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レクイエム【9】


・・・◆ 9/9 ◆・・・


十年後。
異形の外交使節団がブリタニアを訪れた。
ブリテインの王城はつい最近、新たな主(あるじ)を迎えたばかり
だった。
就任して間もないブリタニアの若き女王にとって、ガーゴイル族の
女王との会見が最初の公式行事となった。
大陸と島々のすべての都市が、会談の行方を固唾を飲んで見守った。
どの街角でも連日のように、タウンクライヤーのまわりには不安な
面持ちの人垣が出来ていた。
やがてヒューマンとガーゴイルの間には国交が結ばれ、ブリタニア
と、テルマーのロイヤルシティはムーンゲートで繋がった。
各地で開通を祝う祭典が催された。

わたしは何年かぶりにムーングロウを訪れてみた。
クラシックな雰囲気だった古い街並みは、多くの建物が斬新なパー
ツや派手な色使いの新しい建物に建て替わっていた。
よく晴れた秋の陽光の下、郊外には昔と同じように森や田畑や牧場
がのどかに続いていたが、それらもまた記憶の中にある風景とはど
こか違っていて、馴染みなく感じられた。
もしかしたら変わってしまったのは自分の方かもしれなかった。
どこへ行くというあてもなく、島のあちこちに足を伸ばしたあと、
わたしは自分の気持ちに嘘をつくのをやめて〈望遠鏡〉に足を運ん
だ。
その大きな機械仕掛けの建造物は、十年前と少しも変わらぬ偉容で
海辺の同じ場所に建っていた。
だが老学士はすでに他界しており、そこは観光名所になっていた。

街や村の家々には、ブリタニア王室の紋章とガーゴイル族の紋章が
並んで掲揚されていた。
ライキュームの中庭は、お祭り騒ぎの人混みで賑わっていた。
木のテーブルや丸椅子が並べられて、行商たちが景気のいい声で飲
み物や菓子を振舞っている。黒装束のパイ売りの前には、山のよう
にミートパイが積み上げられていた。
あちこちで花火ワンドから色とりどりの閃光が上がり、雪玉が飛び
交い、玩具の翼や角をつけた人間の子供達が走り回ってはしゃいで
いた。
中庭の噴水の前では、思い思いの楽器を手にした楽師たちが延々と
演奏を続けていた。
その曲は「Stones」だった。
島の有志や旅の楽師たちが自然と集まって演奏しているようだった。
異国風の紋様のローブをまとったガーゴイル族の楽師の姿もあった。
彼(または彼女)が手にしているのはアウド=チャーと呼ばれる弦
楽器で、ブリタニアではそれまで馴染みのないものだったが、その
音色はごく自然に人間の楽師たちの演奏と調和して、きれいなハー
モニーをあたりに放っていた。
だが、なぜ「Stones」なのだろう?
いい曲ではあったが、静かな物悲しいメロディは鎮魂歌(レクイエ
ム)のようで、中庭の賑わいからは浮いていた。
お祭りにお似合いの軽快な曲がほかにたくさんあるだろうに。
しかしその曲は、まるで地下を流れる水脈のように、騒がしい周囲
の空気の底を静かに流れ、一度それに気づいた者の耳を捉えて離さ
なかった。
その楽師たちの中に、わたしはエマの姿を見つけた。
指揮者もいない素人楽隊の中で、ひときわ高く美しい音色で切ない
旋律を響かせているのが彼女だった。
見つめていると、彼女の方でもわたしに気がついた。
わたしたちは中庭の喧騒を離れ、小道を並んで歩きながら話をした。
彼女が肩にかけているカバンには見覚えがあったので、わたしは思
わず微笑んだ。
すっかり背が伸びた彼女には、使い込まれたそのカバンもちょうど
いい大きさになっていた。
レクイエムがわたしたちを追うように、耳の中にいつまでもいつま
でも残った。

エマもいまでは、幼い日に出会った翼人がガーゴイル族だったこと
は理解しているようだった。
遠いあの日、森の奥で倒れているのを捜索隊に発見された彼女が、
背の高い異邦人のことを尋ねても答えは返ってこなかった。アンデ
ィがブリタニアに存在した痕跡はどこにも残っていなかった。
十年前にテルマー系ガーゴイルがムーングロウを訪れたという公式
な記録はない。
昔日の出来事はすべて厳重に歴史の闇に葬られており、老学士がロ
イヤルガードに送った警報も、森で見つかった爆発孔のことも、エ
マが知るよしはなかった。
だがそれでも、記録には残らない旅行者もいたに違いないと、エマ
は確信していた。
早すぎた旅人。
そのガーゴイルの旅行者はどうやってかアビス(深淵)を越えて人
間の土地を訪れ、また帰っていったに違いない、と。
十年の歳月はたくさんのものを変えてしまったが、遠くを見るよう
な目で思いを語るエマの姿に、わたしは幼い頃の彼女の面影をたし
かに見た。
遠かった。
すべてはあまりに遠く感じられた。
そのときわたしは彼女が旅装なのに気づいた。
そのことを聞くと、彼女はためらいのない言葉で説明した。
ガーゴイルの土地へ、彼を探しに行くの。
何年かかるかわからないけど、いつか必ず見つけ出すつもりよ。

エマの足が止まった。
そこはムーンゲートの前だった。
楽器のケースを肩に担ぎなおした彼女にわたしは、なぜ?と聞いた。
彼女は微笑んで答えた。

「友達だから」

曇りのない、陽だまりのような笑顔だった。
一度だけ振り返って手を振ると、水色の髪をなびかせて彼女の姿は
ムーンゲートの輝きの中に消えていった。


あなたがもしテルマーに行くことがあったなら、いまでもどこかで、
翼のある旅人の行方を尋ねて歩く娘の姿を見ることがあるかもしれ
ない。







(この物語はフィクションです。登場するキャラは架空のもので、
 物語の設定は実際のUOの設定には必ずしも準拠していません)


by horibaka | 2010-12-31 13:02 | その他 | Comments(0)
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