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ローカルニュース [戻る] ブリテイン市長、西部ガードを発令 投稿日:2001年11月1日 Morlice Johnson, BNN Reporter 全日本シャード フィニガン(Finnigan)市長は今日未明、「西部農業地区の緊急保護措置(西部ガード)」適用を決定した。即日実施される見通し。 西部ガードとは ・他都市からの該当製品の積極輸入(市民有志による) ・市民有志による食料供与(今回は西部農家への収穫物寄付) からなる保護措置である。 「被害は深刻だべや」ラムゼイ(Ramsay)さん(35才、農業)は畑の土を手に取りながらそうつぶやいた。 「土地開発の影響がここまでとはさ・・・」ブリテイン西に広がる畑地帯は、その立地条件の良さから、催し物や集会に頻繁に利用されてきた。それらの活動がブリテインの商業を支えてきた事は確かだが、畑本来の姿である、農業に深刻な打撃を与えている。 「昔は畑全部、キャベツやかぼちゃで土が見えないほどだったさ。」ラムゼイさんは昔を思い出したのか、遠くを見つめ語った。 「それが今じゃ、岩とねずみ以外なんも無いから、どうしょうもないしょ。」ラムゼイさんはしゃがみ込んで、荒れ果てた畑を見つめた。ラムゼイさんを始め、西部の農家は畑の再生に努め、収穫を維持しようと必死に努力したが、荒れた畑を整え、新しい苗を植えた頃には次の催し物が開催された。その繰り返しに農家は疲弊しきったのだった。 西部農業地区の調査報告を受けたフィニガン市長は、 「この一帯からの食料供給はブリテインにとって不可欠だ。急ぎ西部ガードの実施を検討する。市民の善意ある協力に期待したい。」と真剣な面持ちでコメントした。 また、西部ガードが実を結び、冬を越えるに十分な収穫物が集められた時は、「畑に優しい収穫祭」を計画中である事も明らかにした。しかし、その市長が企てた数々の催しに恨みを持つラムゼイさん達農家は、 「西部ガードなんて名前から格好悪いしょ」と懐疑的で、鍛冶屋憎けりゃバシネットまで憎い勢いだ。「収穫祭どころか、月末にはタロイモのへたすら無く、ブリテインを飢饉が襲うだろう」と一部ではささやかれている。初の適用となる西部ガード、その真価は月末に問われる事になる。 市民からの食料供与は、市設営の西の畑貯蔵テントで受付けている。 0:19 2017/05/20
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by horibaka
| 2017-03-24 00:17
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