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カテゴリ:その他( 147 )
BNNアーカイブ 最後の希望

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最後の希望

投稿日:2001年10月7日


全シャード
誰に聞かれても構わない。苛立ちを隠せないそのガーゴイルは壊れたピックアクスをトンネルの壁に投げつけた。三日三晩掘り続け、彼の体力はその斧と同様に疲れきっていたのだ。トンネルの壁に背中をもたれ、自分自身を落ちつけようとしていた。

床をぼんやりと見ているうちに、彼の思いは、残してきた物へと移っていくのであった。彼らはその過酷な運命には似合わない、気のいい人種だった。だが、思いつく限り人生とはこんな物だった。征服前の時代については長老のガーゴイルたちしか知らないのだ。今となっては、そんな時代はまるで寓話のようなものであり、自由な人生など彼には想像を超えた物なのだ。

自由なんてありはしないのだ!彼はひどく深刻に考えた。あるとすれば、力のあるものだけのための物だと。しかし、すぐにそのようなことを考えた自分を呪った。そして開いた手のひらにこぶしを打ちつけると一人唸った。違う!もう一度故郷を取り戻す方法があるはずだ。彼は本来であれば幸せであるはずの人生をこんな物にしたままにしておきたくはなかったのだ…。

彼と同様に穴を掘るものたちがいることも彼は知っていた。脱出への希望を抱きながら、救助の希望を抱きながら…。その昔、追手を逃れて別の地へ渡った仲間たちがいることも知っていた。コントローラーたちの会話を盗み聞きしたところによれば、奴らはどこかの地で敵と戦っているらしい。汚らわしい生き物と目されているその敵を自分の兄弟たちであるとは考えていなかったが、それでもモンスターとして富と名声のために遠い地で虐殺されているのだ…。

選択肢など無い、何かしなければならない。それこそが最後の望みだった。

リーダー達は、無限の広さを持っているとも思われる山々をつらぬく道が見つかることを期待しながら、特定の場所を掘るためにガーゴイルたちの小さな集団を組織していた。強い羽根があるにもかかわらず、いかなるガーゴイルも山頂を超えることはできなかった。かつてごく少数の者が挑戦したが、帰ってくることは無かったのだ。過去のいくつかの挑戦から、ガーゴイル達は全員それが無理であることを悟っていた。山に吹く風は彼らの命を奪っていってしまったが、少なくともその者たちは今自由であろう。ガーゴイルは小さな笑みを浮べ、その勇敢な、向こう見ずな友人に静かな祈りを捧げるのであった。

彼はたった数日前まで、彼と共に穴を掘ってきた友人達のことを思い出していた。彼らはコントローラーに捉えられたのだ。しかし、幸いなことにコントローラーの下僕達は洞窟の入口を見つけるには至らなかった。ガーゴイル達はどんな運命が待っているか分かっていたし、その運命について考えると身震いした。彼らは恐らく町に連れ戻され、そして誰であるか、何のためにそこにいるかさえ分からない存在にされてしまうのである。下僕達はてきぱきとその仕事を行う。’再教育’(彼らはそう呼ぶのだが)されたいかなるガーゴイルも、以前の状態に戻ることは無い。彼らは今となっては、喜んでいかなる命令にも従う忠実なコントローラーの軍隊の戦士であり、何のためらいも無く他のガーゴイルを殺すであろう。

そんなことはガーゴイルへのプライドへの究極の侮辱である、そんな風にそのガーゴイルは考えていた。しかし、このような時代にこそ、そのプライドも飲みこんでおかなくてはならない。ガーゴイル達は何度も都市の奪還を試みたが、いったんメイジ達が彼らの親類を使って攻撃を仕掛けると、ガーゴイル達には、なす術が無かった。そのガーゴイルは先の戦いを思い出す度に、その表情は硬くなる。

今でも忘れることはできない。彼は3人の親類を殺してしまったという嫌悪の念に常に駈られているのだ。しかし、もはや手のつけられる状態にではなかった。彼らの苦しみから解放してやるにはそれしか選択肢がなかったのだ。そのことはいまだに彼の心を痛めつけ、怒りで一杯にするのだった…。

かつての高貴なガーゴイルの街に、まるで昔から自分達の物であったかのように居座っているコントローラーたちのことを想像すると、彼の怒りは強くなった。掃き清められた階段、美しい彫刻、大理石の道、そして忘れられないくらい美しい塔。これらは全てガーゴイルの物であり、あの薄汚い生物の物などではなかった。拘束から逃れるために常に隠れて暮らし、荒野の中で育ったので、彼は本当の故郷としてのその街を知らなかった。しかし、心で、魂で、彼はその不思議な街が自分達の住むべき所であると感じていた。

囚われの身となっている彼の親類、赤いローブのメイジ達に荒らされたかつての美しい都市、主人と呼ばれるもののために意志の無い雄蜂にまでおとしめられた誇り高いガーゴイル達に残された物、全て彼には耐えられない物であった。

彼は立ち上がり、そしていままで掘ってきた壁を握りこぶしで強く叩いた。突然、岩が唸るような音を立て、彼は驚いて飛び退いた。壁が崩れると眩しい陽光が注ぎ始め、その眩しさに彼は目に手を当てなくてはならなくなった。そのガーゴイルは忘れ去られた土地への入り口を前に呆然と立ちすくんだ。余りにも多くの感情に満たされたために、呆然と立ちすくむことしか出来なかった。

トンネルは貫通した。しかし、助けは到着するのであろうか…。








6:07 2017/05/17

by horibaka | 2017-04-28 06:06 | その他 | Comments(0)
BNNアーカイブ 戦いの報酬

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戦いの報酬

投稿日:2001年9月28日


全シャード
疲れきっていた…。ギルヘムは持っていた槍を力なく地面に落とすと、沼地の岩に重々しく腰を降ろした。サベージの生き残りたちは彼の怒りに触れぬよう、用心深くその場を離れていった。数週間前、ギルヘムの主はサベージ族による街への攻撃回数を増やすように命じたのだが、彼らの軍は敗れ、この沼地に居ざるを得なかったのだ。彼はたった1つの街でさえ占領できる可能性はゼロに近いとわかっており、そのことを主に伝えようとも努力したのだが、ひとたび命令が為された時には、その内容に忠実に従うことが要求されるのもわかっていた。過去に命令に背いたことで罰を受けたことのあるギルヘムは、同じ思いはもう二度としたくなかった。彼は罰の内容を思い浮かべ、身震いした。

主から最初に彼に与えられた使命は、彼にとって侮辱とも思えた。そのことを表情にすら表さなかったが、粗野な部族の寄せ集めを率いてオークの居所を襲い、オークをその地から追い払うという嫌気のさすものだった。部族と生活を共にし、彼らの信頼を得ることが求められていた。しかし、ギルヘム自身も驚いたことだったのだが、実際に原始人たちと生活を共にしてみると、それは実に快適なものだった。彼らの伝統としきたりを学び、それに友達と呼べる存在までができるようになっていた。彼の人生で今まで罪悪感を感じたことは一度たりとも無かったが、今になって彼は罪の意識に苛まれていた。それは、サベージたちを住処から遠ざけ、自分が殺戮の場へと送り込む引き金になっていることへの罪の意識に他ならなかった。

心落ち着かぬまま、苛々とあごをこすっているうちに、サベージペイントの一部が剥げ落ちてしまった。すぐにでもペイントを塗りなおさねばならないだろう。やがて何故だろうか、痒みが腕から脚へと広がり、少しすると体全体を包み込んでいた。とたんに彼の肌は何も感じなくなり、動くことも話すこともできなくなってしまった。動こうという感覚はあったのだが、彼の目からは光が失われ、心も空っぽになっていたのだ。すでに意識からは沼地にいるという覚えはなくなり、ただ冷たい岩の上に身を横たえていた。周囲からはかすかにカチカチという音が聞こえ、閉じたまぶた越しに微かな光が動き回っているのが見えた…。

「ギルヘム、私はかつて重大なことは一度も中断したことは無かったと思うが?」主人が言った。

「何週も前に報告できたんじゃないのか!説明してもらおう!」続けるように主人にへつらう下僕が声を荒げた。

ギルヘムは出し抜けの罵倒に耐えつつ、部屋の強い明かりの中でぼんやりとした目を瞬きながら、身を起こしてその場に直立した。主の下僕をひどく嫌っていたギルヘムだったが、彼は慎重に軽蔑の表情を浮かべないようにと努めた。失敗の報告をするにあたって、その状況から生き抜くあらゆる可能性を残しておきたかったのだ。

ギルヘムはしっかりとした口調で答えた「数日間で人間たちは我々から完全に街を取り戻しました。彼らは強すぎるのです。サベージ軍の勝利の余地は全くありませんでした。我々は沼地へと退却せざるを得なかったのです。ご主人様、どうぞこの私の失敗をお許し下さい。あなた様にお仕えすることこそが私の望みなのです。」言葉には出したが、最後の言葉は嘘だった。

少しの沈黙の後、主が口を開いた。「ギルヘム、お前はよくやった。私は今回のお前の乱心を失敗とは考えていないのだよ。」

「乱心ですって?!」ギルヘムは叫んだ。主人の怒りを起こすまいと必死だった。何百、いや何千もの仲間たちが虐殺されたというのに…それが全て乱心のためだというのか。「乱心……ご主人様、私には理解いたしかねます…。あなたが私にサベージ族を街へ送り込み制圧するよう命じられ、そして私たちは敗れたのです。」

「確かに」主人は続けた。「お前の率いた部族どもは十分ブリタニアの民を苦しめた。おかげで我々のここでの作業が明るみに出ることは無かったからな。おとりとなってくれたことには礼を言うぞ。」

「しかしだ。我々の資産は安全というには程遠いのだぞ。」低い声にギルヘムは驚きを隠せなかった。興奮のあまり、彼は光の影に立つ暗いクロークに身を包んだものに気づいていなかった。

「我々はまだ脱走者という問題を抱えておるのだ。」謎めいた低い声だったが、その中には力強いものが感じられた。「やつらはすぐにでも我々のことを暴露しようとしておる。今人間にあの街が見つかってしまえば、我々の力の結晶も水の泡だ。サベージを使ってブリタニア民の気をそぐことはできた。しかしこれでは発見される日もそう遠くはなかろう。我々にはまだ時が必要なのだ。」

ギルヘムは緊張してその場に直立していた。彼は今まで主人の前で、例え同格であってもこのような物言いをする人物を見たことが無かったし、罪とは程遠い理由で主人に殺された者を何人も見てきた。しかし驚くべきことに、主人は謎の人物にこう答えたのだ。「どうすれば良いと思う?」

「今こそゴーレムを放つべき時だ。ブリタニア民はまだオークとサベージに巻き起こされた混沌から抜けきってはおるまい。いずれにしても脱走者は鬱陶しいままだがな。十分な数のゴーレムは用意できている。これだけあれば、我々が"コントローラー"を使って脱走者を見つけ出し、我々から注意を逸らしておくには十分なはずだ。安全を確保するには十分な時間となるだろう。」

羽虫が飛び回り、止まる様子がよく聞こえるほど長い沈黙が続いた。「フォゼフよ、コントローラーたちにこの新しい計画を伝えるのだ。すぐに実行せよ、と。」下僕が主人の命をスクロールに書き留め部屋を出て行く間、ギルヘムはじっと待っていた。「ギルヘム、前へ出よ。」

ギルヘムは一歩前へ出した脚が小刻みに震えていることも、顔に浮かんだ不安な表情も隠すことができないとわかっていた。彼の心には怒りと困惑とが駆け巡っていた。謎の人物の方は見ないように努めていたが、その人物はゆっくりと部屋を横切るように歩くと、ギルヘムに影を落とし、その背後で立ち止まった。

「ギルヘム、私に隠し事ができると思わん方が良いぞ。お前はよく仕事をこなしはしたが、あの部族どもへの愛好の念が生まれているのもまた事実。」主人はいつもと変わらない口調で言った。

「私は……私は、彼らのことを良く知るようになったのです。ご主人様、私の目的は常にあなた様に……」

「目的を決めるのはこの私だ。それを報酬として感じ取るのがお前の役目。いまだに原始人と同じ格好をしているのは、お前が奴らの一員となりたいからに相違ない。」暗く青い光がギルヘムを包み込み、ギルヘムの体は冷たい床から少し浮き上がった。彼は叫ぼうとしたが顔は驚愕と恐怖のために硬直していた。「つまりお前は奴らのように絶えるべきなのだ。」ギルヘムは温かいものに気がついた。それは背後からあの謎の者に突き刺され、迸り出る自分の血であった。背骨をふたつに圧し折るような痛みの中で、彼はサベージたちの故郷を思い描き、小さな、血にまみれた微笑を浮かべた。直後、彼の体は床に叩きつけられていた。

「かの地へ赴かねばならぬ。我々はまだ安全を確保していないのだ。」クロークにかかった血のことなど気にとめる様子も無く、闇の者が言った。

「さしあたり、」主人が答えた。「いや、すぐにでも確保できるだろう。ブリタニアの民は我々の力にかなうまい。脱走者もすぐに見つかり、そして国は我々の手中に落ちるだろう。」

背後に転々と深紅の雫を残しながら、その者は部屋を後にした。








6:03 2017/05/16

by horibaka | 2017-04-27 06:02 | その他 | Comments(0)
BNNアーカイブ 星空の散歩

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星空の散歩

投稿日:2001年7月9日

Jay Lambert, BNN 文化部
全日本シャード
「Hello!アレはどこだろうね」

ブリテイン西の畑にたたずむ一人の男。何やらちょっと変わった情報を握っているようだが、彼の言う「アレ」とは一体…?

「知らないの?」

と得意げに語る男。
結局彼から有益な情報を引き出す事は出来なかった。
街を彷徨う私の耳に、一組のカップルの声が。

「サーペンツ ホールドに星を見に行こうよ」

星…?サーペンツ ホールドに星が見える所なんてあっただろうか?!
好奇心でカップルの後をつけてサーペンツ ホールドへ。
カップルは街の北にある、ホールの階段をのぼっていく。
そこには一面の星。まるで夜空にかかった川。そしてその星の川をはさむように光り輝く二つの星。

「タナバタ!タナバタ!」

人々が口々に叫んでいる。何かの呪文であるようだ。
そこにいたカップル達の話によるとこの二つの星には、年に一度だけ会う事を許された愛し合う恋人にまつわる、悲しい言い伝えがあるという。

星空の周りには「ササ」と呼ばれる物が飾られ、側にある「タンザクケース」の中には人々の願いが書かれていた。タンザクに書けば願いが叶うと信じられているらしい。私もそっと願いを書き込んでおいた。

--------
星空の散歩から帰った後、畑の男に「タナバタ」について話してみた。
彼は実の所、「アレ」が何処にあるか知らないらしい。








19:53 2017/05/15

by horibaka | 2017-04-26 19:52 | その他 | Comments(0)
BNNアーカイブ 反撃の時

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反撃の時

投稿日:2001年7月6日


全シャード
退屈さにJogugが小石が蹴ると地面を転がり岩壁を打った。彼はこの場所がたまらなく嫌いだったのだ。殴っていい人間はおらず、腹を満たすものもなく、そしてオークの常識で考えても洞窟の臭気はきつかった。怒りに悪態をつくと、周りのオークに不平を漏らしたが、彼らもまた自分達の不満に精一杯で聞く耳は持っていなかった。

この洞窟はオークボンバーによって掘り出されたもので(実際には爆破されて)、その後でオークチョッパーが補強作業を担当して出来上がっていた。勿論、オークの常識内でそれはかなり上質に仕上げられていたが、中に待機しているオークにとっては、そんな仕上げのことよりも自分達の疲労こそが問題視されるべきことだったのだ。オークが外界の自然の美しさに気を止めることはほとんどないに等しいのだが、Jogugはコーブに近い自分の住処、陽の暖かさと開放感を懐かしんでいた。Jogugは決してオークで一番の勇猛さを持つとは言えなかったが、身を隠すような洞窟の窮屈さには耐え切れない思いだった。そして、上官のSorgulgも同じであった。

Sorgulgが声を上げると、Jogugは悪態をつくのを止めた。

『ちがう!』オークロードは叫んだ。『これ以上、かくれているのはいやだ!』

この声に続いてオークメイジのOpathuが声を上げた。Jugugにはそれが何だったのか正確には聞き取れなかったが、洞窟内の秩序のためのSorgulgの意見には賛同していないのは確かだった。大好きな爆音を聞かせてくれるオークボンバーを除いての話になるが、そもそも彼は斧を振り回さないオークは信用しない性質なのだ。

『なら、おまえをおいてウチにかえる。好きなだけモンバットみたいに、かくれていればいい。』Sorgulgはそう告げながら自分での声に高揚していた。

Jogugは、この険悪な2人のロードとメイジの間に何が起きるかを容易に予測することできたし、Sorgulgからの攻撃を避けようと、Opathuが声を発してしゃがみこんだとしても驚くことはないだろう。事実、Opathuが助けを求めて大声を上げ始めると、Jogugは笑顔さえ浮かべていた。

そのとき、地面がわずかに揺れた。Jogugは何が近づいてきたのかを悟り、その顔からは微笑みが消えて行った。彼は少なからず勇気を振り絞ると戦闘態勢をとった。ふたたび地面が揺れると、図体が大きく凶暴そうなオークが目の前に現れた。ゆうにJogugの二倍はあるだろうその身体には筋肉が隆々と息づき、Sorgulgとメイジが言い争っていた場所にずっしりと立っていた。Jogugは自分が震えているにも関わらず、相手を制するように恐怖を隠して突っ立っている。

巨大なオークは悪魔的な微笑を見せ、Jogugをつまみ上げると別のオーク達の一群へ投げつけた。その性格なのだろうか、目の間に入るオークを投げ飛ばすことを明らかに喜んでいた。そのことだけが巨大なオークの力を見せつける方法ではなかったが、投げつけられた「モノ」に対して、オークたちが慌てている様を見るのは楽しいと感じていた。巨人が次の不運なオークを捕まえようと周りを見回したとき、Sorgulgは堂々と地面に降ろされた二本の足の間を交わして一目散に逃げ出した。

Jogugはこれ以上投げられることも、洞窟に残りたいと思う気持ちもあるはずはなく、Sorgulgに続いて洞窟から逃げ出した。彼はペイントを塗りたくった人間を殴る計画も嫌いではなかったが、もっと大切なことは自分達の「家」を取り戻すことだった。

『これ以上、かくれているのはいやだ…』頭の中にロードの言葉が繰り返され、彼はオークの悲鳴が聞こえる暗い洞窟の奥を見据えた。

『殴るときがきたんだ!』





コーブに残った男女を宿屋に集めると、ダンカンは皆が静まるのを待った。人々は戦闘に疲れた顔で腰掛け、彼は皆の注意を集めるまでにしばらくの時間を掛けなければならなかった。その中で1人、ダンカンはこれから話そうとする突拍子もない提案に多少なりともほくそ笑んでいた。部屋の中が静かになり、すべての目と耳がダンカンへと向けられていた。

わずか数ヶ月前に冒険を始めたばかりの若きパラディンは、自分はいつからこの絶望的な住民達のリーダーとなってしまったのだろう?そう考えていたとき皆の顔が自分に向けられていることに気付いた。軽く咳払いをして喉を鳴らすと、彼は注意深く話を始めた。

『友人達よ、我々は数週間に渡ってオークによる嵐のような襲撃と戦ってきました。そして今、私達の故郷はサベージ族による脅威にさらされています。オークにしても、サベージ族にしても、彼らは戦いを止めるつもりはないでしょう。コーブが完全に滅びてしまう前に、我々がこの戦いを終わらせなければなりません…。そう、運命は我々が握っているのです。』

パラディンはしばらく間をおくと、反応を見ようと住民達の表情を伺った。彼らの目はダンカンにしっかりと向けられ、何かの確信が彼の言葉に隠されていると思っているのだろうか、真剣に話を聞く姿勢でいるようだった。

『機は熟したのです。今こそ自分達の故郷を守るため、オークたちのために戦おうではないですか。これを使って!』彼は緑のオークマスクを頭上に掲げて話を続けた。『サベージ族を撃退し、この土地を昔の状態に戻すのです。』

このとき、街の老人が席から飛び上がってダンカンを睨みつけた。『オークのためじゃと?気でも狂ったか!?我々は何世代にも渡りオークたちの攻撃に耐えてきたのだぞ。それならば、よほどサベージどもを助けることの方が理にかなっておる!奴らは最低でも人間じゃ…理屈で物事を考えてみろ。』

ダンカンはこの反応を予測していた。彼はコーブの住民に深く根付くオークへの憎悪は十分すぎるほど分かっていたのだ。しかし、サベージに対しても交渉など効くはずがないことも理解していた。サベージ族は知能が高く、悪辣でオークよりも優れた装備を持っている。また噂では、奴らは珍しい生き物にまたがって行動し、敵に向かって空からの雷撃を落とす魔術も持っているらしい。これらの噂が事実ならば、オークの邪悪さは見劣りすることになる。ダンカンが答えを示す前に老人が言葉を続けた。

『パラディンよ、我々はすでに行動を決めている。我々はペイントを体に塗って、サベージ族に紛れ込むつもりじゃ。恐らくは気付かれることなく、オークを全滅させることができるだろう。』そう言い放つと老人は部屋を後にしたが、部屋の中にいた約半数の住民も老人を追いかけるように出て行ってしまった。

ダンカンは、この瞬間がサベージとオークのどちらと共に生きるかを決める重要な決断の時であることを知り、彼らが部屋を去るのをゆっくりと見守った。どちらの道を歩んでもそれは平坦ではないだろう、しかし彼は、部屋に残った反サベージを心に決めた人達とその運命を歩まなければならない。住民を見据えると、ダンカンは彼の計画を説明し始めた。サベージとの戦いを望むものには緑のオークマスクを配り、それ以外の住民には残って街を防御することを支持した。

ついに、街への侵略者達を追い返す最後の時がきたのだ…。








7:40 2017/05/14

by horibaka | 2017-04-25 07:38 | その他 | Comments(0)
BNNアーカイブ 良心の撞着

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良心の撞着

投稿日:2001年6月29日


全シャード
職人に対する侮蔑の念から露にはしなかったものの、ギルヘムはその腕前に密かに驚嘆していた。その代わりに、彼は誰とも目を合わせないようにし、彼に向けられる視線を無視しながら、軽蔑に満ちた笑みを浮かべて道を闊歩するのを好んでいた。

彼は鋭く研がれた剣や、商人の店に並んでいる渡来の武器を試すのを実に好んでいた。しかし、それにもまして彼の心をくすぐり、彼の役割からも使ってみたかったのは、サベージの用いている原始的な武器であった。サベージ族は、山を掘り返し、さらに溶解した鉱石で大地を毒することを酷く嫌っていた。その代わりに、彼らは岩と木、そして硬い木のつるを用いて斧や槍を作り上げていたのだ。彼らは食糧のために狩をし、殺したものは余すところ無く使っていた。彼らが野営地を襲うと、ほんの数時間でそこに人がいた痕跡が無くなってしまうほどだったのだ。

彼が目的地に向けて曲がりくねったバザールを抜ける間も、彼の目に入るものは殆ど無かった。彼はこのような旅を幾度となく繰り返しており、街の新鮮さなどすっかりなくなってしまっていたのだ。遂に、彼は衛兵に嘲笑を投げかけながら長い階段を上っていった。庭に入ると、彼は、その著しい礼儀に反した行為に向けられる視線やささやきを気に掛けることも無く、中央にある泉で手と足を洗った。ギルヘムは玉石の上に小便をしようかとも考えたが、距離が遠すぎたために諦めた。この奇妙な軍隊の中での彼の地位は低く、希薄なものであったが故に、ギルヘムはその制限を突き出すことが殆どできなかったのだ。

「貴様!」

ギルヘムの新しい主人にへつらう妙な服装の男が、ギルヘムに話し掛けるのさえも嫌であるかのように言った。

「その汚い身体をなんとかしろ。」

男が油にまみれ薄汚れたぼろ布を投げつけると、ギルヘムはその男を睨みつけたままそれを受け取った。

「これらは名誉とステータスの象徴なのだ」と、彼は答えた。

「身に付けているのが俺の義務なのだ。」

「それは―」男は言い返すように言った。

「食糧だぞ。なぜ食い物を身体に塗りたくるのか、全く理解できないな。だがご主人様は、もし貴様が聴衆の面前でそれを拭き取らないならば、宮廷の衛兵に貴様を洗わせてやるように仰せだ。強制的にな。貴様が汚したその泉を使うが良い。」

ギルヘムは男を睨みつけたが、男が振り返ってしまったのでそれ以上何も言わなかった。描かれた線や渦の模様をその布で拭い去るのに、さほど時間はかからなかった。まるで裸になってしまったようだった。彼自身が予想していたよりも遥かに、何もかも剥がされてしまったかのような感覚を覚えた。恐らく、この感覚は彼がサベージ族と共に過ごした時間、そしてこの新しい主人に対する反感からくるものであった。しかしそれ以上に、彼自身がそのペイントを身に付けたままでいたかったのだと気付いた。

その後、ギルヘムは別の男の後について堅苦しい宮殿へと入った。彼は独り、壁掛けや分厚いカーペット、小さな噴水に大理石の像や真鋳のランタンでゴテゴテと飾り付けられた部屋に通された。彼は腕組みをし、かかとに体重をかけながら、面会の相手を待つために部屋の中央に立っていた。少し―とギルヘムは確信していた―して、彼は主人の部屋に呼びつけられた。

ギルヘムは、この部屋のブーンという音とカチカチという音、そして明かりに慣れることができなかった。彼はそれを酷く嫌った。彼にはとてもこの世のものとは思えなかったのだ。大きなカシの木のテーブルには主人と同士のために用意されたと思われる豪勢な料理が用意されていたが、ギルヘムは全く食べる気が湧かなかった。ギルヘムは心底この役割が嫌いになり、果たしてこれに見合うだけの支払いが得られるのかどうか考え出すようになった。

主人の突然の声により、彼の思考は妨げられた。その声はギルヘムには不愉快以外の何者でもなかった。

「私の召喚に、こうも素早く応じてくれたことに礼を言うぞ。」

ギルヘムは、彼の声が彼に押し寄せる嫌悪を裏切りはしないかと恐れながら、何も言わず頭を縦に振った。

「話しながら食事にしようじゃないか」ブーン、カチカチという音の感覚が狭くなる中、主人は深くしゃがれた声で言った。

ギルヘムはそれが命令であると解釈し、テーブルに向かった。旨そうに見えるものは何も無く、彼は調理された魚をとり、皮を剥きはじめた。ちょうど半分ほどの皮を空いた皿に取り去ったところで、ギルヘムは肉汁の滴る魚の肉を指でつまみ、口の中に放り込んだ。

「さて、はじめましょうか。」しもべの男が顔をしかめながら言った。

「報告したまえ。」

「全て順調です、閣下」ギルヘムはその男にではなく、主人に対してそう答えた。

「部族は緑肌をキャンプから追い払っています。大地は豊かで、彼らの良い住処となるでしょう。」

ギルヘムが続けようとしたのを遮るように、また別の男が口を開いた。

「斥候からの報告は?」

「我々は街を発見しています。しかし、それらは緑肌の領地の奥深くにあるため、偵察には危険が伴います。故に離れたところから見たに過ぎません。建物の構造から、緑肌のものであることは明白です。そこに住まうものは、貴方のように進んだ文明を持ち合わせていることでしょう、閣下。」

ギルヘムは対峙する面々の表情を伺いながら説明をしたが、特に反応は無いままだった。唯一の反応は、しもべの男がさほど驚く様子も無く頷いて見せた程度であった。

主人が再び口を開こうとすると、ブーン、カチカチという部屋の音が鳴り止んだ。

「部族には攻撃を続けさせるのだ。緑肌を追いやり、奴等の領地を手に入れろ。」

主人から重々しく命令がなされると、しもべの男はスクロールと羽ペンを机の上に広げ、慎重に書きとめ始めた。

ギルヘムは宮殿から出され、宮殿の別の場所へと急がされた。そこは強い魔法の匂いが漂うところだった。彼は序列に加わり、報酬として塗料入りの瓶がいくつか入ったバッグを受け取った。すぐさま彼は宮殿の門に案内され、一族の元へと旅を再開した。街を出るとすぐに、彼はその身体へのペイントを塗りなおし、村へと戻った。オークの最後の一団がその土地から追いやられ、そしてきっと彼らは他の種族をも追い払ったことだろう。彼は作戦を進めた。








8:07 2017/05/13

by horibaka | 2017-04-22 08:06 | その他 | Comments(0)
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新企画「CoMに訊け!」

投稿日:2001年6月27日

BNN Reporter
全日本シャード

Reporter : こんにちは!今日は特別番組「CoMに訊け!」をスタジオからお届けします。
Reporter : 今月のCoMを受賞されたシニアカウンセラー(SRC)、歩く精神安定剤Narangさんをご紹介します!
Narang : ハロー *smiles*
Narang : すいません。お待たせいたしました
Reporter : 新人カウンセラー研修でお忙しい中恐縮です!
Reporter : さらに本日は収録スタジオまでご足労頂いて光栄の至りですっ!
Narang : こちらこそ光栄です
Narang : *bows*
Narang : お陰様で、多くの方たちがカウンセラーに立候補してくださって
Narang : 研修にも力が入ります *smiles*
Reporter : 感動です!
Narang : ただある意味、自分を鍛えているとも言えますので。
Reporter : ほう?それはどういう事でしょうか?
Narang : 素足で歩く事、皆様にお会いする事、カウンセラーへのトレーニング、
Narang : 全てが私自身を鍛えていると思っております
Reporter : なるほどっ!日々是鍛錬と言うわけですね!強烈に胸を打たれました!
Reporter : 日々是突撃取材のジャーナリスト魂に通ずるものがあります!
Narang : 裸足は辛い時もありますけれど・・・
Reporter : 良く見ると皮が厚いいやっ健康そうなお御足で。
Narang : ぽっ・・・

Reporter : ととところで、カウンセラーの皆さんは普段どのような事をなさっているのでしょう?
Narang : 私達の役割は、同じブリタニアに暮らす者として、質問や問題を抱えて悩んでいる方達の相談にのる事ですね
Narang : 辛い事や悲しい事も、一緒に受けとめて励ます事ができたらと思っています
Narang : 時には辛い時もありますが、明るく日々の暮らしに戻っていかれる方たちをお見送りするのは、本当に嬉しい瞬間です
Narang : *smiles*
Reporter : なるほどっ。大変な役割ですね!
Reporter : ところで、その見るからに目を引くSashとCrookは?
Narang : やっぱり派手ですか・・・・?
Narang : 私もちょっと戸惑っているのですが、Sashはその月のCoM受賞者が着ける事になっているのです。
Narang : カウンセラー歴でsashの色が違っているのですが、3年以上だとこのような氷色となるようです
Reporter : 経験を重ねる毎に氷点下へと近付いていくわけですね!着けていて寒くはないのでしょうか?
Narang : 結構肩に冷えが・・・
Narang : 北の方へ伺うと尚の事・・・
Reporter : 正に日々是鍛錬という所です。
Reporter : まさか北方でも素足で?
Narang : もちろんです
Narang : ジャングル、北国、切り立った岩場、常に裸足でカウンセリングなのです
Reporter : なるほど!そこまでの徹底ぶりからすると、もしや趣味が入っていたりするのですね!
Narang : 極秘ですが、私達の健康維持の秘訣なのです
Reporter : また一つカウンセラーの神秘に触れ感激の極みです!

Reporter : ところで、Narangさんはなんと今回でCoMの受賞が3回目になりますね?
Narang : はい、本当に自分でも信じがたい事に、3回目となりました
Reporter : 素足健康法恐るべし!その他に受賞の秘訣と言った物はあるのでしょうか?
Narang : ないと思います
Narang : 優秀なカウンセラーは大勢いますので、何故私が3度も受賞できたのかは不思議な気持ちです。
Reporter : いやいやご謙遜です!受賞の影には足の皮もすり減る程のご苦労をされたと確信しますが?
Narang : CoMに足る様な苦労をしているとは感じませんが、
Narang : 受賞後のsashの色には、何かと苦労しております・・・
Narang : 前回までは紫のRobeに真紅のSashでしたので・・・
Reporter : なるほど。Sashはやはり、血のような深紅に限りますか?
Narang : インパクトが強いものですから、目立つのが苦手な私にはちょっと荷が重いです。
Reporter : 人の為とはいえ飽くまで慎ましくという訳ですね。
Narang : ちょっと恥ずかしいです・・・・*blush*
Reporter : いや!その輝く氷のSashにNarangさんの謙譲の徳をしかと見つけました!
Reporter : しかし、そのCrookとSashの絶妙なるコーディネート。6月現在ブリタニアで最も目を引く生物は紛れもなくNarangさんですね。

Narang : このCrookには、少し意味があるんですよ *smiles*
Reporter : なんと?!それは是非聞きたいところです。
Narang : 6月は結婚シーズンですので、愛のAgapite色なのです
Reporter : おおっ!Crookを携え人知れず愛の使徒と化していたのですか!
Narang : 6月の花嫁の愛と幸せが篭もっています *smiles*
Reporter : そういえばカウンセラーの皆さんは結婚式の牧師も担当されるとか?
Narang : はい
Reporter : Narangさんも牧師として従事されるのですか?
Narang : 私は稀にしか担当しませんが、させていただいた事もあります
Reporter : 今月は毎日のように式が挙げられていると聞きますが、
Reporter : 牧師もまた大変なお仕事のようですね。
Narang : でも、幸せなお二人の中を取り持つ事はとても光栄ですし、うれしい事です。*smiles*
Reporter : 正に身も心も愛の使徒!私はそのCrookが描く弧の中に、まごう事なき慈悲の徳を確かに見つけました!
Narang : Item鑑定のスキルをお持ちなのですか?
Reporter : 皆無です!*bright smile*

Narang : ところで、Reporterさんに結婚のご予定は?若い女性達に人気がありそうですが。*grins*
Reporter : いやあ、僕なんかまだまだで。でもいつかは極めたい道です!
Reporter : 何故か、私のロッカーを訪れる方は男女共後を絶たないのですが。
Narang : ロッカーにはRobeがどっさりと伺っておりますが・・・
Reporter : 少し長い話しになりますが・・・私の弾き語りを聞いて頂く時間があればご説明いたしましょう!
Narang : あ、いいえ。どうかお気になさらずに
Reporter : では次の機会に是非!
Narang : はい・・・
Reporter : ところで、Narangさんご自身に結婚のご予定は?
Narang : ありません・・・・
Narang : カウンセラーは外出ばかりなので、あまり家庭的ではないかと思います
Reporter : 理想の男性像などはお持ちですか?
Narang : 勇敢な方が良いですね
Reporter : 勇敢!
Narang : 優しい方でもあって欲しいですね
Reporter : 優しさ!
Narang : 本当に勇気のある方は、本当の優しさを持っていると常々思っています
Reporter : いやあ合点がいく事ばかりです!
Reporter : 仮にBNNレポーターに例えると、どのような人でしょうか・・・?
Narang : 同じ女性として、Sarahさんはとても尊敬しております
Narang : あとできれば、お母様からは自立されている人が良いですね
Narang : 暗闇でも落ちついている殿方が素敵かしら?
Reporter : なるほど!涙で何も見えません。やはりまだまだ精進の必要がある様です。
Narang : あまりにも女性ファンが多い方などには、気後れしてしまいますね
Reporter : 謙譲の人ここにありという所ですね。感激で涙が止まりません。インタビュー中でなければLuteをひとしきりかき鳴らしたい所ですがっ
Narang : まあ一つ深呼吸でもなさってください。
Reporter : スー
Reporter : ハァァーーーーー
Reporter : げほっ!

Reporter : Abyssに届かんばかりに深く呼吸したところで、トレーニング中の新人カウンセラーの皆さんについてお聞かせください。
Reporter : 彼らはNarangさんのような徳を備えたカウンセラーとなれそうですか?
Narang : 皆さん私などよりずっと素晴らしいカウンセラーになる事でしょう
Reporter : 頼もしい!ブリタニアの未来はAgapite色と言うわけですね
Narang : ええ *smiles*
Reporter : 一つ個人的関心を混じえつつお伺いしますが、
Reporter : 彼らはトレーニングから既に素足で活動を?
Narang : 無論です *smiles*
Narang : 誠実なカウンセリングはまず素足から!
Reporter : どうやら私の想像を悠に越える過酷な世界であるようですっ!
Reporter : 私など雪原での素足トレーニングと言うだけで、Bootsに飛び乗りRobeを羽織らんばかりです!
Narang : Robeお好きですものね
Reporter : 結果的に装着頻度が高い場合があります!
Reporter : はっ!残念ながら、コミュニケーションクリスタルのチャージが切れるようです。
Reporter : 最後にインタビューをお聞きの皆さんへ一言お願いします
Narang : 何かブリタニアでの暮らしで困った事がありましたら、私たちにお気軽に声をかけてくださいね
Narang : 一緒にブリタニアで楽しく過ごしましょう *smiles*
Reporter : 特別番組、「CoMに訊け!」、CoM受賞者のNarang(3回目)さんに来て頂きました。本日はありがとうございました!
Narang : ありがとうございました


スタッフよりお知らせ:長らくおつきあい頂いた「CoMに訊け!」のコーナーは、ひとまず終了となります。ありがとうございました。








5:45 2017/05/12

by horibaka | 2017-04-21 05:44 | その他 | Comments(0)
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不吉な予感

投稿日:2001年6月22日


全シャード
死体を突っついていたカラスの一群は、騎士に追い払われると怒ったようにバタバタと羽ばたき、夜空へ舞い上がっていった。旅のキャラバンを襲った動物、あるいはモンスターの痕跡を探すため、彼が近辺を調べていると、死体の傍らに泥にまみれた斧を発見した。

『オークですね、閣下…。』その騎士は斧を高々とかざし、若いリーダーに向かって自分の結論を報告した。実際には『閣下』という呼びかけは、呪いの言葉のようにかすれて、若い貴族出身のリーダーの耳にはほとんど届いていなかった。

ジャーヴィスはこの場の不快感をなんとか隠しながら、声の主に振り向いた。彼は死体をこれほど近い距離で見た事はなかった。地元の領主を父に持つ息子として、つい最近騎士達への命令を下す立場に就いただけの事なのだ。しかしわずか数名を除いて、尊敬など払われていない事を認識するだけの賢さは持ち合わせていた。騎士たちは、彼の耳に入る事を知りながら、毎日のように大声で嘲りを続けているのだ。それでも彼は、この二週間続けられているあからさまで屈辱的な中傷に対して、決して弱さを見せまいと決心していた。何としても与えられた仕事をやりこなし、その過程で彼らからの尊敬を得るのだと。

ジャーヴィスは不安を退けて、生存者の気配を探し近辺の調査を続けた。調査を終えた時には、虐殺が完膚無きまで行われた事は明らかだった。誰一人として襲撃から逃れる事はできなかったのだ。コーブへの援軍として派遣されたキャラバンが全滅させられている。あたりには胸を突く死臭が漂い、ジャーヴィスは自分が正気でいられる事を祈りつつ、膝をついて足元の死体を調べ始めた。彼は近づいてきた足音に顔を上げた。それはパーティーのレンジャーだった。実際のところ、唯一人パーティーで気に入っている男だった。

『鎧に開いた口、その奥の足の傷を見てください。オークはこれほど強力な傷を残す事はできません。』レンジャーは若い貴族の心の中を読んでいるかのように語った。

ジャーヴィスもこれには気付いていた。実際のところ傷口はすべて小さく、突き刺したり鋭利な刃物で切り裂いたような痕で、オークの斧でできる大きな切り口や、棍棒で殴ってできる大きなへこみではなかった。ジャーヴィスが一人頷くと、レンジャーは話を続けた。

『恐らくブリガンドの一味でしょう。オークにしては攻撃が正確過ぎます。』

『ダスティン、しかしこの辺りではブリガンドは昔から見られていない。それに奴らは単に食料を狙って人を襲う事はあっても、このような大虐殺をするとは信じ難いと思わないか?これはブリガンドの仕業などではなく、誰か…、いや何か別の原因によるものだろう。』

ジャーヴィスは父の望んでいた、そして半ば強制的に就かされた騎士への道ではなく、追跡者や調査員になる事を夢見ていた。紳士気取りの父の言う「一般の人々」として、厳しい訓練に明け暮れる戦士とは別の道を歩みたかったのだ。

肩に掛けられた手にジャーヴィスの思考はさえぎられた。彼はレンジャーの方を向くと、自分の推測が否定されるだろう瞬間を待った。もちろん、こういった分野はレンジャーの方が専門であり、自分は単なる貴族なのだ。自分の考えなど誰も聞き入れてくれるはずもないだろう。レンジャーはそれに反して、合点がいった様な表情で頷き、軽く笑顔を見せた。

『素晴らしい、あなたはレンジャーの才能をお持ちです、閣下。』

ジャーヴィスはダスティンの言葉に喜び、またそれ以上に驚きながら、ダスティンの方でその物音がした時には、踵を返し騎士たちを呼ぼうとした所だった。ジャーヴィスは物音に気づきダスティンを見た。レンジャーの目は大きく見開かれて、その唇は何かを告げようと動いているものの、声は出ていなかった。ダスティンの顔から胸に視線を落とすと、そこには彼の血に濡れた槍が突き出ていた。ダスティンはそのまま膝をつき、槍を突き刺したまま地面に倒れこんだ。ジャーヴィスは急いで助け呼びに道を戻りかけたが、その目に入ったものに身動きが取れなくなってしまった。奇妙な姿をした人間の集団が、騎士たちに猛然と襲い掛かっていたのだ。

ついに敵はその姿を現した…。

18:35 2017/05/11



by horibaka | 2017-04-20 18:34 | その他 | Comments(0)
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今日のご馳走

投稿日:2001年6月15日


全シャード
Grulaは尻を掻きながら、その暑さに唸った。暑すぎる…、しかも彼女は腹が減っていた。もう何時間も前に、人間どものキャンプそばから食べ物と果実酒を調達してくるよう、スカウトの1人に頼んだはずだが、その間抜けなスカウトは一向に帰ってくる気配がない。死ぬほど腹が減れば、オークの習性として手当たり次第に何でも狩ろうとするだろう。いわば危険な状態である。

再び、何百回となく視線をくれた小道の方を振り向くと、彼女の耳に物音が聞こえてきた。やっと帰ってきた!期待していたオークスカウトは茂みから猛スピードで駆け込むと、狂ったように激しく息をした。

『私の食べ物はどこ?私の飲み物はどこ!?』彼女の声は乾いた熱気のせいか、しわがれていた。

駆け込んできたオークは一瞬混乱した様子を見せたが、ようやく異変に気付いたようだ。

『メシ、ない!人間追っかけて、殴った。人間死んだよ!』彼は今来た道を指差していた。

『イモ付いた石、飛んでぶっかる!ぶっかる!』彼は大袈裟に身振りを示すと、よろめいて疲れたかのようにそのまま倒れこんでしまった。

『人間、ぶっかったよ。4本足から落ちた!』

Grulaはしばし喉の渇きを忘れようと努めた。

『イモ付き?石?誰がイモ付き石を持ってた?』

Grendulと呼ばれるそのスカウトは、体中についた泥を気にすることもなく不器用に立ち上がった。

『知らない。おいらはいつもの飛び道具だと思った。でも飛び道具には石なんかない。たぶん違う。殺すんじゃなくて、4本足から人間落とすだけだと思う。後で殺すけど、それで殺すんじゃない。』彼は急に言葉を止めると辺りを見回した。

『疲れた。のど乾いたし。』Grulaが唸りながら空のカップを投げると、彼はしゃがんでそれを受け取った。

Grulaのように戦う女性オークは稀だった。彼女は料理の腕が最悪なことに定評があり、料理鍋に近づく事さえ禁じられていたのだ。そして彼女自身の体臭は、繊細に言うならば、オークキャンプで出会った大量の花とスパイスの絡み合いと言ったところだろうか…。彼女にとって、スカウトとしての偵察行動は楽な仕事だった。 友達はほとんどおらず、多くの時間を一人で、偵察行動の為に隠れて過ごした。特に監視すべきものは見当たらないが、全てのスカウトには、「なにか」に注意しておくよう命令が下っていた。監視すべき物とは一体何なのか、彼らにはわからなかった。彼女を含むスカウトが唯一理解しているのは、監視すべき何があるにしろ、それが友好的な物ではないと言うことだ。

少し離れた場所から、乗用動物にまたがった複数の人間達の戦う声が急速に近づいてきた。彼女はさっき投げたカップを、まだ地面に座り込んでいる元気の無いスカウトからひったくり、思いっきりカップで頭を殴りつけた。

『隠れなさい!人間来るよ!』彼らは草むらに駆け込むと、戦う男達が駆け込んで来るのを期待して息を潜めた。

耳を傾けている限り、その人間達は明らかに、戦っている相手に苦戦を強いられているらしい事がわかる。悲鳴が空気を切り裂き、戦いの場が近づいているものの、人間達の声は次第に少なくなってきている。

やがて隠れている草むらの向こうに、乗用動物にまたがり、パニックで顔を引きつらせた人間が視界に入ってきた。Grulaは飛び出して行こうかとも考えたが、ブンブンと唸るような音を聞きつけて思い留まった。次の瞬間茂みから何かが飛んで来ると、人間の首に巻き付いて、その勢いで彼は地面に叩きつけられた。彼の馬はすでに全速力でその場から走り去っていた。

Grulaは、落馬で目眩を起こしている人間が、ゆっくりと立ち上がるのを黙って待っていた。一体何が起きたのかよくわからないが、彼女は決してその武器を持つ相手と対面したいとは思わなかった。幸いにもう片方のスカウトも、近くの茂みで同じ事を考えているようだった。その後、何かが姿を現してその人間に襲い掛かることはなかった。恐らく、彼を襲った敵はすでに別の場所へ移動したのだろう、彼は安心して瓶をバックパックから引っ張り出すと、底を空に向けておいしそうに中身を飲み始めた。

『やつ、飲み物持ってる!』Grulaの傍らのオークは、まるでビンに催眠効果でもあるかのように見入っていた。

『食べ物、ない!』

ついにGrulaも誘惑に負けたようだ。

『あいつ、鍋に入ると思う?』

『チョッパーに頼んだら、入るよ!』彼は興奮気味に囁いた。

その晩、オークたちはご馳走に舌鼓を打つことになった…。








5:36 2017/05/10

by horibaka | 2017-04-19 05:35 | その他 | Comments(0)
BNNアーカイブ 終わりのない波涛

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終わりのない波涛

投稿日:2001年6月8日


全シャード
地元の女性ヒーラーが、ダンカンの傷ついた腕に包帯をきつく巻きつけると、ダンカンはその痛みから一瞬ひるんだ。彼は目を細め、視線を床に落とすと、彼自身を傷つけた血にまみれた矢を見据え、自分が不死身ではないことを悟った。包帯による治療はすでに終わっていたが、完治するまでは盾を使うことなく戦わなければならないだろう。ヒーラー同士の会話をぼんやりと聞きながら、薄暗い照明の灯る部屋を見渡した。どうやら前回のオーク襲撃で命を落とさなかったのは幸運だったに違いないと彼は思った。多くの友人達は、終わりのないオークの攻撃の波に呑まれていったのだから…。

『こんな大規模な襲撃にはこれ以上耐えられません!一体、世界中にどれほどのオークが存在するというのでしょう?』ヒーラーが話題を変えるかのように突然声を発した。

ダンカンの隣には戦士が横たわっていた。彼女の頭部には包帯が巻かれ、表情をしかめながら治療ベッドを支えに、なんとか上半身だけを起き上がらせていた。『奴らを食い止める方法なんてないように思えるけど、きっと何らかの方法はあるはずだわ!』彼女はそのことを強調しようと、拳を手の平に打ち付けた。

『この襲撃は街を占拠する目的には見えない。』ダンカンは周りにではなく、自分に言い聞かせるように言った。『占領が目的ではないとすれば、この攻囲を阻むことは難しいだろう。攻撃の波はどれも何かから追い立てられているかのようなオークの一群で、街の侵略なんかではなく、単純に前方に目に入った人間に襲い掛かっているようにも思えるんだ。他の街からの報告を聞いても、同じように占領するでもなく、単純に襲撃を繰り返しているらしい。つまり、これだけは言える。奴らは何かに取り憑かれている。』

ブリテンから着いたばかりの別の戦士が治療部屋の仲間に加わった。『あぁ、俺もその話を聞いたよ。俺がどう思っているか教えてやろうか?問題はオークなんかじゃねぇ…、もっとスケールがでかく怪しげなものに違いないってことだ。』

『あぁ。』ダンカンは頷いた。『それがどんな奴らだとしても、未だに姿を見せていない。だからこそ、今は可能な限り自分達の街を守り、そして祈るしかない!』

『今はまだ無理じゃないかしら?』ダンカンがその返答を持ち合わせていないこと知っているヒーラーは、パラディンに片目をつぶって見せた。気まずくなったダンカンはこの数日間で初めて頬に微笑を見せた。コーブの住民は彼に強力で楽観的な戦士としての存在を望んでいることは重々承知していたが、繰り返されるオークの襲撃に彼の高揚していた精神、そして決意さえも揺らいでいたのだ。しかし、力の弱い同志達が王室ガードの保護下へ入るため、ブリテインやトリンシックへ逃げ出した今となっては、彼はその同志達のためにも、誇り高きパラディンでいなければならない。ダンカンは絶望感の漂う治療院を見回すと、目に見えぬ敵を悟ったかのように静かに一人頷いた。どのような敵であろうとも、この惨劇に対する代償は計り知れないものとなるだろう…。

治療院内の同志達が話を続けていると、突然石壁の外で連続した爆裂音が響いた。その瞬間、怪我をした戦士が治療ベッドから叩き落されると同時に、棚の治療用ポーションの瓶が砕けたガラスとなって飛散した。即座にダンカンは立ち上がると、痛みにふらつきながら剣を強く握り締めた。

『大砲?』若いヒーラーは床に倒れた女性戦士をベッドに戻すのを手伝いながら、明らかに目に恐怖を浮かべながら震えた声で訊ねた。

ダンカンは否定の代わりに頭を振り、内部のパニックを収めようとしていた。『オークは大砲など使うことはないし、また保持もしていないはずだ。恐らくは何か新しい玩具でも手にいれたんだろう。』彼はブリテインから来た戦士を指差すと告げた。『一緒に来てくれ。』

2人の戦士は比較的安全と呼べた治療院を後に、新たなオークからの脅威に用心深く静かに煙の中へと消えて行った…。








18:37 2017/05/09

by horibaka | 2017-04-18 18:36 | その他 | Comments(0)
BNNアーカイブ 故郷の街は今…

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故郷の街は今…

投稿日:2001年6月1日


全シャード
陽の光を浴び、手入れの行き届いた鎧を輝かせた若きパラディンが、愛すべきコーブの街中を馬で闊歩していた。ダンカンは長年にわたる冒険を終えた後、この生まれ故郷へ数日前に戻ってきたばかりだった。いずれ自分が必要とされるであろう謎の多いブリタニア探索には、十分な休息を取っておかなければならないことを承知していたのだ。ダンカンは、誰もが勤勉に、そして大都市を嫌いフロンティア精神を大切に、新しい生活を営もうとしている自分の街を誇りに思っていた。

彼のフロンティア精神は厳格なパラディン思考によって遮られた。オークの出現により、コーブは夢の開拓地ではなくなっていた。常に隣接したオーク要塞の脅威にさらされ、平和という観念からは程遠い生活になっていた。つい最近までは…。おかしなことに、次第にオーク要塞での目撃が減り、ついにはその姿が見られなくなった。ある者はそれでも相変わらずのオーク軍団を見掛けると伝え、またある者はまったく姿を見なくなったとも伝えている。これらの方々から入るオーク出現の噂を聞く限りは、何らかの異変が起きているのはほぼ間違いないとみていいだろう。しかし、ダンカンには、その動向に大きな原因があるとは考えられなかった。オーク族の思考を読み取ることは簡単だ。戦闘、流血、占領といったキーワードこそがオーク族の証である。しっくりとこないのは、戦略をもって街の制圧を計画することだ。このオークの性質を古くから知るダンカンでなければ、オークが勢力を拡大していると思い込んでも不思議ではないだろう。考えるに、オーク達は目的に向かって行進をしているのではなく、何かの恐怖から駆り立てられるように逃げているのかも知れない。

ダンカンが角を曲がると、14~5歳の少年が走り寄ってきた。少年の皮鎧はずたずたにされ、右腕には血を流す、相当深い傷口が開いていた。彼はパラディンを前に何度かよろめきながら近づくと、明らかに痛みに身体を震わせていた。即座にダンカンは馬から下りると、少年を抱きかかえてその腕に包帯を巻き始めた。

『ロード様、奴らはついに防御壁を破壊しました!』少年の泣き声は、それに続く小さな咳と言葉に遮られた。

パラディンの茶色い瞳眼が大きく見開かれた。『何を夢のようなことを言っているんだ?』

『オーク!何十ものオークです!奴らは防御壁の周りにいた人々を次々に虐殺して、さらに街中へ入り込もうとしているんです。』

『衛兵達はどうしたんだ?コーブは今でも立派にブリティッシュの統治下にあるはずだ。』

『私にはわかりません。衛兵達は周りのパトロールに忙しかったようで、その後はブリテインやトリンシックでの防衛に備えて戻っていったという噂は聞いています。』ダンカンが包帯をきつく縛ると少年は身体をよじった。『でも…、あちらの街ではオークが攻めてきてもいないし、そんな気配も感じられないらしいです。』

『なんだと!それじゃあコーブのように小さな街は守るに値しないとでもいうのか!』ダンカンは大声をあげると、その眼は冷たい怒りの色を帯びた。『散々になった男女を街の広場へ集め、伝言を都市部にいる我々の仲間へ届けるよう話し合ってみて欲しい。どうやら我々は自分達の手で害虫駆除をしなければならないようだ。』

ダンカンが剣を抜いて馬に乗る間、少年は敬礼を忘れなかった。馬をメインゲートへ向かい走らせると、戦闘に交わるまでにそれほどの時間は掛からなかった。彼は戦いながら状況の推測を始めた。どの戦線が最も弱まっているのだろうか、誰が自分を援護しているのか、あるいは誰もいないのかも知れない。そうなれば、この街の唯一の防御はダンカン1人ということになってしまう。このままではまずいと判断を下した彼は、馬から下りると戦闘に参加させた。

若きパラディンの馬は最前線に構え、ダンカンがオークの頭部を突き刺しながら、他のオークを踏みつける攻撃に出ていた。ダンカンはあまりにも激しい戦闘中でも、なんとか相棒をコントロールしようと、自分の側へ来るように命令した。その時だった。住民達がが駆けつけ、パラディンと共にじわじわと戦線を後退させていった。ついには街の住民達の歓声の中、残ったオークたちは退散して行った…。

群集の歓声は、防御壁上で見張りに立つ男の声に静まった…。

『さらにオークが攻めてくる!しかも数百はいるぞ!』

ダンカンは剣を構えると身体の興奮を鎮めようと務めた。彼は防御ラインを固めようと、近くの者たちに命を発した。メインゲートはいまや崩れかかり、木製の壁は恐らくオーク達を食い止めることはできないだろう。ここの住民は確かにオークとの戦闘には慣れているかも知れない、しかし、このような大規模な戦いが起きようとは誰も思っていなかった。もはや一刻も早く都市部からの応援が必要だった。今すぐにでも到着してくれなければ、ブリテンの東には2つのオークキャンプが出来ることになってしまうだろう…。








20:33 2017/05/08

by horibaka | 2017-04-17 20:32 | その他 | Comments(0)