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カテゴリ:その他( 349 )
BNNアーカイブ 大迷惑

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大迷惑

投稿日:2007年10月31日

「閣下!」

ベールとドレープが勢いよく左右に開くと、だらしなく寝乱れ、この瞬間にひどく機嫌を損ねた市長が眠っていた天蓋付きベッドに陽光が差し込んだ。しかし、いかつい影に阻まれ、まばゆい日の光がやや弱まると、再び大声が響いた。

「閣下、どうか起きてください、緊急事態です!」

市長は体に掛けていた毛布やら毛織物やらを払いのけると、ドレープを掴み、自分の体を引っぱり起こした。楽しいパーティーだった。ダンスは深夜に及び、酒に、女に、「ああ」 市長は思いを馳せる。「それに……」

「デーモンです、閣下、森に!」 市長に無視され苛立った声が訴えた。市長は目の焦点を合わせると、激しい頭痛に襲われた。それでも、なんとか体を起こしたまま、声の主を見上げた。

「デーモンだと? 森にか。ムーンゲートの近くの?」

「そうです」

市長はうなずき、自分の両手を見下ろした。なぜか、両手が腕の長さよりずっと遠くにあるように思われた。市長は視線を戻すと、膝の上で、手が白くなるまで固く拳骨を握りしめた。

「デーモンのために……、わしを起こしたのか?」

その口調の意味するところを察し、兵士はうろたえた。「しかし閣下、こんなことは今までに……」 市長は彼の言葉を遮った。 「森のデーモンに対して、通常はどのように対処しているのかね、ベルフリーくん?」

兵士は気まずそうに態勢を整えると、鎧がカチャカチャと鳴った。「退治いたします。または、魔術師を呼んでディスペルを」

市長はもう聞いていない。よく気の利く召使いがミードのゴブレットを置いていったベッド脇のテーブルに手を伸ばしていた。やがて市長はうなずき、何かを決断するような声を出した。鼻に抜けて聞こえたが、その意味はクリスタルのように明確だった。

「魔術師か? うん、魔術師でいこう」

「しかし閣下、今度ばかりは異常事態で」 と言いかけたが、これ以上は続けられなかった。

「とにかく、今すぐ、魔術師を、呼びつけて、くだらん、ことで、わしを困らせるんじゃない!」

市長はベッドから飛び降りると、一言発するごとに手に持ったゴブレットを兵士のダブレットに押しつけ、そのつど酒をまき散らした。

「はっ! 了解しました!」 そう言い残して兵士は去った。

市長は這い上がるようにしてベッドに戻り、いつもと違う一日が始まった。だが、それを気に留めることもなく、市長は体温の残るシーツの間に潜り込んだ。「デーモンだと。馬鹿臭い。次は何だ?」シルクの枕に顔を埋めて、彼はつぶやいた。








18:40 2017/09/12

by horibaka | 2017-09-06 18:39 | その他 | Comments(0)
BNNアーカイブ  介入

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介入

投稿日:2007年8月4日

クロノス(Kronos the Mage)は驚きのあまりフォークを飲み込んでしまいそうになるほどだった。

クロノスとメリッサ(Melissa)が食べ始めようとした矢先、玄関の扉が樫の木に鉄でも打ちつけられるようなものすごい音を立ててノックされたのだ。
メリッサがすばやく立ち上がり、クロノスはそのあとに続いた。玄関口にさしかかろうかというときに大きな声が響き渡った。
「御免!」
そしてドアが勢いよく開き、玄関が月明かりで満たされた。

騎士か?王室の紋章のついたフルプレートに身をつつんでいるし、騎士に違いない、とクロノスは思った。
そのあとに続いて、恰幅がよく品のいいしゃれた服を着た男が姿を覗かせた。
その男はドアが開いた勢いで戻りかける頃にはすでに話し始めていた。

「アベリー(Avery)、ここで待っているように」

鎧を着た男はドアの内側に居る2人の魔法使いに目をやった後、声をかけた男がドアを閉め中に入ってくる間にくるりと背を向け、来た道を見張った。

メリッサは目をしばたたかせていた。クロノスはこの客人に挨拶をする前にメリッサの奇妙な様子からどうやらこの人物に驚いているようだという事に気がついた。
クロノスはとっさではあったものの、なんとか自分のしたい質問をすることができた。
「どちら様でしょうか?」
聞いてから「失礼ですが」を付け加えるべきだったと気付いたが。

「ああ、君は私のことを知らないだろう。私は王室財務官のフランセスコ(Lord Francesco)だ」
クロノスとメリッサは頭を下げた。
「閣下!お越しくださいまして光栄でございます!」
メリッサはとっさに答えた。
「こ、これは、これは!私共に何をお望みでございますか?」
クロノスはメリッサと同じように驚きを隠せないでいた-この街に統治評議員がきたのはいつの事だっただろうか?
フランセスコは軽く会釈を返すと続けた。
「中で話をしてもかまわないだろうね?多分わかっているとは思うが、私は座って話す方が……」
「もちろんでございます!」
クロノスは言い、食堂へと案内をした。動揺してはいたものの、テーブルについてから程なく落ち着きを取り戻した。

「さて。私の理解するところによれば、友である魔法使いよ、そなたが装置か何かを作った者に間違いあるまいな?」
クロノスは驚きのあまり目を見開き、メリッサの手は緊張のあまりテーブルの上で震えていた。
「ええ、はい、私でございます、閣下」
「して、その装置とやらはブラックロックを見つけ出せるとか?」
クロノスは息を飲んだ。
「そ、その通りで。私どもが知る限りの世界のどこにあるブラックロックでも見つけ出すことが出来ると思っております」
フランセスコは一瞬置いて言った。
「知られていない世界のでもか?」
それは随分とおかしな質問だった。だが、クロノスは行儀良く肯定の微笑みを返した。するとフランセスコは続けた。

声はさらに真剣さを帯びていた。
「本当に見つけ出せるのであるな?」

メリッサは無意識にクロノスを見つめた。フランセスコはその様子を見て身を乗り出し、クロノスの不安げな目を正面から覗き込んだ。
「その、閣下、それは……」
「これは失礼」
フランセスコが遮った。
「私はそなたとそなたの属しているギルドとの事情は知っておる。その上でもう一度聞く。その装置はブラックロックを見つけ出せるのだな?」
「そう思います、閣下。」
何度も言ってきた。ギルドにも同じことを言い、そしてまた言った。あの装置は間違いない。間違いないのだ。

フランセスコはふむ、と椅子の背もたれに身を預けた。
メリッサは目に見えるほどに息を吐いた-椅子は小さく、財務官は小さくはなかったのだ。
クロノスは何か、なんでもいいから続けて言おうとしたが、目の前の男は考えをめぐらせているようであり、クロノスが何を言おうとも気にはかけないように見えた。

「それならば、仕上げるのには何が必要なのかね?」
と、フランセスコは質問した。








5:21 2017/09/12

by horibaka | 2017-09-05 05:20 | その他 | Comments(0)
BNNアーカイブ 計画通りにはいかないものだ

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計画通りにはいかないものだ

投稿日:2007年7月28日

どうしてこんな事になったのか?とクロノス(Kronos the Mage)は座り、考えた。
自分のコインが他の人の手中に転がり込むがごとく、今までの事は全て水の泡となったのだ。
ギルドがこの実験を恐れているという事だけで論理的根拠が示される事は無いまま、クロノスの計画、調査、そして作った装置、その全てが未完のまま街に残されることになったのだ。
クロノスは、まるで世界全体が自分に反対しているようだとさえ思えた。

ブラックロックの脅威さえなければ、ヘイブンのことさえ無ければ……。

クロノスは木に寄りかかり、目の前の噴水に目を向けた。
目は柔らかく踊るように吹き出る水が描く弧を呆然と見つめていた。


だが、遊ぶように繰り返し弧を描く水はクロノスの心に落ち着きを徐々に染み込ませていった。
噴水の一番上に投げたクラウン金貨が水しぶきと共に沈んでいくのを見るとクロノスは残念そうに微笑を浮かべ、いつしか自分の成し遂げた事に抱いていたプライドが自分の中から消え去っている事に気付いたのだった。

コインに願いをかけてもいいのだとクロノスは思い出し、子供じみた笑顔を浮かべながら願いを思い浮かべた。
夕方の空は深い紫色に変わり、ライキュームを囲む壁の向こうから月-トランメルだった-が上ってくるのが見えた。そして明るい星々が雲ひとつ無い空に輝きだし、夜空に星座を描き始めた。

こんなところをふらついていてもしょうがないと思い、クロノスは中庭にあるテレポーターに足を進めていった。
少なくとも今夜は、メリッサ(Melissa)が一緒に夕食を楽しんでくれるだろうから。








5:20 2017/09/12

by horibaka | 2017-09-04 05:19 | その他 | Comments(0)
BNNアーカイブ ネズミと令嬢

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ネズミと令嬢

投稿日:2007年7月14日




「でも、それって最悪じゃないこと!」
アイリーンは声を荒げ、小さな同伴者に目を向けた。
「わかってる、わかってるわよ!」
ネズミのシェリーはチューチュー言った。
「誰にも言っちゃダメよ!」





アイリーンがブリタニア城にトリンシックの名代として送られてきてから時は放たれた矢のごとく過ぎ去っていった。アイリーンが跳ね橋を渡るとき初めて見た古く暗い城はトリンシックの明るさとはまるで違っており、貴族令嬢としての教育による高慢さと尊大さによって、彼女はあっというまにこの城が嫌いになったのだった。
「だからブラックソーンは街の反対側に城を構えたんだわ!」
と、侍女に皮肉をこぼしたものだった。

数日のうちにアイリーンは我慢強く仕えている召使を除いてほとんどの人々から疎んじられるようになり、半ば無視されるようになってしまっていた。数日の滞在予定は丸々一週間に延び、そうしているうちに1ヶ月が過ぎてしまえば1年なんて大差なかったのだった。
とはいえ、1年は自らの態度と状態を見直すには十分な時間であり、その間にアイリーンは謙譲の徳がいかにして名誉と結びつくのかについて多くを学ぶ事ができた。そして、彼女の改心と心からのお詫びの気持ちは、アイリーンにある友人と新しい家をもたらしたのだった。

その友人は彼女の部屋に置かれたクッションにちょこんとすわり、チーズをちびちびとかじっていた。




「それで、その方たちはどうなったの?全員もしかして……」
アイリーンが続けた。
シェリーはちがうちがう、と手を振った。
「ちがう、ちがうわよ。でもたくさんの人が死んでしまったの。ダンジョンのほとんどが壊れかけたぐらいだったっていう話なのよ」

アイリーンはベッドに寄りかかって天井を見上げた。
「なんだか戦争を始めようとしてるみたいだわ」
「もっとひどいかも知れないわよ、でも……」
「統治評議会はどうなのかしら?一体どうなさってるの?」
アイリーンは座りなおした。

「なんにもよ!」
チーズのひとかじりにシェリーの怒りが表れていた。

「いつもどおりよ!私が思うに、一人か二人は思うところがあったでしょうけど、でも結局はみんな、カスカとその腰ぎんちゃくが言った通りの方向に決まったんだと思うの」
「本当に?彼は何をしてるの?」
「確か、新しい大使に就任したはずよ」
「それってもう公表されたの?」
「ううん」
「そうなのね……」

アイリーンは評議会員名簿を頭の中に思い浮かべた。
「フランセスコ卿は?」
「あぁ、そいつよ!そいつがそのグループをまとめてんのよ!」
「本当なの?それってロイヤルガードがすることなの?」
「さあ?私が知ってるのは彼らがその悪魔のようなヤツらを捕らえかけたんだけど、裏切り者に邪魔されたっていうことだけ」
「ガードに?裏切り者が?」
アイリーンの声は自分でも気付かない内にひそまっていた。
シェリーはチーズを置いて、身を乗り出した。
「そうなの。これって、最近議論とかが少ない事の説明になると思わない?」
「お互いを疑ってるのね」
アイリーンは締めくくった。

「私達、どうしたらいいかしら?」
「わかんない。でも心配なの!王様は評議会にこんな事をお望みじゃなかったはずなのよ」

「今の話、私、公式に発表があるまで侍女にだって言わないわ」
「信じてるわ。あなたにお話できて良かった」
シェリーは照れくさそうにひげをもぞもぞとさせて言った。
「じゃあ、私そろそろ行かなきゃ!今晩街に出て、もっと噂を聞いてこなきゃいけないもの」








5:49 2017/09/11

by horibaka | 2017-09-03 05:48 | その他 | Comments(0)
BNNアーカイブ 花火の祝祭

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花火の祝祭

投稿日:2007年7月3日

紳士淑女の皆さん、静粛に! フランセスコ卿(Lord Francesco)は会議場の長いテーブルの向こうから怒鳴らんばかりの声を上げた。フランセスコ卿の右にいる憂鬱そうにしていたエルフはその声を聞いて慌ててポーチから書類を取り出し、卿の前にまとめた。どこもかしこも雑音 - 政治家達の声だ - が織り成す不協和音で満ちていた。

フランセスコが立ち上がると彼らの顔はそちらに向けられ、その分雑音の音量は幾分か小さくなった。

「さて、ところでだが。えー。カスカ卿が祝祭について民衆に向けた文章を用意してくれた」フランセスコは右へ向けて合図をした。「卿、さあ。」

促された弁護士はさっと立ち、政治家達に向かって話し始めた。

「皆様方もご周知の通り、先日の大災害によって我々の大地が変形したことは多大なる懸念を我々にもたらしました」

もごもごと賛成の声がカスカの発言に対して向けられた。

「従いまして、言いますなれば、我々の議会が大きな成功を収めている事を記念して祝祭を開くことにより、我々のあずかり知らぬところで起こったこの出来事による民衆の不安をそらすことが出来るのではないかとここに申し上げます」

「これが要旨だ!」テーブルの向こうからフランセスコの大きな声が聞こえた。カスカは続けた。

「民衆に向けようと思う宣言は以下の通りであります」

「ブリタニア市民よ!」

「我々の力強い団結により生まれし名誉ある王立議会の創設を記念し、ここに簡単ではあるが祝祭を催すこととする。ブリタニア中の街々に在りし友情を記念せよ!ニューヘイブンの海岸からトリンシックの城壁、遠きマラスの植民地に至るまで祝祭の糸をつむぎだすのだ!

この日は一切の必要不可欠と見なされた職務以外から放たれることとする。全ての国民はブリタニア城での祝賀記念の花火に招待され、催し物のために必要な移動手段は全て無料で提供される!」

馬鹿げた笑いと拍手が起こった。カスカはすぐに羊皮紙をまとめ、丸めた。

「もう少し民衆を働かせてもいいのではないかね、えぇ?」一人が言った。

カスカは微笑を浮かべた。








5:47 2017/09/11

by horibaka | 2017-09-02 05:46 | その他 | Comments(0)
BNNアーカイブ 闇の中へ

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闇の中へ

投稿日:2007年6月7日

波打つ赤い光が暗闇を押しのける。階段の下に置かれた2基の火桶はゆっくりと瞬き、炭は人工的な色を発している。ブラッドダンジョンとは、よくいったものだ。アベリー(Avery)は痛みを感じていたが、兵士たちも怖じ気づいているように見てとられた。
いや、違う。それは自分の思い違いだ。彼らの目に浮かんでいるのは嫌悪感だ。彼らは苦労の末に、やっとここまでたどり着いた。すでに強烈な死と腐乱した臭気に圧倒され続けていた。
彼の左側で何かが動く気配がした。彼はそちらに顔を向け、視線で斥候をねぎらった。

「隊長」

押し殺した声が言った。アベリーは頷いた。彼は生え抜きの追跡兵2名を送り出していたのだ。全員がそうしていたように、彼らも敵に悟られぬよう、明かりを持たずに闇の中を進んでいった。そのうちの一人はすでに戻り、ダンジョンの深層部に通じる細い縦穴に関する報告を確認していた。人が通るには狭すぎるが、そこを通じて下層の音や声が聞こえてくるという。その声の主こそ、彼らの目指すところであった。

「なにか特別なものは?」

男は口早に報告した。

「はっ。主通路を抜けて角を曲がると、右手に隠し扉があります。ほぼ確実に罠が仕掛けられている模様です」

アベリーは報告を聞きながら兵士の状態を観察した。実際に“フォロワー”どもと対峙することを考えると、兵力を一人でも欠かすことはできない。

「ご苦労。敵の数は?」
「インプが2匹、互いに接近しております。ターゲットの向側にバルロンが1匹、エレメンタルはおりません」

アベリーは兵士の足下に違和感を覚え、わずかな光を頼りに目を細めて見た。彼の靴の上に巻かれた布は、黒く粘つくものでぐっしょりと濡れていた。それが血だとわかる前に、彼の体には戦慄が走った。

“けだし、適称であるな”

アベリーは運を信じる人間ではなかったが、隠し扉の周辺に仕掛けられていた罠は、1時間足らずで解除することができた。彼らの使命は、目標に感づかれずに接近することだったが、この環境下で足跡を隠すことは不可能だ。この世界をうろつく怪物どもでさえ、赤い液体で覆われた滑らかな舗装路を通過するときにはかならず足跡を残している。
彼らは、まさにそうした足跡を追っていた。4組のはっきりとした足跡が、曲がりくねった通路に続いている。彼らが音もなく近づくにつれて、はっきりとは聞き取れないが、歌のような、詩のような、経文のような声が次第に大きくなっていった。

斥候が角の手前で停止した。アベリーは足音を立てぬよう速やかに移動すると、兵士たちもそれに追従した。手でサインが交わされる。長い通路……明るい部屋……3人。アベリーもサインを返す。
2列……壁に沿って進入……合図を待て。

今度は、兵士たちも躊躇することなく速やかに移動した。彼らの黒い服が石壁の色に溶け込む。部屋の明かりに幻惑されぬよう、向かい合う兵士を互いに見つめ合っている。やがて、目標の言葉が聞き取れるところまで接近した。

“We are Eored”
“We abitan Geweorc”

アベリーは扉の外で止まるよう兵士たちに合図を出した。部屋の中を覗くと、広いレンガ壁の部屋の中央にテーブルが置かれている。3つの人影。それぞれ目の粗い黒いウールのローブをまとっている。彼らはテーブルを囲んで座り、マントラを唱えている。扉の方向に向いている者はいない。儀式に集中しているようだ。

“Ac Agiefan Idel”
“Frith Naman Mid Lif”

彼は手を挙げた。柄やクランクを握る十数名の兵士の手に力が入る。テーブルの中央には何かが置かれているが、何だかよくわからない。アベリーには細工用道具が散乱しているようにも見えたが、いずれにせよ、すぐにわかることだ。

“To Sculan Na Ilca Eft”

彼は手を下ろした。全員が無言で2列になり、壁に沿って突進した。彼らが扉を通過した瞬間、ローブを着た者たちの手から炎がほとばしった。しかし、突然に始まった呪文の嵐は、突然に終わった。
アベリーは捕まえた女の背中を反らせ、膝を使って足を床に押さえつけると剣を喉に押し当てた。
2つのクロスボウが彼女を狙っている。他の2人も、まったく同じ状況となった。

「部屋を封鎖しろ。こいつらを縛って部屋の隅につれていけ」

彼は女を押し出すように立たせると、上着で手をぬぐった。彼らの体はべたべたしていた。実際にそうだったわけではないと彼も気づいていたが、テーブルのところへ歩いていくまでの間に、何度も上着で両手を拭かずにはいられなかった。
道具はやはり細工用道具だった。上等な代物だ。宝石加工用の工具セットもあった。そして、小さな茶色の本の近くに、数片のブラックロックが散乱していた。彼らが見入っていたのは、この本だったのか? 彼は椅子に腰掛け、本のページをめくった。文章は知らない言葉でつづられていたが、いくつかの図と、巻末には名前のリストがあった。彼はそのなかのひとつ、ワンドの図を指で叩き、考えた。

「隊長!」

慌てた様子で兵士に声をかけられ、彼は反射的に本を閉じた。

「隊長! 毒です!」

アベリーはすでに半分のところまで歩いてきていた。そして、ほんの数分前に捕まえた女の前に膝をついた。女は口を開き、舌は紫と黒に変色し、丸まっていた。

「毒だ」

嫌な空気が部屋を満たした。

「死んでいる」

静かな声が響いた。

「我らは無なり。ゆえに無に帰する」

部屋の反対側に立っていた若い兵士に、一斉にクロスボウが向く。アベリーはゆっくりと彼に向き直った。一気に疲れが出た。体が重く感じられ、恐れと怒りが冷たい炎となって腹の底に燃え上がった。

兵士はアベリーが立ち上がる様子を落ち着いて見ていた。彼の手には何かが握られている。ワンドか? 彼は兵士の名前を思い出そうとした。ルナから来た少年兵だ。トリンシックだったか? パラディンの街だ。そんなことはどうでもよい。アベリーと少年の目が合った。

「逃げられんぞ、ブライアン」

彼は本をポケットに押し込んだ。

「あなたもだ」

一時の間があった。さらにもう一時。
兵士のひとりが落ち着かず身じろぎをする。
ブライアンは口を開き、自分の手を凝視した。瞬時にアベリーの目はある物を認識した。

「撃てっ!」

命令の声は、きつく押し込められていたスプリングが一気に戻る音と相まって周囲に反響した。何本ものクロスボウの矢が黒い稲妻のごとく部屋の空気を切り裂くと、ブライアンの体を後方に跳ねとばし、反対側の壁に叩きつけた。確かめるまでもなく、ブライアンがまだ生きていることにアベリーは驚いた。ひとりの兵士が反逆者の体に剣を突き立てたが、それでも彼は震える手でワンドを持ち上げた。

「全員、退却!」

この言葉に素早く反応した兵士たちは出口に殺到したが、なかには躊躇する者もあった。ひとりの兵士は目標に集中するあまり、命令が耳に入らなかった。ブライアンは、剣が体に突き刺さるのを感じながらも、ワンドからエネルギーを放ち、それはテーブルの上のブラックロックを撃った。すると白い閃光とともに、部屋が爆発した。

アベリーと逃げ遅れた兵士たちは、衝撃によって出口から外の通路へと吹き飛ばされた。アベリーは本能的に部下たちの様子を確認した。半数以上は無事だ。先ほどまでの部屋は炎と化し、周囲の壁からは炎の断片が吹き出している。アベリーは、傍らに本が落ちたことに気づき、半分まで燃えているところを手で叩いて消した。左側から右側へ、通路を地響きが伝わってきた。それはやがて彼ら全員を包み込んだ。
ブラックロック。
部屋から炎が噴出した。しかし、彼らはすでに走り出していた。血の滲む苦労を重ねて追ってきた足跡を、今は逆に辿っている。隠し扉までは1分とかからなかった。そしてすぐにダンジョンの上階に駆け上った。噴水からは燃える液体がしたたり落ち、床の割れ目からは炎が吹き出す。赤々と燃えるダンジョンの奥からは猛火の音が轟いてくる。

アベリーは怯えている場合ではなかった。あと少しで目指す階段がある。まもなく追いつくであろう後方の火炎地獄に向けて、前方から淀んだ空気が押し迫る。彼は回覧を駆け上がった。眩しい光に危うく足を踏み外し地獄に転落しそうになった。太陽の下へ転がり出て、入り口の脇に飛び込んだとときには、背中は灼熱、顔は冷気を同時に感じていた。

入り口から火柱が飛び出した。そしてすぐに、轟音を響かせてダンジョンの中に吸い込まれていった。幸いなことに、兵士のほとんどは死に物狂いの力を発揮し、辛くも脱出に成功していた。ようやく一息ついて気がつくと、すでに忠実な弓兵がひとり、仮設キャンプの歩哨に立っていた。
アベリーは山肌のゴツゴツとした岩に背中をもたせかけ、焼けただれた本を開いた。最後のページをめくると、そこには名簿の一部を読み取ることができた。

「エリク、サラ、リチャード、ブライアン」

彼はゆっくりと名前を読み上げた。最後の一人はとくに声に力を込めた。彼らは最初の手がかりに
過ぎない。アベリーはパタンと本を閉じ、目をつぶった。
名前。少なくとも名前はわかった。








16:51 2017/09/10

by horibaka | 2017-09-01 16:50 | その他 | Comments(0)
BNNアーカイブ 破壊されしヘイブン

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破壊されしヘイブン

投稿日:2007年5月15日

ヘイブンと周辺諸島に降りかかった災厄の日に何が起こったのか解明するべく、統治評議会から派遣された捜査官たちの努力がついに実を結んだのよ。捜査官たちはボロボロになっちゃったかつてのヘイブン市街区にあった魔法屋さんから、クリスタルボールの欠片を回収することに成功したの。
そして、ロイヤルガードの上位魔法使い達があれこれがんばった結果、クリスタルボールに写しこまれていた恐ろしい出来事が明らかになったのよ。

このようなことが再びと起こることのないよう、ぜひ心に留めて欲しいから、ブリタニアの皆さんは勇気をもってこの恐ろしい映像に目を向けてちょうだいね!

Sherry the Mouse




映像は下のリンクから、お好みのマナの量を選んでね!

マナ控えめバージョン(5 MB, .wmv形式)
マナ多めバージョン(18 MB, .wmv形式)








16:49 2017/09/10

by horibaka | 2017-08-31 16:47 | その他 | Comments(0)
BNNアーカイブ 勝利すべきは愛なり

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勝利すべきは愛なり

投稿日:2007年5月12日

瀕死の重傷を負ったまま、どろどろとしたおびただしい血の帯をワイナリーの床に残しつつ、Grierは闇の中へと這っていった。下へ下へと地下道を降りるその手でロウソクをめいっぱいに突きだしても、迫り来る闇を数十センチほど押しのけるのがやっとだった。

ひとつ這い進むごとに、長く過酷な戦いで処刑人に負わされた体中の傷口に土が入り込み、その都度うめき声が漏れた。その動きは、時が止まってしまったかと思われるほどゆっくりだった。2人はロングのダンジョンの奥底で長く苦しい戦いを展開した。Grierは、敵の攻撃に身をさらすことで辛くも勝利したのだが、それによって彼も致命傷を負う結果となってしまった。

そこまでする意味が本当にあったのだろうかと、彼は悔いずにはいられなかった。いまは去りしブリタニアの王が残した徳のシステムの熱烈なる信奉者ではあるが、体内の血が外へ流れ出るごとに、その信念は根本から揺らぐのであった。闇がのしかかってくるようだ。ロウソクの炎が消えかかっているのか、それとも己の意識が遠のいているのか、Grierには区別がつかなかった。それでも彼は、またひとつ、僅かなとっかかりに指をかけ、渾身の力を込めてほとんど死体と変わらない己の体を数センチだけ引きずった。

この聖なる行軍が終点に近づくにつれて、Grierの意識は溶岩の激流が発する有毒ガスのためにますます弱まっていた。そんな彼に力を与えていたのは、前方に差し出した炎の美しさだ。本物のロウソクの炎はよほど美しかろうと想像するだけで、力がわいてくるのであった。

最後の角を曲がる。すると目の前に愛のロウソクが現れた! それは究極的な憎悪の骸布に包まれ、炎は輝きを失っていたが、Grierは確信していた。彼の手の中にある炎を愛のロウソクに移せば、Astarothの呪縛を解くことができると。再び生き生きと燃え上がるに違いないと。

彼は起きあがり、魔法の溶岩迷路の縁を見渡した。そして絶望した。これほどの速度で始終変化する迷路を通過することなど、今の自分には不可能だ。愛のロウソクに炎を移すことなど、とうていかなわない。彼は最後のため息をつくと、その場にへたり込み、荒岩に頬を押し当て打っ伏した。血だらけの手で握りしめていたロウソクは転げ落ち、その炎は、洞窟の地面を覆う古代の土埃の上で次第に小さくなっていった。

しかし、じわじわと闇に飲み込まれながらも、Grierは願った。勇敢な冒険家たちが自分の後に続いてくれることを。いつかもっと強い人間が現れて、自分には成し得なかったこの仕事をきっと継いでくれる。息を引き取る間際、愛のロウソクはほんの一瞬だけ彼に輝いて見せた。Grierは、Astaroth打倒の日が近いことを祈りつつ、最後には愛が憎悪に打ち勝つのだと信じつつ、この世を後にした。

勇敢なるブリタニア市民は、かならずや彼の志を受け継ぐことであろう。さもなくば、あらゆる価値が、すべての愛する者たちが、みなたちどころにこの世から消えてしまうからだ。








4:23 2017/09/08

by horibaka | 2017-08-30 04:22 | その他 | Comments(0)
BNNアーカイブ ザンター・ロックの手記より

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ザンター・ロックの手記より

投稿日:2007年5月1日

-- 尊敬すべき王立ブリタニア地理学会員であり,冒険者としても高名なザンター・ロックの手記より

終りの時が近づいているのか?大災厄が降りかかったのか?世界はその形を変えようとしている。
我々が真実だと知っていたものはもはや真実ではない。そのことを私自身がひしひしと理解させられている。
かつてヘイブンがあった場所は廃墟と化し、墓から甦った者達で溢れかえっている。そして傍らでは新たな大地、‐ニューヘイブンとでも言おうか‐が現れ、聡明で高度な文化を有しているとおぼしき市民が、この瞬く間に起こった変化がまるで驚くことに値しないかのように住まっているのだ。

我々の世界の小さな地域が消え去り、そして別のものにとってかわったのだ。なぜこのようなことが?

ヘイブンだけではない、他の地域は一体どうなっているのだろうか?いくつかのダンジョンは一見同じように見える。が……しかしそれらもまるで見えざる手によって描き変えられたように、今までとは違っているのだ。私の眼が私を裏切っているのだろうか?これは古き時代の魔法なのか?それとももっと恐ろしい何かが?

タイムロードの姿が見られたという報告や、シャドーロードの噂を耳にした。予言者たちは我々の未来にあるあらゆる類の破滅を高らかに叫んでいた。いたるところで愚か者達がブラックロックを用いてアーマゲドンの魔法を唱えようとしていた。

我々は何を行ったのだ?我々に何が行われたのだ?ソーサリアに何が?
私の心は次という名の恐怖にかきむしられている。








4:21 2017/09/08

by horibaka | 2017-08-29 04:20 | その他 | Comments(0)
BNNアーカイブ 食卓での決定

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食卓での決定

投稿日:2007年4月28日

豚の丸焼きはすでに食べつくされようとしていた。無作法に積み上げられた軟骨と骨の山のむこうにいる人物はその散らかりようをまるで気にしてはいないようだった。ユニコーンの角亭の中にはバーで飲んでいる日雇い労働者が幾人かいるだけだった。しかし、たとえ他に貴族がいたとしてもこの貴族のテーブルマナーに疑問を投げかける事ができただろうか?

そこから一番遠い店の扉が音を立てて開き、ガードの男がきびきびと店内に入ってきた。ガードは店内の角に座っている派手に着飾った太りすぎの男に眼を向けると、かつかつと歩いていった。

「フランセスコ様」
「アベリー」

フランセスコは席から動こうともせず、テーブルの向こうに来たガードに声をかけた。そのガード、伝令はうなづき、気を付けの姿勢をとった。

「ご報告申し上げます。ヘイブンでブラックロックが発見され続けています。過去最大量と思われます」
「ふむ……」

フランセスコは噛むのを一瞬止めた。

「商人の動きはどうかね?世間はどうやって彼らの噂を?」
「よく解っておりません。彼らに発見される前に鉱山は厳封されました。町民ですら鉱山の事は知りません。しかし、彼らはまだ見つかるだけのブラックロックを買い上げ続けています。タウンクライヤーを通じて彼らに注意するよう呼びかけてはいますが、あまり効果を上げていないようです」
「そうなのかね?」
「街は人で溢れかえり、宿屋も満室で街の外で野営をするものも出る有様です」

アベリーは肩をすくめた。

「なるほど。まだ奴らが何者なのかわかっていないのだな?」
「わかっておりません。我々の質問に答えようともしませんし、法を犯すようなことは何一つしておりませんので、ガードは手出しが出来ない状況です」

フランセスコはテーブルに身を乗り出し、考え込んだ様子で手を組み遠い眼差しを店内に向けた。

「好かんな。今週末まで評議会は無い……」

フランセスコは週末前に評議会を招集しようと一瞬考えた。が、原因はなににしろその考えを取りやめた。

「クレイニンから返答はあったかね?」
「いいえ、クレイニン様が彼らを追い始めてから後、一切の連絡が途絶えております」
「そうか。ではヘイブンにエージェントをおき、奴らに接触する人間の名前を可能な限り書き留めるようにしたまえ。奴らの関係が知りたい」
「かしこまりました」
「今のところできるのはこれくらいだろう。すぐに取り掛かりたまえ」

アベリーは敬礼し、テーブルから遠ざかった。フランセスコは食べ残した部分に目を向けたが、テーブルの上を片付けるようコックを呼んだ。








22:05 2017/09/07

by horibaka | 2017-08-28 22:04 | その他 | Comments(0)