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八雲のスローライフUO
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ロストランドからの手紙【7】


・・・◆ 7/9 ◆・・・


チャイカの夢はいつも同じ場面だった。
低く垂れこめた暗雲の下を、チャイカたちは大きな円筒を抱えて編
隊を組んで飛んでいた。円筒にはガーゴイル語で”くたばれ!”な
どとステンシルされている。円筒は爆弾だった。
やがて前方に異様な光景が見えてきた。
はじめは山が動いているのかと思った。深淵(アビス)の底から蘇
りしもっとも邪悪な悪魔族、スラッシャーの巨体だった。ガーゴイ
ルの土地を蹂躙するこの悪魔を撃退し再びアビスに封印するのがチ
ャイカたちテルマー防空隊の任務だった。だが実際には、チャイカ
たちは爆弾を抱いてスラッシャーに体当たりしろと命令されていた。
編隊のガーゴイルは次々と反転し、急降下していった。
その瞬間。白熱の光で視界が真っ白になった。チャイカの右でも左
でも爆炎が炸裂した。「熱い、熱い!」「助けてくれ、焼かれる!」
オープンリンクされたクリスタルからガーゴイルたちの断末魔の悲
鳴が流れては消えていった。チャイカの爆弾のストラップに火がつ
き、翼に燃えうつった。チャイカは堪らず、熱くなった金具で手の
平が焼けるのもかまわずにストラップを外し、爆弾を投棄した。
彼は悲鳴をあげて墜落していった。
夢はいつもそこで終わった。

テルマーを出てからもう何年も経つが、悪夢はいまだに不随意にチ
ャイカの眠りに訪れては彼を苦しめた。もう何年も眠りは彼にとっ
て安息の時間ではなかった。


砂漠の太陽は午後になってもじりじりと暑かった。
このあたり一帯の高い柵に囲われた不毛の土地が、オフディアン族
の居留地だった。
「”地を這う者の王”と言うのは、あなたか?」チャイカは聞いた。
「その名を耳にするのは五年ぶりだな」老オフディアンは蛇族特有
の先割れした舌をシューシューと鳴らしながら言った。
オフディアン族は半人半蛇の種族だった。足はなく下半身は蛇のよ
うにとぐろを巻いているが、上体には人に似た二本の腕がある。
「いまはその名は部族に返上し、ただ”老いた蛇”と呼ばれておる
が、さよう、わしはかつて”地を這う者の王”であった」
「あなたに手紙がある」
そう言って渡された手紙を、老いた蛇はチャイカの見ている前でパ
ラパラと広げた。手紙には人間の文字で文章が書かれていたが、老
いた蛇が何か呪文を唱えると、文字はまるで蛇のように動きだし、
やがて見たこともない言語の配列になった。
「懐かしい。古い友人からの手紙だ」老いた蛇は嬉しそうに読みは
じめたが、やがてその表情が曇った。「旧友の死期が近い。翼ある
者よ、おぬしの助けが必要だ。わしが自分で這って行ったのでは間
に合わない。わしを旧友のところへ連れて行ってほしい」
「人間との協定で、許可なく居留地を出られないと聞いているが」
「人間のレンジャーは蛇族の尻尾の数さえ数えちゃおらんよ」老い
た蛇は何もかも見通すような目で言った。「おぬしは悪い夢に憑か
れておるな。わしの旧友”遥かを見る者”ならば、あるいはおぬし
の呪縛を解くことができるやもしれぬ」

そこは何かの遺跡のようだった。岩山にたくさんの人工的な洞窟が
開いており、洞窟の壁には細かい絵が隙間なく描かれていた。
「あなたの友人はここにいるのか?」チャイカが聞いた。
「いや。方角が近かったので少し寄り道をしてもらった。わしがこ
こを訪れる機会はこれが最後だろうからな」
「ここは?」
「オフディアンキープだ」老いた蛇はシューシューと言った。「す
べての蛇族の聖地だった。五年前まではな」
老いた蛇は洞窟の中をゆっくりと進んだ。赤外線の領域まで見える
蛇族の目には壁画の絵がよく見えた。そこにはオフディアン文明の
繁栄の様子が描かれていた。抽象化された蛇族たちが獲物を狩り、
畑を耕し、海に巨大な石柱(サーペントピラー)を築いていた。
「かつてわれら蛇族はロストランドの支配者だった。すでに衰退の
途上にあった先住文明からこの世界を引き継ぎ、調和をもって世界
を治め、繁栄を謳歌した」
次の絵には異邦人が描かれていた。彼らは二本足で歩き、見慣れな
い武器を持ち、ドラゴンを従え、蛇族の長たちと話をしていた。
「やがて外の世界から、冒険者と名乗る者たちがやってきた。彼ら
は少数だったので、蛇族は彼らがこの世界に住むことを許した」
次の絵にはたくさんの人間たちが描かれていた。その足元で動物が
死に、モンスが死に、蛇族たちが死んでいた。
「やがて彼らは大挙して押し寄せて来た。夜の星の数よりも多い二
本足たちは、森を焼き、山を崩し、楽しみのためだけにたくさんの
種族を殺した。蛇族はこの世界を守るために二本足たちと戦った。
そしてわれらは負け、人口の九割が殺された。ガーゴイルが人間と
同盟する前のことだ。いまやわれら蛇族は柵で囲われた居留地で保
護されており、柵の外に出入りするにも人間の許可がいる。もとは
われらの土地であったのにな」

壮大な風景が広がっていた。渓谷の風化した岩肌には堆積した地層
が風紋のように続いていた。
ずしん!ずしん!と重々しい足音が近づいてきた。
「この場所の名前は?」
「サイクロプスバレーだ」
現れたのは大きな棍棒を持った一つ目の巨人だった。
「わしは間に合った」老いた蛇が言った。「偉大なる先住者の王よ。
一つ目の賢者、わが友”遥かを見る者”よ。五年ぶりだな」
「”地を這う者の王”よ」銅鑼を鳴らすように重く響く声で巨人は
言った。「そなたが今日到着することは見えておった」
「許してくれ、わが友よ。わしは生涯に一度だけ、そなたの助言を
守らなかった。五年前、そなたの見た予言に従っていれば……」
「蛇の王よ。そなたがわしの助言を聞かず、人間と開戦する場面も
わしには見えていた。だがどうすることも出来なかった」
「わしらはかつて二人とも王だった。だがいまは国もなく、ただ死
期の迫った老人であり、友であるだけだ」
巨人は身をかがめて老いた蛇をすくい上げると肩に乗せた。
「翼ある者よ」巨人が言った。「そなたの悪夢を取り除くことは、
わしには出来ない。それが出来るのは、そなた自身だけだ。その時
が来たら、躊躇ってはいけない。そなたの為すべきことを為せ」
老いた蛇を肩に乗せて、巨人は渓谷の奥へ歩み去って行った。








(この物語はフィクションです。登場するキャラは架空のもので、
 物語の設定は実際のUOの設定には必ずしも準拠していません)


by horibaka | 2012-03-02 04:41 | その他 | Comments(0)
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