕事を行う。’再教育’(彼らはそう呼ぶのだが)されたいかなるガーゴイルも、以前の状態に戻ることは無い。彼らは今となっては、喜んでいかなる命令にも従う忠実なコントローラーの軍隊の戦士であり、何のためらいも無く他のガーゴイルを殺すであろう。

そんなことはガーゴイルへのプライドへの究極の侮辱である、そんな風にそのガーゴイルは考えていた。しかし、このような時代にこそ、そのプライドも飲みこんでおかなくてはならない。ガーゴイル達は何度も都市の奪還を試みたが、いったんメイジ達が彼らの親類を使って攻撃を仕掛けると、ガーゴイル達には、なす術が無かった。そのガーゴイルは先の戦いを思い出す度に、その表情は硬くなる。

今でも忘れることはできない。彼は3人の親類を殺してしまったという嫌悪の念に常に駈られているのだ。しかし、もはや手のつけられる状態にではなかった。彼らの苦しみから解放してやるにはそれしか選択肢がなかったのだ。そのことはいまだに彼の心を痛めつけ、怒りで一杯にするのだった…。

かつての高貴なガーゴイルの街に、まるで昔から自分達の物であったかのように居座っているコントローラーたちのことを想像すると、彼の怒りは強くなった。掃き清められた階段、美しい彫刻、大理石の道、そして忘れられないくらい美しい塔。これらは全てガーゴイルの物であり、あの薄汚い生物の物などではなかった。拘束から逃れるために常に隠れて暮らし、荒野の中で育ったので、彼は本当の故郷としてのその街を知らなかった。しかし、心で、魂で、彼はその不思議な街が自分達の住むべき所であると感じていた。

囚われの身となっている彼の親類、赤いローブのメイジ達に荒らされたかつての美しい都市、主人と呼ばれるもののために意志の無い雄蜂にまでおとしめられた誇り高いガーゴイル達に残された物、全て彼には耐えられない物であった。

彼は立ち上がり、そしていままで掘ってきた壁を握りこぶしで強く叩いた。突然、岩が唸るような音を立て、彼は驚いて飛び退いた。壁が崩れると眩しい陽光が注ぎ始め、その眩しさに彼は目に手を当てなくてはならなくなった。そのガーゴイルは忘れ去られた土地への入り口を前に呆然と立ちすくんだ。余りにも多くの感情に満たされたために、呆然と立ちすくむことしか出来なかった。

トンネルは貫通した。しかし、助けは到着するのであろうか…。








6:07 2017/05/17

by horibaka | 2017-04-28 06:06 | その他 | Comments(0)
BNNアーカイブ 戦いの報酬

ワールドニュース [戻る]
戦いの報酬

投稿日:2001年9月28日


全シャード
疲れきっていた…。ギルヘムは持っていた槍を力なく地面に落とすと、沼地の岩に重々しく腰を降ろした。サベージの生き残りたちは彼の怒りに触れぬよう、用心深くその場を離れていった。数週間前、ギルヘムの主はサベージ族による街への攻撃回数を増やすように命じたのだが、彼らの軍は敗れ、この沼地に居ざるを得なかったのだ。彼はたった1つの街でさえ占領できる可能性はゼロに近いとわかっており、そのことを主に伝えようとも努力したのだが、ひとたび命令が為された時には、その内容に忠実に従うことが要求されるのもわかっていた。過去に命令に背いたことで罰を受けたことのあるギルヘムは、同じ思いはもう二度としたくなかった。彼は罰の内容を思い浮かべ、身震いした。

主から最初に彼に与えられた使命は、彼にとって侮辱とも思えた。そのことを表情にすら表さなかったが、粗野な部族の寄せ集めを率いてオークの居所を襲い、オークをその地から追い払うという嫌気のさすものだった。部族と生活を共にし、彼らの信頼を得ることが求められていた。しかし、ギルヘム自身も驚いたことだったのだが、実際に原始人たちと生活を共にしてみると、それは実に快適なものだった。彼らの伝統としきたりを学び、それに友達と呼べる存在までができるようになっていた。彼の人生で今まで罪悪感を感じたことは一度たりとも無かったが、今になって彼は罪の意識に苛まれていた。それは、サベージたちを住処から遠ざけ、自分が殺戮の場へと送り込む引き金になっていることへの罪の意識に他ならなかった。

心落ち着かぬまま、苛々とあごをこすっているうちに、サベージペイントの一部が剥げ落ちてしまった。すぐにでもペイントを塗りなおさねばならないだろう。やがて何故だろうか、痒みが腕から脚へと広がり、少しすると体全体を包み込んでいた。とたんに彼の肌は何も感じなくなり、動くことも話すこともできなくなってしまった。動こうという感覚はあったのだが、彼の目からは光が失われ、心も空っぽになっていたのだ。すでに意識からは沼地にいるという覚えはなくなり、ただ冷たい岩の上に身を横たえていた。周囲からはかすかにカチカチという音が聞こえ、閉じたまぶた越しに微かな光が動き回っているのが見えた…。

「ギルヘム、私はかつて重大なことは一度も中断したことは無かったと思うが?」主人が言った。

「何週も前に報告できたんじゃないのか!説明してもらおう!」続けるように主人にへつらう下僕が声を荒げた。

ギルヘムは出し抜けの罵倒に耐えつつ、部屋の強い明かりの中でぼんやりとした目を瞬きながら、身を起こしてその場に直立した。主の下僕をひどく嫌っていたギルヘムだったが、彼は慎重に軽蔑の表情を浮かべないようにと努めた。失敗の報告をするにあたって、その状況から生き抜くあらゆる可能性を残しておきたかったのだ。

ギルヘムはしっかりとした口調で答えた「数日間で人間たちは我々から完全に街を取り戻しました。彼らは強すぎるのです。サベージ軍の勝利の余地は全くありませんでした。我々は沼地へと退却せざるを得なかったのです。ご主人様、どうぞこの私の失敗をお許し下さい。あなた様にお仕えすることこそが私の望みなのです。」言葉には出したが、最後の言葉は嘘だった。

少しの沈黙の後、主が口を開いた。「ギルヘム、お前はよくやった。私は今回のお前の乱心を失敗とは考えていないのだよ。」

「乱心ですって?!」ギルヘムは叫んだ。主人の怒りを起こすまいと必死だった。何百、いや何千もの仲間たちが虐殺されたというのに…それが全て乱心のためだというのか。「乱心……ご主人様、私には理解いたしかねます…。あなたが私にサベージ族を街へ送り込み制圧するよう命じられ、そして私たちは敗れたのです。」

「確かに」主人は続けた。「お前の率いた部族どもは十分ブリタニアの民を苦しめた。おかげで我々のここでの作業が明るみに出ることは無かったからな。おとりとなってくれたことには礼を言うぞ。」

「しかしだ。我々の資産は安全というには程遠いのだぞ。」低い声にギルヘムは驚きを隠せなかった。興奮のあまり、彼は光の影に立つ暗いクロークに身を包んだものに気づいていなかった。

「我々はまだ脱走者という問題を抱えておるのだ。」謎めいた低い声だったが、その中には力強いものが感じられた。「やつらはすぐにでも我々のことを暴露しようとしておる。今人間にあの街が見つかってしまえば、我々の力の結晶も水の泡だ。サベージを使ってブリタニア民の気をそぐことはできた。しかしこれでは発見される日もそう遠くはなかろう。我々にはまだ時が必要なのだ。」

ギルヘムは緊張してその場に直立していた。彼は今まで主人の前で、例え同格であってもこのような物言いをする人物を見たことが無かったし、罪とは程遠い理由で主人に殺された者を何人も見てきた。しかし驚くべきことに、主人は謎の人物にこう答えたのだ。「どうすれば良いと思う?」

「今こそゴーレムを放つべき時だ。ブリタニア民はまだオークとサベージに巻き起こされた混沌から抜けきってはおるまい。いずれにしても脱走者は鬱陶しいままだがな。十分な数のゴーレムは用意できている。これだけあれば、我々が"コントローラー"を使って脱走者を見つけ出し、我々から注意を逸らしておくには十分なはずだ。安全を確保するには十分な時間となるだろう。」

羽虫が飛び回り、止まる様子がよく聞こえるほど長い沈黙が続いた。「フォゼフよ、コントローラーたちにこの新しい計画を伝えるのだ。すぐに実行せよ、と。」下僕が主人の命をスクロールに書き留め部屋を出て行く間、ギルヘムはじっと待っていた。「ギルヘム、前へ出よ。」

ギルヘムは一歩前へ出した脚が小刻みに震えていることも、顔に浮かんだ不安な表情も隠すことができないとわかっていた。彼の心には怒りと困惑とが駆け巡っていた。謎の人物の方は見ないように努めていたが、その人物はゆっくりと部屋を横切るように歩くと、ギルヘムに影を落とし、その背後で立ち止まった。

「ギルヘム、私に隠し事ができると思わん方が良いぞ。お前はよく仕事をこなしはしたが、あの部族どもへの愛好の念が生まれているのもまた事実。」主人はいつもと変わらない口調で言った。

「私は……私は、彼らのことを良く知るようになったのです。ご主人様、私の目的は常にあなた様に……」

「目的を決めるのはこの私だ。それを報酬として感じ取るのがお前の役目。いまだに原始人と同じ格好をしているのは、お前が奴らの一員となりたいからに相違ない。」暗く青い光がギルヘムを包み込み、ギルヘムの体は冷たい床から少し浮き上がった。彼は叫ぼうとしたが顔は驚愕と恐怖のために硬直していた。「つまりお前は奴らのように絶えるべきなのだ。」ギルヘムは温かいものに気がついた。それは背後からあの謎の者に突き刺され、迸り出る自分の血であった。背骨をふたつに圧し折るような痛みの中で、彼はサベージたちの故郷を思い描き、小さな、血にまみれた微笑を浮かべた。直後、彼の体は床に叩きつけられていた。

「かの地へ赴かねばならぬ。我々はまだ安全を確保していないのだ。」クロークにかかった血のことなど気にとめる様子も無く、闇の者が言った。

「さしあたり、」主人が答えた。「いや、すぐにでも確保できるだろう。ブリタニアの民は我々の力にかなうまい。脱走者もすぐに見つかり、そして国は我々の手中に落ちるだろう。」

背後に転々と深紅の雫を残しながら、その者は部屋を後にした。








6:03 2017/05/16

by horibaka | 2017-04-27 06:02 | その他 | Comments(0)
BNNアーカイブ 星空の散歩

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星空の散歩

投稿日:2001年7月9日

Jay Lambert, BNN 文化部
全日本シャード
「Hello!アレはどこだろうね」

ブリテイン西の畑にたたずむ一人の男。何やらちょっと変わった情報を握っているようだが、彼の言う「アレ」とは一体…?

「知らないの?」

と得意げに語る男。
結局彼から有益な情報を引き出す事は出来なかった。
街を彷徨う私の耳に、一組のカップルの声が。

「サーペンツ ホールドに星を見に行こうよ」

星…?サーペンツ ホールドに星が見える所なんてあっただろうか?!
好奇心でカップルの後をつけてサーペンツ ホールドへ。
カップルは街の北にある、ホールの階段をのぼっていく。
そこには一面の星。まるで夜空にかかった川。そしてその星の川をはさむように光り輝く二つの星。

「タナバタ!タナバタ!」

人々が口々に叫んでいる。何かの呪文であるようだ。
そこにいたカップル達の話によるとこの二つの星には、年に一度だけ会う事を許された愛し合う恋人にまつわる、悲しい言い伝えがあるという。

星空の周りには「ササ」と呼ばれる物が飾られ、側にある「タンザクケース」の中には人々の願いが書かれていた。タンザクに書けば願いが叶うと信じられているらしい。私もそっと願いを書き込んでおいた。

--------
星空の散歩から帰った後、畑の男に「タナバタ」について話してみた。
彼は実の所、「アレ」が何処にあるか知らないらしい。








19:53 2017/05/15

by horibaka | 2017-04-26 19:52 | その他 | Comments(0)
BNNアーカイブ 反撃の時

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反撃の時

投稿日:2001年7月6日


全シャード
退屈さにJogugが小石が蹴ると地面を転がり岩壁を打った。彼はこの場所がたまらなく嫌いだったのだ。殴っていい人間はおらず、腹を満たすものもなく、そしてオークの常識で考えても洞窟の臭気はきつかった。怒りに悪態をつくと、周りのオークに不平を漏らしたが、彼らもまた自分達の不満に精一杯で聞く耳は持っていなかった。

この洞窟はオークボンバーによって掘り出されたもので(実際には爆破されて)、その後でオークチョッパーが補強作業を担当して出来上がっていた。勿論、オークの常識内でそれはかなり上質に仕上げられていたが、中に待機しているオークにとっては、そんな仕上げのことよりも自分達の疲労こそが問題視されるべきことだったのだ。オークが外界の自然の美しさに気を止めることはほとんどないに等しいのだが、Jogugはコーブに近い自分の住処、陽の暖かさと開放感を懐かしんでいた。Jogugは決してオークで一番の勇猛さを持つとは言えなかったが、身を隠すような洞窟の窮屈さには耐え切れない思いだった。そして、上官のSorgulgも同じであった。

Sorgulgが声を上げると、Jogugは悪態をつくのを止めた。

『ちがう!』オークロードは叫んだ。『これ以上、かくれているのはいやだ!』

この声に続いてオークメイジのOpathuが声を上げた。Jugugにはそれが何だったのか正確には聞き取れなかったが、洞窟内の秩序のためのSorgulgの意見には賛同していないのは確かだった。大好きな爆音を聞かせてくれるオークボンバーを除いての話になるが、そもそも彼は斧を振り回さないオークは信用しない性質なのだ。

『なら、おまえをおいてウチにかえる。好きなだけモンバットみたいに、かくれていればいい。』Sorgulgはそう告げながら自分での声に高揚していた。

Jogugは、この険悪な2人のロードとメイジの間に何が起きるかを容易に予測することできたし、Sorgulgからの攻撃を避けようと、Opathuが声を発してしゃがみこんだとしても驚くことはないだろう。事実、Opathuが助けを求めて大声を上げ始めると、Jogugは笑顔さえ浮かべていた。

そのとき、地面がわずかに揺れた。Jogugは何が近づいてきたのかを悟り、その顔からは微笑みが消えて行った。彼は少なからず勇気を振り絞ると戦闘態勢をとった。ふたたび地面が揺れると、図体が大きく凶暴そうなオークが目の前に現れた。ゆうにJogugの二倍はあるだろうその身体には筋肉が隆々と息づき、Sorgulgとメイジが言い争っていた場所にずっしりと立っていた。Jogugは自分が震えているにも関わらず、相手を制するように恐怖を隠して突っ立っている。

巨大なオークは悪魔的な微笑を見せ、Jogugをつまみ上げると別のオーク達の一群へ投げつけた。その性格なのだろうか、目の間に入るオークを投げ飛ばすことを明らかに喜んでいた。そのことだけが巨大なオークの力を見せつける方法ではなかったが、投げつけられた「モノ」に対して、オークたちが慌てている様を見るのは楽しいと感じていた。巨人が次の不運なオークを捕まえようと周りを見回したとき、Sorgulgは堂々と地面に降ろされた二本の足の間を交わして一目散に逃げ出した。

Jogugはこれ以上投げられることも、洞窟に残りたいと思う気持ちもあるはずはなく、Sorgulgに続いて洞窟から逃げ出した。彼はペイントを塗りたくった人間を殴る計画も嫌いではなかったが、もっと大切なことは自分達の「家」を取り戻すことだった。

『これ以上、かくれているのはいやだ…』頭の中にロードの言葉が繰り返され、彼はオークの悲鳴が聞こえる暗い洞窟の奥を見据えた。

『殴るときがきたんだ!』





コーブに残った男女を宿屋に集めると、ダンカンは皆が静まるのを待った。人々は戦闘に疲れた顔で腰掛け、彼は皆の注意を集めるまでにしばらくの時間を掛けなければならなかった。その中で1人、ダンカンはこれから話そうとする突拍子もない提案に多少なりともほくそ笑んでいた。部屋の中が静かになり、すべての目と耳がダンカンへと向けられていた。

わずか数ヶ月前に冒険を始めたばかりの若きパラディンは、自分はいつからこの絶望的な住民達のリーダーとなってしまったのだろう?そう考えていたとき皆の顔が自分に向けられていることに気付いた。軽く咳払いをして喉を鳴らすと、彼は注意深く話を始めた。

『友人達よ、我々は数週間に渡ってオークによる嵐のような襲撃と戦ってきました。そして今、私達の故郷はサベージ族による脅威にさらされています。オークにしても、サベージ族にしても、彼らは戦いを止めるつもりはないでしょう。コーブが完全に滅びてしまう前に、我々がこの戦いを終わらせなければなりません…。そう、運命は我々が握っているのです。』

パラディンはしばらく間をおくと、反応を見ようと住民達の表情を伺った。彼らの目はダンカンにしっかりと向けられ、何かの確信が彼の言葉に隠されていると思っているのだろうか、真剣に話を聞く姿勢でいるようだった。

『機は熟したのです。今こそ自分達の故郷を守るため、オークたちのために戦おうではないですか。これを使って!』彼は緑のオークマスクを頭上に掲げて話を続けた。『サベージ族を撃退し、この土地を昔の状態に戻すのです。』

このとき、街の老人が席から飛び上がってダンカンを睨みつけた。『オークのためじゃと?気でも狂ったか!?我々は何世代にも渡りオークたちの攻撃に耐えてきたのだぞ。それならば、よほどサベージどもを助けることの方が理にかなっておる!奴らは最低でも人間じゃ…理屈で物事を考えてみろ。』

ダンカンはこの反応を予測していた。彼はコーブの住民に深く根付くオークへの憎悪は十分すぎるほど分かっていたのだ。しかし、サベージに対しても交渉など効くはずがないことも理解していた。サベージ族は知能が高く、悪辣でオークよりも優れた装備を持っている。また噂では、奴らは珍しい生き物にまたがって行動し、敵に向かって空からの雷撃を落とす魔術も持っているらしい。これらの噂が事実ならば、オークの邪悪さは見劣りすることになる。ダンカンが答えを示す前に老人が言葉を続けた。

『パラディンよ、我々はすでに行動を決めている。我々はペイントを体に塗って、サベージ族に紛れ込むつもりじゃ。恐らくは気付かれることなく、オークを全滅させることができるだろう。』そう言い放つと老人は部屋を後にしたが、部屋の中にいた約半数の住民も老人を追いかけるように出て行ってしまった。

ダンカンは、この瞬間がサベージとオークのどちらと共に生きるかを決める重要な決断の時であることを知り、彼らが部屋を去るのをゆっくりと見守った。どちらの道を歩んでもそれは平坦ではないだろう、しかし彼は、部屋に残った反サベージを心に決めた人達とその運命を歩まなければならない。住民を見据えると、ダンカンは彼の計画を説明し始めた。サベージとの戦いを望むものには緑のオークマスクを配り、それ以外の住民には残って街を防御することを支持した。

ついに、街への侵略者達を追い返す最後の時がきたのだ…。








7:40 2017/05/14

by horibaka | 2017-04-25 07:38 | その他 | Comments(0)
残された人々(9)




2017年4月24日(月)





          ◆ Napa Valley(米国西部)シャード ◆




彼を見つけたのは、ユー市街の近郊でした。





木々の間にひっそりと佇んでいました。
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その職業表示はWachman。





直訳すると、警備員でしょうか。
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辺りには空中水桶も、空中絵画もありません。
彼が守っていた家があったことを示すものは、何も残っていませんでした。










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21:12 2017/04/24

by horibaka | 2017-04-24 21:10 | 海外・TC日記 | Comments(0)
グレートウォール




2017年4月23日(日)






          ◆ Napa Valley(米国西部)シャード ◆




昔撮ったUOのスクリーンショットを整理していて、こんな写真を見つけました。
日付は2012年の8月、場所はNapa Valleyです。
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ユーの街の周囲が、壁で囲まれています。





壁は完成しておらず、まだ建造途中のようですね。
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まるで砦のようです。
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それらしいゲートや見張り台まであります。
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何かのイベントと連動した建造物だったのでしょうか?






こりゃ、行ってみるしかないですなw
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。。。ありませんでしたとさ。
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ブリタニア、そこは常に移ろいゆく世界。










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0:00 2017/04/24

by horibaka | 2017-04-23 23:55 | 海外・TC日記 | Comments(0)
BNNアーカイブ 良心の撞着

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良心の撞着

投稿日:2001年6月29日


全シャード
職人に対する侮蔑の念から露にはしなかったものの、ギルヘムはその腕前に密かに驚嘆していた。その代わりに、彼は誰とも目を合わせないようにし、彼に向けられる視線を無視しながら、軽蔑に満ちた笑みを浮かべて道を闊歩するのを好んでいた。

彼は鋭く研がれた剣や、商人の店に並んでいる渡来の武器を試すのを実に好んでいた。しかし、それにもまして彼の心をくすぐり、彼の役割からも使ってみたかったのは、サベージの用いている原始的な武器であった。サベージ族は、山を掘り返し、さらに溶解した鉱石で大地を毒することを酷く嫌っていた。その代わりに、彼らは岩と木、そして硬い木のつるを用いて斧や槍を作り上げていたのだ。彼らは食糧のために狩をし、殺したものは余すところ無く使っていた。彼らが野営地を襲うと、ほんの数時間でそこに人がいた痕跡が無くなってしまうほどだったのだ。

彼が目的地に向けて曲がりくねったバザールを抜ける間も、彼の目に入るものは殆ど無かった。彼はこのような旅を幾度となく繰り返しており、街の新鮮さなどすっかりなくなってしまっていたのだ。遂に、彼は衛兵に嘲笑を投げかけながら長い階段を上っていった。庭に入ると、彼は、その著しい礼儀に反した行為に向けられる視線やささやきを気に掛けることも無く、中央にある泉で手と足を洗った。ギルヘムは玉石の上に小便をしようかとも考えたが、距離が遠すぎたために諦めた。この奇妙な軍隊の中での彼の地位は低く、希薄なものであったが故に、ギルヘムはその制限を突き出すことが殆どできなかったのだ。

「貴様!」

ギルヘムの新しい主人にへつらう妙な服装の男が、ギルヘムに話し掛けるのさえも嫌であるかのように言った。

「その汚い身体をなんとかしろ。」

男が油にまみれ薄汚れたぼろ布を投げつけると、ギルヘムはその男を睨みつけたままそれを受け取った。

「これらは名誉とステータスの象徴なのだ」と、彼は答えた。

「身に付けているのが俺の義務なのだ。」

「それは―」男は言い返すように言った。

「食糧だぞ。なぜ食い物を身体に塗りたくるのか、全く理解できないな。だがご主人様は、もし貴様が聴衆の面前でそれを拭き取らないならば、宮廷の衛兵に貴様を洗わせてやるように仰せだ。強制的にな。貴様が汚したその泉を使うが良い。」

ギルヘムは男を睨みつけたが、男が振り返ってしまったのでそれ以上何も言わなかった。描かれた線や渦の模様をその布で拭い去るのに、さほど時間はかからなかった。まるで裸になってしまったようだった。彼自身が予想していたよりも遥かに、何もかも剥がされてしまったかのような感覚を覚えた。恐らく、この感覚は彼がサベージ族と共に過ごした時間、そしてこの新しい主人に対する反感からくるものであった。しかしそれ以上に、彼自身がそのペイントを身に付けたままでいたかったのだと気付いた。

その後、ギルヘムは別の男の後について堅苦しい宮殿へと入った。彼は独り、壁掛けや分厚いカーペット、小さな噴水に大理石の像や真鋳のランタンでゴテゴテと飾り付けられた部屋に通された。彼は腕組みをし、かかとに体重をかけながら、面会の相手を待つために部屋の中央に立っていた。少し―とギルヘムは確信していた―して、彼は主人の部屋に呼びつけられた。

ギルヘムは、この部屋のブーンという音とカチカチという音、そして明かりに慣れることができなかった。彼はそれを酷く嫌った。彼にはとてもこの世のものとは思えなかったのだ。大きなカシの木のテーブルには主人と同士のために用意されたと思われる豪勢な料理が用意されていたが、ギルヘムは全く食べる気が湧かなかった。ギルヘムは心底この役割が嫌いになり、果たしてこれに見合うだけの支払いが得られるのかどうか考え出すようになった。

主人の突然の声により、彼の思考は妨げられた。その声はギルヘムには不愉快以外の何者でもなかった。

「私の召喚に、こうも素早く応じてくれたことに礼を言うぞ。」

ギルヘムは、彼の声が彼に押し寄せる嫌悪を裏切りはしないかと恐れながら、何も言わず頭を縦に振った。

「話しながら食事にしようじゃないか」ブーン、カチカチという音の感覚が狭くなる中、主人は深くしゃがれた声で言った。

ギルヘムはそれが命令であると解釈し、テーブルに向かった。旨そうに見えるものは何も無く、彼は調理された魚をとり、皮を剥きはじめた。ちょうど半分ほどの皮を空いた皿に取り去ったところで、ギルヘムは肉汁の滴る魚の肉を指でつまみ、口の中に放り込んだ。

「さて、はじめましょうか。」しもべの男が顔をしかめながら言った。

「報告したまえ。」

「全て順調です、閣下」ギルヘムはその男にではなく、主人に対してそう答えた。

「部族は緑肌をキャンプから追い払っています。大地は豊かで、彼らの良い住処となるでしょう。」

ギルヘムが続けようとしたのを遮るように、また別の男が口を開いた。

「斥候からの報告は?」

「我々は街を発見しています。しかし、それらは緑肌の領地の奥深くにあるため、偵察には危険が伴います。故に離れたところから見たに過ぎません。建物の構造から、緑肌のものであることは明白です。そこに住まうものは、貴方のように進んだ文明を持ち合わせていることでしょう、閣下。」

ギルヘムは対峙する面々の表情を伺いながら説明をしたが、特に反応は無いままだった。唯一の反応は、しもべの男がさほど驚く様子も無く頷いて見せた程度であった。

主人が再び口を開こうとすると、ブーン、カチカチという部屋の音が鳴り止んだ。

「部族には攻撃を続けさせるのだ。緑肌を追いやり、奴等の領地を手に入れろ。」

主人から重々しく命令がなされると、しもべの男はスクロールと羽ペンを机の上に広げ、慎重に書きとめ始めた。

ギルヘムは宮殿から出され、宮殿の別の場所へと急がされた。そこは強い魔法の匂いが漂うところだった。彼は序列に加わり、報酬として塗料入りの瓶がいくつか入ったバッグを受け取った。すぐさま彼は宮殿の門に案内され、一族の元へと旅を再開した。街を出るとすぐに、彼はその身体へのペイントを塗りなおし、村へと戻った。オークの最後の一団がその土地から追いやられ、そしてきっと彼らは他の種族をも追い払ったことだろう。彼は作戦を進めた。








8:07 2017/05/13

by horibaka | 2017-04-22 08:06 | その他 | Comments(0)