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ロストランドからの手紙【4】


・・・◆ 4/9 ◆・・・


チャイカは罠に挟まれた足を引っ張りながら不注意を悔いた。
少し離れたところに、やはり罠にかかった一匹のテラサンがいた。
ニューコーヴへ向かう途中で見つけて不用意に近づいてしまった。
他にも罠が仕掛けられていることは予想できたはずなのに。
テラサン族は半人半虫のモンスターだった。蜘蛛のような大きな腹
と左右四対の節足、しかし上半身と頭部は人型で、両腕の先は五指
ではなくハサミ状になっている。ドローンと呼ばれる種類だ。
チャイカは自分の足首を挟んでいる罠を調べた。頑丈だが、時間を
かければ外せそうに思えた。その足音が聞こえるまでは。
一頭、また一頭と茂みから現れたのはヘルハウンドだった。全部で
五、六頭のヘルハウンドは、いまいましいことに罠の場所を知って
いる足取りで近づいてきた。先頭の一頭が身体を屈めて力をため、
チャイカに飛びかかった。しかしそいつはチャイカを飛び越えて地
面にどうと倒れた。その額には一本の矢が深々と刺さっていた。
「動かないでね」ふいにそばで子供の声がした。いつからそこにい
たのかすぐ脇にダンが立っていた。「こっちだ」ダンは両手を振っ
てヘルハウンドの注意を自分に引き付けた。じゅうぶんにチャイカ
から離れると彼は「ディーナ!」と叫んで、その身体は唐突に消え
た。隠蔽(ハイディング)のスキルだった。
バンダナを巻いた背の高い少女が放った矢は、二頭目の額も正確に
射抜いた。少女はすぐに矢筒から矢を抜いた。次のヘルハウンドは
すでに跳躍の姿勢をとっている。どちらが早いか。
「An Ex Por!」
青白い閃光が走って勝負を無効にした。パラライズの魔法にかかっ
たヘルハウンドは身体を硬直させ、その額を矢が射抜いた。
「もう、エリーったら! 間に合ったのに!」
「あら、ごめん」眼鏡の少女が笑った。「でも選手交代よ」
その背後の茂みから別のヘルハウンドが猛然と眼鏡のエリーに襲い
かかった。弓も詠唱も間に合わない。
バシッ!と鋭い音がしてヘルハウンドは弾き返された。
「今日は俺様まで出番が回ってきたな」年長のギャリーが体術のポ
ーズを構えていた。体格のいい少年だったが、素手の力だけでヘル
ハウンドは跳ね返せない。格闘(レスリング)スキルだ。
弓と魔法と拳が交差して、残ったヘルハウンドは逃走した。
「クリス、追って。騙しじゃないかどうか見て」
同じ顔をした小さな男の子と女の子が姿を現した。双子のクリスと
リンダだ。男の子がヘルハウンドの去った方角を見て目を細めた。
「西の沢の向こうまで逃げてるよ。まだ走ってるからホントじゃな
いかな。あ、一匹こけたよ」追跡(トラッキング)スキルだ。
「いま外してあげるからね」クリスと同じ顔のリンダが祈るような
仕草をすると、チャイカの足を挟んでいた罠がガチャリと外れた。
あちこちでガチャリ!ガチャリ!と罠が外れる音がした。あらゆる
罠を外すことが出来る罠解除(リムーブトラップ)のスキルだった。
「ブレア、落ち着かせて」
長髪の少年が横笛を吹き鳴らすと、沈静(ピースメイキング)スキ
ルの効果でテラサンの震えが止まった。
「テラサンは殺したらダメなんだ。群れで仕返しに来るから、あと
で面倒なんだよ」
子供たちはテラサンを森に返した。

ニューコーヴの子供たちがこれほどのスキルの使い手であったこと
には驚かざるを得ない。今日、ブリタニア世界ではあらゆるスキル
が廃れつつあった。かつてブリタニアは冒険者と呼ばれる人々の世
界だった。冒険者はスリルや名声や富を求めてダンジョンに潜り、
また未開地を切り拓いては町を作っていった。いまその町に住んで
いるのは役人、兵士、投資家、市民だ。彼らは冒険はしない。
幼少の頃から最辺境の地で生きてきた環境が、子供たちの眠ってい
た冒険者の遺伝子を覚醒させたのかもしれない。
だが、その日の子供たちの苦労はすべて徒労だった。
町の入口に並んだ×字型の磔(はりつけ)台には三匹のテラサンの
死体が吊るされ、その周りでは大人たちが気勢を上げていた。
「ダン! また畑仕事をさぼりやがったな」アーロンが振り返って
怒鳴った。「今日中にトウモロコシの刈り入れだぞ」
「わかったよ、父ちゃん」
アーロンはチャイカに向かってあからさまに敵意ある声を投げた。
「悪いな、ガーゴイル用のはまだ出来てねえんだ」
「何か問題でも?」
「いいか。ここは人間の土地だ。おれたちがモンスどもから切り取
って建てた町だ。誰には渡さねえ。おれたちはここを守って、もっ
といい町にするんだ。子供や、そのまた子供たちのためにな」
「あとで学校に来てね」
ダンはそっとささやくと、先に町に入って行った。

集配を済ませたチャイカが学校に行くと、教室では子供たちが輪に
なって勉強をしていた。だが大人の教師の姿はなく、年長の子が年
下の子供たちを教えていた。
「先生はどうしたのかね?」
「この前本土に帰っちゃったよ。転勤のジレイが来たって」
「でもわたしたち勉強が好きだから。こうして学校を続けているの」
「ぼく、字が書けるようになったよ! 今度来るときまでに手紙を
書いておくから、配達してね」
「たくさん勉強したいんです。郵便屋さんも何か教えて下さい」
チャイカは子供たちにテルマーのこと、それから彼が人間世界を旅
して見聞きしたことを話して聞かせた。
子供たちは真剣な顔でチャイカの話に聞き入った。そしてまだ見ぬ
世界に想いを馳せ、将来の夢を語り合った。
ブリタニアに行ってみたい、王都やべスパーやトリンシック。マラ
スにも行ってみたい。ハートウッドや、禅都にも。でも最後には、
またニューコーヴに帰って来るんだ。ここがぼくらの故郷だから。
お父さんたちがぼくらのために一生懸命に作った町だから。大人に
なったらぼくらが継がなきゃいけない町だから。はやく大人になり
たい。大人になったら、もっといろんなことが出来るから……。
そのとき、眠っていた女の子が目を覚ました。女の子は顔を上げる
と、澄んだ青い目で真っすぐチャイカを見て言った。
「ありがとう、郵便屋さん。ほんとにありがとう」
チャイカは意味が分からず、他の子の顔を見た。
「ルシアのスキルは予知(プレコグ)なんだ」ダンが言った。
「彼女の予知は外れたことがないんだよ」
「あなたはニューコーヴを助けてくれる」女の子の目から一筋の涙
が流れた。「あなたはわたしたちの町を救ってくれるわ」








(この物語はフィクションです。登場するキャラは架空のもので、
 物語の設定は実際のUOの設定には必ずしも準拠していません)


by horibaka | 2012-02-28 03:33 | その他 | Comments(0)
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