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ロストランドからの手紙【8】


・・・◆ 8/9 ◆・・・


湯気の立つカップを片手に、ビショップは燈台の窓から外を眺めた。
早朝の海峡は深い朝靄に包まれて、海鳴りも遠かった。
カップを口元に運ぶ手が途中で止まった。
老練な燈台守の目が、霧の向こうに何かを捉えた。
彼はカップを置くと、机の上から望遠鏡(スパイグラス)を取り上
げて、窓の外に向けた。倍率を調整する指が、かすかに震えた。
霧の向こうに海峡の対岸が、おぼろなものの影のようにシルエット
になって見えた。そして、そこに蠢くたくさんの影も。
ビショップはもう躊躇わなかった。彼は壁際の箱に駆け寄ると、箱
のガラス面を拳でたたき割って中のクリスタルを起動させた。


会議はただちに招集された。しかしそれは最初から紛糾した。
「先ほど、付近を航行中の海運ギルドの商船から連絡が入った」デ
ルシア市庁舎の一室。長机を囲んで席に着いた各ギルドの代表たち
に、ガードデルシアの隊長が言った。「第一報が燈台ギルドから。
その後いくつも同様の報告が入っている。もはや疑う余地はない」
「テラサン族の大暴走(スタンピード)だな」
「ブリタニア本土へはすでに増援を要請しているが、部隊の移動に
は時間がかかる。情報を公開して住民を避難させるべきでは?」
「そんなことをしてパニックになったらどうする」
「混乱ならすでに起きはじめている」
「避難による経済的損失の責任は? 銀行ギルドは責任とれんぞ」
「メイジ評議会の協力は得られるのでしょうね?」
「残念じゃが、すでにロストランド全域でゲート障害が起きておる」
モンスが大量発生すると広い地域のマナレベルが不安定化すること
は、ブリタニア世界ではよく知られている現象だった。「いかなる
種類の移動魔法も、いまは使用不能じゃ」
「パブアの魔法陣は? あれならマナレベルの影響はないはず」
「魔法陣は現在機能を停止しておる。ブリタニア側への出国者が殺
到して許容トラフィックを越えたため、輻輳(ふくそう)を起こし
ておるのだ。復旧の目処は不明じゃ」
「やはり住民の避難をはじめよう。暴走の予想進路に近い町は?」
「ここだ」一人が地図を指さした。「ニューコーブ」
一同はしばし沈黙した。地図上のその位置は、テラサンキープにあ
まりに近かった。
「隊長、ニューコーヴへの警報は?」
「先方のクリスタルが不調のようで、まだ連絡はついていない」
「クリスタルが通じないなら、伝令を出せばいいではないか」
「パブアから早馬を飛ばしても十日はかかるぞ」
「この位置では、すでに暴走に飲まれてしまったかもしれませんね」
「小さな町だからと言って見殺しには出来ん。救助隊を送ろう」
「ガードは各町の防衛と治安維持で手一杯だ」
「見殺しにしたことが発覚したら、後で問題だぞ」
「ではお宅のギルドが人を出せばいいのではないですか!」
「わたしが行こう」
その声はけっして大声ではなかったが、凛として部屋に響いた。
全員の視線が戸口に立つ一人のガーゴイルに注がれた。
「わたしが飛べば三日もかからない。急げば二日で着けるだろう」
「それでもギリギリだな。死にに行くようなものだぞ」
「いや、彼が適任だ。こんなときに、たまたまデルシアに居合わせ
たばかりに貧乏くじを引いて気の毒だが…」
チャイカの瞳のないガーゴイルの目がどのような表情をたたえてい
るのか、その場にいる人間たちにはわからなかった。
「真に理性ある存在なら、一人の命と大勢の命を秤にかける場面で
は、たまたまそこに居合わせた偶然を憤ったりしない。誰かが行か
ねばならず、わたししか行けないのであれば躊躇する理由はない」
「チャイカ君」郵便ギルドのギルド員が困ったように言った。
「何か問題でも?」
「労使協定で紛争地域への配達員の派遣は禁止されているんだよ」
チャイカは言った。「時間が惜しい。すぐに出発しよう」


ガーゴイルの黒い翼がロストランドの空を馳せた。
チャイカの眼下で砂漠や荒地や原生林が早い速度で飛び過ぎていっ
た。時々、町の上空を通り過ぎることがあった。町では住民の避難
がはじまっており、ガマン車や荷車に家財を積んだ人々の長い列が
のろのろと進んでいた。人々は空を見上げて、矢のように飛び過ぎ
ていく黒い影を指さした。
チャイカはかなり軽装だった。郵便鞄は置いてきた。かわりに背負
った背嚢にはコミュニケーションクリスタルが入れてあり、伸びた
コードが胸元の送受話器と繋がっていて、飛行中でも会話が出来る
ようになっていた。チャイカは強烈な既視感を覚えて目まいがした
が、いまはただ北を目指して飛んだ。
夜になり、朝になった。夜の間に驟雨(しゅうう)の中を横切って
濡れた翼は、朝日を浴びてもなかなか乾かなかった。
もうだいぶ前から眼下には広漠とした原生林のみが続いていた。
二日目の昼を回った頃、遠く地平線の近くに何か光るものがわずか
に見えた。細く蛇行する川だった。
やがてチャイカの目には、異様な光景が見えてきた。
森が動いていた。
まるで津波のようにどろどろと地響きをたてて、幾千万という数の
テラサン族が群れになって暴走していた。アヴェンジャー、ウォリ
アー、ドローン……。およそあらゆる種類のテラサン族がいた。
よく見ると森全体が動いているのではなく、のたうつ大蛇の群れの
ように幾本もの流れに分かれて暴走しているようだった。チャイカ
は目を凝らして地平線を見つめた。何カ所か島のように暴走の流れ
に取り残されている場所があった。そのひとつはチャイカの記憶に
あるニューコーヴの方角だった。
チャイカはクリスタルでデルシアに状況を報告し、応援を求めた。
「残念だがもう手遅れだ」デルシアの声が言った。「きみも引き返
せ。それ以上は危険すぎる。きみも死ぬぞ」
それには答えずチャイカはチャンネルを次々と切り替えた。
すると突然、雑音の中から別の声が聞こえてきた。
人間の子供の声だった。
「もしもし、誰か聞いていますか? 返事して下さい」
「聞いているぞ!」チャイカはクリスタルに繋がっている送話キー
を押して叫んだ。「ニューコーヴ、聞いているぞ!」
「返事はあった?」別の子供の声がした。「チャージしたから使え
るはずだよ」チャイカはその声に聞き覚えがあった。








(この物語はフィクションです。登場するキャラは架空のもので、
 物語の設定は実際のUOの設定には必ずしも準拠していません)


by horibaka | 2012-03-03 05:49 | その他 | Comments(0)
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