BNNアーカイブ わがままLady Claudia |
ローカルニュース [戻る] わがままLady Claudia 投稿日:2000年7月3日 Alphonso the Servant Wakoku -------------------------------------------------------------------------------- 第1話 執事Alphonsoの手記 Claudiaお嬢様は今年17歳になりますが、わがままが一向に治らずに困ったのもでございます。旦那様の可愛がりようといったらそれはもう大変なもので、幼い頃に母上がお亡くなりになったために「さみしい思いをさせないように」というお心遣いからAyanaとAmeliaという歳の近い二人の召使をお付けになったほどでございます。しかし、お嬢様がご自分の気まぐれで二人を振りまわされるものですから、見ているこちらもひやひやして、寿命も縮まる思いでございます。 先日は何を思われたか「わたし、魔法使いになるの!」と言い出されまして、Ayanaには秘薬の買い出し、AmeliaにはLycaeumで魔法の本を読んで、後で内容を説明するようにと無茶なお言い付けをされて、ご自分はNujelmの別荘を「Lady Claudia's Magika」とお名付けになりまして、魔法の練習をお始めになりました。 ところがAyanaにお言い付けになった「Vials of Blood」とかいう秘薬が、街の秘薬屋には売っていないものだそうで、たまたまMoonglowにいらっしゃった勇者の方々にお力を借りて、なんとか手に入れることが出来たとのことでした。 さらに「Spider's Silk」がたりなかったためにMoonglowの墓場まで拾いに行ったAyanaがUndeadに捕らえられてしまうという大変な事態に陥ってしまったのでございます。幸い、「Vials of Blood」を持って帰ってきた勇者の方々のお力で墓場のUndeadも一掃していただき、Ayanaは無事帰る事が出来たのですが、いくら召使とはいえ、危険な思いをさせるのは如何なものかと、近いうちに旦那様から、きつく叱って頂くようにお願いしたく思う所存でございます。 当のClaudiaお嬢様は、地道に魔法の練習をするのを嫌いまして、デーモン召喚とかゲートトラベルのような難しい呪文ばかりを唱えるものですから、一向に成功せず、お得意の気まぐれで、魔法使いを諦めるそうでございます。お嬢様が今後何を言い出すかと考えただけで、AyanaもAmeliaも、そしてこの私も背筋がぞっとする思いでございます。 -------------------------------------------------------------------------------- 第2話:タウンガードになりたいの! 執事Alphonsoの手記 - シリーズ『わがままLady Claudia』 この前は魔法使いになると大騒ぎした挙句、皆さんの前で魔法を失敗しまくって恥ずかしかったためか、魔法使いの道をあきらめて、しばらくおとなしくしていらっしゃったClaudiaお嬢様ですが、先日、タウンガードが街に紛れ込んできたモンスターを一瞬で殺すのを見て以来、ガードにあこがれてしまったようでございます。 「一流の戦士になるには基本が大切よ!」とどこかで聞きかじってきたような事をおっしゃいまして、メイドのAyanaとAmeliaをつれてOrc砦にスキル上げに出かけたのでございます。 場所もOrc砦でそれ程危険なモンスターもでないことですし、たまたまOrc砦で狩をしていた戦士を装ったボディガードを数人雇っておいたのでとりあえず安心しておいたのですが、なんと、お嬢様のお家が大富豪だということに目をつけたモンスターがOrc砦のお嬢様たちを襲い、お嬢様とAmeliaはなんとか街まで逃げたものの、ボディガードは全滅し、Ayanaが捕まって檻に閉じ込められてしまったのでございます。 しかし、根は優しいお嬢様らしいといえばらしいのですが、Ayanaが閉じ込められた牢屋の鍵を持っているモンスターを追ってダンジョンWrongに単身向かってしまったのでございます。 ああ、なんということでしょう! お嬢様の身にもしもの事があっては、私はご主人様になんとお詫びしたら良いのか! そこで街で冒険者の方たちにお願いしてお嬢様を救出していただく事にしました。たまたま街にいらっしゃった冒険者の方たちは、快くWrongにむかってくれて、お嬢様を助けて下さいました。鍵を持って逃げたOgreLordとも、身代金を払う事で話の決着がつき、無事Ayanaを救う事が出来たのでございます。幸いお嬢様もAyanaも無傷だったのは、ひとえに冒険者の方たちのお力のおかげでございます。外では精一杯強がりを言っていらっしゃったお嬢様ですが、さすがにWrongは恐かったらしく、家に帰ってきてからは目に涙を浮かべて「やっぱり、ガードになるのをやめる」とおっしゃっていました。 私としては、お嬢様に立派な大人になっていただくために、一度決心した事を簡単にあきらめて欲しくはないのですが、今回ばかりはホッと胸をなでおろした次第でございます。 -------------------------------------------------------------------------------- 第3話:Claudia海賊団結成! 執事Alphonsoの手記 - シリーズ『わがままLady Claudia』 先日のAyana誘拐の際の破格の身代金を軽く出してしまわれた事で、Claudiaお嬢様の家の財力のすさまじさが世の悪党どもに知れ渡ってしまったようでございます。今度はAyanaとAmeliaの二人の召使を連れて船の上で釣りをしていたところを教われて、あろう事かお嬢様とAyanaを勘違いして、またAyanaが誘拐されてしまったのでございます。 Claudiaお嬢様は色々な意味でご立腹して、今度は、自らが海賊団を結成して力には力で取り返すと言い出したから大変でございます。 運悪くだんな様がお出かけでいらっしゃったものですから、誰もお嬢様の暴走を止める事も出来ず、勝手に街の勇者を集めて海賊団を結成してしまったのでございます。 最近は街の勇者の方々もお嬢様の無茶はよくご存知のようで、ボディガード兼お守り役を自ら買って出て下さるので私も少しは安心なのでございますが、それでもやはり名門のお嬢様が海賊をやるなどは許されて良い事ではありません。私の懸命の説得にもかかわらずついに海賊団を結成してマジンシアの街からあの恐ろしい街バッカニアーズデンに向けて出航してしまったのでございます。ああ! なんという事でございましょう! 今回も街の勇者の方々のご活躍で、お嬢様にもAyanaにも怪我は無かったのですが、Ayanaを誘拐したのはなんとあの悪名高い海賊Jack! 後で知ってからでも身震いが止まりませんでした。 今後は何をしでかす事やら……頭の痛い毎日でございます。 18:41 2017/04/11
|
by horibaka
| 2017-02-17 18:39
| その他
|
Trackback
|
Comments(0)
|
<< BNNアーカイブ Moongl... | BNNアーカイブ Waldo復讐の夏 >> |